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米国、海上迎撃機で「北朝鮮ICBM想定」撃墜試験に成功

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

北朝鮮の党創建75周年閲兵式で公開された新型ICBM「火星16」

米国防総省ミサイル防衛局が大陸間弾道ミサイル(ICBM)を海上迎撃機で撃墜する試験に成功したと、米政府系ラジオ・フリー・アジア(RFA)が17日(以下、現地時間)報道した。

RFAによると、16日午後8時ごろ、西太平洋マーシャル諸島クエゼリン環礁の米国弾道ミサイル試験場から、北朝鮮のICBMを想定したミサイルが米本土に向けて発射された。

これを探知した米軍事衛星は飛行ルートや速度などミサイル情報を確認した後、米コロラド州シュライバー空軍基地にあるミサイル防衛統合作戦センター(MDIOC)に送った。MDIOCは直ちにハワイ北東側の海上にある高性能レーダーと高高度海上迎撃ミサイル(SM3 Block IIA)を具備した米海軍イージス艦「ジョン・フィン」(USS John Finn)にミサイル情報を伝えた。すると「ジョン・フィン」から高高度海上迎撃ミサイルが発射され、ミサイルは進入段階に入ったICBMに接近して迎撃するのに成功した。


米ミサイル防衛局のジョン・ヒル局長は「今回の試験の成功で、イージス艦の高高度海上迎撃ミサイルがICBMを迎撃できることを示した」とし「高高度海上迎撃ミサイルが米国の多層的ミサイル防衛システムの一つの軸として可能性を証明した」と述べた。

米海軍の最新高高度海上迎撃ミサイル「SM3 SM3 Block IIA」は最大射程距離2200キロ、最大迎撃高度1000キロで、当初は中距離弾道ミサイル迎撃用として製作された。しかし大陸間弾道ミサイルが目標地に下降する進入段階で高高度海上迎撃ミサイルで迎撃できるという可能性が提起され、米議会は2018会計年度国防権限法(1680条項)でその可能性をテストすることを規定した。米議会は2018会計年度国防権限法に基づき、ハワイを北朝鮮のICBM攻撃から防御できるかを確認するため、2020年12月31日までに関連試験を実施することを明示した。ミサイル防衛庁は当初、5月にこの試験を実施する予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大で日程が今月に延期された。

米戦略国際問題研究所(CSIS)のトム・カラコ・ミサイル事業局長はRFAに「今回の試験の成功は米本土と地域内のミサイル防衛能力をさらに強化する大きな進展」と評価した。続いて「最初の段階でアラスカに配備された地上基盤の迎撃ミサイルで対応でき、これが失敗すれば2番目の段階として海上基盤迎撃ミサイルで迎撃できることになった」と説明した。

米国は北朝鮮の大陸間弾道ミサイルの飛行軌跡を推進段階(Boost)、飛行段階(Midcourse)、進入段階(Terminal)などに区分し、段階別に地上・海上配備武器体系を通じてミサイル攻撃を防御する多層的ミサイル防衛体制を運営している。



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