「船をようやく確保してどうしますか。製品を入れるコンテナ確保が難しいのに…」(ある輸出企業代表)。
海上貨物輸送に必須のコンテナの品薄現象が起きている。船を確保できず輸出品を送ることができない海運大乱に続き、コンテナ不足まで重なり年末の輸出戦線はパニックになった。
◇コンテナ品薄で価格も急騰
15日の海運業界によると、20フィートコンテナ1個の新造価格は約2900ドルで、1年前の1700ドルと比べ70%急騰した。わずか3~4年前の1500ドル水準からほぼ2倍に価格が上がったのだ。海運会社とリース企業などがそれぞれ先を争ってコンテナ確保に乗り出し供給不足が深刻化している。業界関係者は「一時はくず鉄扱いされていた中古コンテナまで貴重になった」と話した。
韓国唯一の遠洋海運会社HMM(旧現代商船)もピンチに陥った。HMMは輸出企業支援に向けコンテナ船3隻(1万6000TEU)を追加で緊急投入する案を推進している。だが船を早期に投じても企業が輸出品を適時に船積みできるかは不透明だ。HMMは最近2290億ウォンをかけて一般的なドライコンテナ4万3000個を中国企業に発注した。
HMM関係者は「中国工場の注文が貯まっておりコンテナが適時に引き渡されるか豪語できない状況」と話した。
◇コンテナ欧米に行ったきり
コンテナ品薄現象はアジア~米国、アジア~欧州航路に現れている深刻な需給不均衡から始まった。新型コロナウイルス流行を相対的に早く収拾した中国は港にたまった品物をコンテナに入れて米国と欧州に積み出すのに忙しい。サムスン電子やLGエレクトロニクスなど韓国企業も11月27日のブラックフライデーなど年末特需を控えて米国航路の確保に力を注いでいる。
これに対し米国では新型コロナウイルスの流行再拡大により物流システムが正常に稼働されずにいる。港湾荷役作業だけでなく内陸のコンテナトレーラー運行にも影響が出ている。北米大陸でコンテナ回収率が大きく落ちたため需給に不均衡が発生したのだ。業界関係者は「中国から満船で出港した船が米国から帰ってくる時は積載量の半分も満たすことができないことも多い」と話す。
世界市場を独占する中国のコンテナメーカーが鉄鉱石など原材料価格急騰を理由に今年生産量を減らしたことも原因だ。海運業界は立場が強い中国企業の表情ばかり見ている状況だ。
◇韓国が1位だったが…いまは中国が独占
コンテナ生産市場は1990年代まで韓国企業が主導していた。現代精工(現現代モービス)、大成産業、暁星金属、光明工業、興明工業、進道などが世界市場を占めていた。だが2000年代に入り安い人件費を掲げる中国企業に押され始め、最後まで残っていた進道も2001年に事業をたたんだ。
現在世界1位のコンテナメーカーは中国のCIMCだ。その後を中国のシンガマス、CXICなどが追っている。中国のコンテナの世界市場でのシェアは90%に達する。鉄鋼業界関係者は「原価競争力で押されており現実的に韓国企業が再びコンテナを製造するのは難しい」と話した。
輸出企業は海運運賃急騰とウォン高ドル安に加えコンテナの品薄まで三重苦に陥っている。海上運送航路の運賃水準を示す上海コンテナ運賃指数(SCFI)は13日に1857.33を記録し2週連続で過去最高を更新した。
コンテナの品薄は海運大乱をさらに悪化させると懸念される。海運業界関係者は「政府が米国航路へのコンテナ船追加投入を推進しているがコンテナを適時に確保できなければ効果を上げにくいだろう」と話した。
海上貨物輸送に必須のコンテナの品薄現象が起きている。船を確保できず輸出品を送ることができない海運大乱に続き、コンテナ不足まで重なり年末の輸出戦線はパニックになった。
◇コンテナ品薄で価格も急騰
15日の海運業界によると、20フィートコンテナ1個の新造価格は約2900ドルで、1年前の1700ドルと比べ70%急騰した。わずか3~4年前の1500ドル水準からほぼ2倍に価格が上がったのだ。海運会社とリース企業などがそれぞれ先を争ってコンテナ確保に乗り出し供給不足が深刻化している。業界関係者は「一時はくず鉄扱いされていた中古コンテナまで貴重になった」と話した。
韓国唯一の遠洋海運会社HMM(旧現代商船)もピンチに陥った。HMMは輸出企業支援に向けコンテナ船3隻(1万6000TEU)を追加で緊急投入する案を推進している。だが船を早期に投じても企業が輸出品を適時に船積みできるかは不透明だ。HMMは最近2290億ウォンをかけて一般的なドライコンテナ4万3000個を中国企業に発注した。
HMM関係者は「中国工場の注文が貯まっておりコンテナが適時に引き渡されるか豪語できない状況」と話した。
◇コンテナ欧米に行ったきり
コンテナ品薄現象はアジア~米国、アジア~欧州航路に現れている深刻な需給不均衡から始まった。新型コロナウイルス流行を相対的に早く収拾した中国は港にたまった品物をコンテナに入れて米国と欧州に積み出すのに忙しい。サムスン電子やLGエレクトロニクスなど韓国企業も11月27日のブラックフライデーなど年末特需を控えて米国航路の確保に力を注いでいる。
これに対し米国では新型コロナウイルスの流行再拡大により物流システムが正常に稼働されずにいる。港湾荷役作業だけでなく内陸のコンテナトレーラー運行にも影響が出ている。北米大陸でコンテナ回収率が大きく落ちたため需給に不均衡が発生したのだ。業界関係者は「中国から満船で出港した船が米国から帰ってくる時は積載量の半分も満たすことができないことも多い」と話す。
世界市場を独占する中国のコンテナメーカーが鉄鉱石など原材料価格急騰を理由に今年生産量を減らしたことも原因だ。海運業界は立場が強い中国企業の表情ばかり見ている状況だ。
◇韓国が1位だったが…いまは中国が独占
コンテナ生産市場は1990年代まで韓国企業が主導していた。現代精工(現現代モービス)、大成産業、暁星金属、光明工業、興明工業、進道などが世界市場を占めていた。だが2000年代に入り安い人件費を掲げる中国企業に押され始め、最後まで残っていた進道も2001年に事業をたたんだ。
現在世界1位のコンテナメーカーは中国のCIMCだ。その後を中国のシンガマス、CXICなどが追っている。中国のコンテナの世界市場でのシェアは90%に達する。鉄鋼業界関係者は「原価競争力で押されており現実的に韓国企業が再びコンテナを製造するのは難しい」と話した。
輸出企業は海運運賃急騰とウォン高ドル安に加えコンテナの品薄まで三重苦に陥っている。海上運送航路の運賃水準を示す上海コンテナ運賃指数(SCFI)は13日に1857.33を記録し2週連続で過去最高を更新した。
コンテナの品薄は海運大乱をさらに悪化させると懸念される。海運業界関係者は「政府が米国航路へのコンテナ船追加投入を推進しているがコンテナを適時に確保できなければ効果を上げにくいだろう」と話した。
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