北朝鮮の党創建75周年閲兵式で公開された新型ICBM「火星16」
複数の政府筋によると、北朝鮮軍が毎日3、4回ほど戦闘機を飛ばすなど閲兵式を準備する動きを、韓米関係当局が把握した。北朝鮮は10月に深夜に開催した閲兵式にLED電灯を付けた戦闘機を初めて登場させ、新型弾道ミサイルや先端武器を多数公開した。
ある消息筋は「北は10月、労働党創建75周年記念閲兵式を終えた後、一部の兵力を平壌(ピョンヤン)近隣の空港に残しておき、すぐに演習を始めた」と明らかにした。
また情報当局は北朝鮮が閲兵式の準備に着手した時期と来年1月の第8回党大会の開催が予想される点を総合すると、1月に閲兵式をもう一度する可能性があると判断している。
北朝鮮は10月10日に労働党創建75周年を終えた後、すぐに「80日戦闘」に入った。北朝鮮の朝鮮中央通信は10月6日、労働党中央委員会第7期第19回政治局会議の開催を伝え、「全党、全国、全国民が『80日戦闘』を力強く進め、第8回大会を輝かしく迎えることについて議論した」と明らかにした。
関係当局は北朝鮮の80日戦闘が10月12日に始まり今月30日に終わると予想している。北朝鮮労働党機関紙の労働新聞は先月26日、「80日戦闘が始まってからいつのまにか40日余りが過ぎた」とし「すべての党組織は80日戦闘の目標実行に党事業の火力を集中すべきだ」と成果を促した。
2016年5月の第7回党大会は、「70日戦闘」終了から3、4日後に開催された前例がある。
関係当局は最近の北朝鮮軍の閲兵式開催の動きに関連し、金正恩委員長の誕生日(1月8日)と重なる点に注目している。
軍関係者は「金委員長の誕生日に合わせて閲兵式をしたり、閲兵式の内容に誕生日を象徴する演出が出てくる可能性がある」とし「2018年2月の建軍70周年の閲兵式を控えて行われた演習で、北の軍人が1月8日を意味する『1.8』隊形を作る姿が確認された」と伝えた。
当時、2月8日に建軍70周年を迎えて開催された閲兵式では、この「1.8」隊形は登場しなかった。北朝鮮は先代の金日成(キム・イルソン)主席、金正日(キム・ジョンイル)総書記とは違い、金委員長の誕生日を今まで公式記念日に指定していない。
米国のバイデン新大統領の就任式が1月20日という点を1月の閲兵式開催と関連させるという分析も出ている。
韓国国家戦略研究院の申範チョル(シン・ボムチョル)外交安保センター長は「米国のバイデン政権に向けたメッセージを投げかけるレベルで(核実験やミサイル試験発射など高強度な挑発でなく)低強度挑発の閲兵式を開催したり(実際には開催せず)準備する姿を意図的に露出する可能性がある」と話した。
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