26日、韓国防衛事業庁は今月から弾道ミサイルを迎撃する「天弓(チョングン)2」の軍への引き渡しを始めたと述べた。12日、LIGネクスワン九尾(クミ)生産本部で1号機の出荷式が開かれた後、検査手続きを経て、先週軍に引き渡された。
天弓は韓国の技術で開発した中距離及び中高度地対空迎撃システムだ。米国で開発された「パトリオット」と類似した役割を担い、「韓国型パトリオット」とも呼ばれる。軍はこれに先立ち最大40キロメートルの距離で航空機を撃墜する「天弓1」中距離地対空誘導兵器(M-SAM)を2015年から開始し、4月までに引き渡しを完了した。
今月から引き渡しを始めた天弓2は改良型で、ミサイル迎撃機能も追加した。2018年から量産に入り、今回、砲台1台分を軍に引き渡すことになった。2023年までに生産を継続する予定だ。
天弓2が実戦配備されれば、韓国の防空網は▼パトリオット(20キロメートル前後の低高度)▼天弓2(30キロメートル前後)▼THAAD(50~150キロメートルの範囲)で3重防空網を備えることになる。
弾道ミサイル迎撃システムの国内開発は今後も続く。2025年からは迎撃高度50キロメートル前後の「韓国型THAAD」とされるL-SAMの配備も始める予定だ。
天弓は垂直発射台から誘導弾を空中に出した後、空中でロケットが点火され、飛んでいくコールドローンチ(Cold launching)方式を採用した。天弓の外観や発射構造がロシアのS-400弾道弾迎撃システムと似ている理由は、ロシアの技術をもとにパトリオットの技術を加えて開発されたためだ。
2012年から韓国国防科学研究所が開発を主管し、韓国の防衛産業企業LIGネクスワンが製造した。天弓迎撃ミサイルの長さは4メートルを若干上回り、重さは400キログラム、ミサイル1発の価格は約15億ウォン(約1億4200万円)の水準だ。2017年の試験発射で100%の命中率を記録した。
外国の技術を参照したが、性能はより優れているという評価を受けている。パトリオットは秒速3キロメートル以上の速度で飛んでくるミサイルの迎撃は不可能だが、天弓は秒速5キロメートルまでも迎撃できる。天弓2の最大速度はマッハ5(秒速1.7キロメートル)の水準だ。
天弓2は開発完了後に、一時事業中断の危機を迎えた。2017年に宋永武(ソン・ヨンム)国防部長官(当時)が契約を控えた天弓2の購入中止検討の指示を出し、論争が起こった。しかし、翌年2月に開催された第109回防衛事業推進委員会で既存の計画を確定し、本格的な生産に突入した。
防衛事業庁は「天弓2-1号機の軍引き渡しで韓国型ミサイル防衛システムの構築と戦時作戦統制権の適期転換のための韓国軍の主要軍事力完備はもちろん、防衛産業の輸出にも貢献するものと期待している」と述べた。
天弓は韓国の技術で開発した中距離及び中高度地対空迎撃システムだ。米国で開発された「パトリオット」と類似した役割を担い、「韓国型パトリオット」とも呼ばれる。軍はこれに先立ち最大40キロメートルの距離で航空機を撃墜する「天弓1」中距離地対空誘導兵器(M-SAM)を2015年から開始し、4月までに引き渡しを完了した。
今月から引き渡しを始めた天弓2は改良型で、ミサイル迎撃機能も追加した。2018年から量産に入り、今回、砲台1台分を軍に引き渡すことになった。2023年までに生産を継続する予定だ。
天弓2が実戦配備されれば、韓国の防空網は▼パトリオット(20キロメートル前後の低高度)▼天弓2(30キロメートル前後)▼THAAD(50~150キロメートルの範囲)で3重防空網を備えることになる。
弾道ミサイル迎撃システムの国内開発は今後も続く。2025年からは迎撃高度50キロメートル前後の「韓国型THAAD」とされるL-SAMの配備も始める予定だ。
天弓は垂直発射台から誘導弾を空中に出した後、空中でロケットが点火され、飛んでいくコールドローンチ(Cold launching)方式を採用した。天弓の外観や発射構造がロシアのS-400弾道弾迎撃システムと似ている理由は、ロシアの技術をもとにパトリオットの技術を加えて開発されたためだ。
2012年から韓国国防科学研究所が開発を主管し、韓国の防衛産業企業LIGネクスワンが製造した。天弓迎撃ミサイルの長さは4メートルを若干上回り、重さは400キログラム、ミサイル1発の価格は約15億ウォン(約1億4200万円)の水準だ。2017年の試験発射で100%の命中率を記録した。
外国の技術を参照したが、性能はより優れているという評価を受けている。パトリオットは秒速3キロメートル以上の速度で飛んでくるミサイルの迎撃は不可能だが、天弓は秒速5キロメートルまでも迎撃できる。天弓2の最大速度はマッハ5(秒速1.7キロメートル)の水準だ。
天弓2は開発完了後に、一時事業中断の危機を迎えた。2017年に宋永武(ソン・ヨンム)国防部長官(当時)が契約を控えた天弓2の購入中止検討の指示を出し、論争が起こった。しかし、翌年2月に開催された第109回防衛事業推進委員会で既存の計画を確定し、本格的な生産に突入した。
防衛事業庁は「天弓2-1号機の軍引き渡しで韓国型ミサイル防衛システムの構築と戦時作戦統制権の適期転換のための韓国軍の主要軍事力完備はもちろん、防衛産業の輸出にも貢献するものと期待している」と述べた。
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