ＴＨＡＡＤ報復に関しても議論に進展はなかった。外交部は報道資料で「康長官は両国間の文化コンテンツ分野の協力活性化のための中国側のより積極的な協力を要請し、王部長は両者が持続的に疎通することを希望すると話した」と明らかにした。

一言で、韓国は限韓令の解除を要求したが、中国は受け入れなかったということだ。

ＴＨＡＡＤ問題は外相会談の議題にも入った。中国外交部によると、王部長は「韓国側が韓中間の敏感な問題を円満に処理し、相互信頼と協力の基盤を維持するよう望む」と話した。「敏感な問題」は、中国がＴＨＡＡＤ問題を取り上げるときに使う表現だ。


外交部当局者もＴＨＡＡＤ問題に関連して「中国は原則的水準で立場を提示し、韓国側もわれわれの立場を説明する水準で話をした」と確認した。中国はまた、ＴＨＡＡＤ撤収を要求したという意味としてみることができる。

◆中国、韓国発旅行客入国基準をさらに強化

偶然にも中国は韓国発旅行客に対する入国基準をさらに厳格化することにしたとこの日公式に発表した。在韓中国大使館によると、従来は遺伝子増幅（ＰＣＲ）診断検査の陰性結果だけを提出すればよかったが、１２月１日からは血清検査証明書も提出しなければならない。

一方、国会国防委員会所属の野党「国民の力」の河泰慶（ハ・テギョン）議員は、最近中国企業が海岸警戒などに使う監視カメラを韓国軍に納品し、軍事機密を秘密裏に引き出す悪性コードを埋め込んでいた事実を安保支援司令部が摘発したと、この日明らかにした。河議員が国防部から提出させた資料によると、該当の中国企業は外部の人が侵入できるようにリモートアクセスを可能な状態にしていたことが確認された。


ソウル入りした中国外交部長「この世には米国だけがあるのか、韓中が活発に往来を」（１）