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バイデン氏「米軍撤収脅迫で韓国を恐喝しない」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
米大統領選の民主党候補バイデン前副大統領が29日(現地時間)、韓米は血で結ばれた同盟であり、大統領に当選すれば在韓米軍撤収脅迫で韓国を恐喝したりはしない、と明らかにした。

バイデン候補はこの日、聯合ニュースに送った「より良い未来のための希望」という寄稿で、「大統領として、わが軍隊を撤収するという無謀な脅迫で韓国を恐喝するより、我々の同盟を強化しながら韓国と共にする」と主張した。

韓国に防衛費分担金引き上げ圧力を加えながら世界各地に駐留する米軍の帰還を推進するトランプ大統領との違いを浮き彫りにしたのだ。バイデン候補は米大統領選挙を5日後に控え、韓国系有権者に支持を訴えながら、このような外交政策構想を明らかにした。


対北朝鮮政策については「北朝鮮の非核化と統一される朝鮮半島に向かって進み続ける」という方針を表した。具体的な北朝鮮非核化方法は提示しなかったが、「原則に立脚した外交」という表現からみて、トランプ大統領が推進してきた「先に首脳会談-後に交渉」というトップダウン方式は選択しないという意味と解釈される。

バイデン候補は「数十年間にわたり北朝鮮にいる愛する人たちと離別している韓国系米国人を再会させるために努力する」とし、韓国系住民と北朝鮮離散家族の再会を推進する考えも明らかにした。

バイデン候補は韓国戦争(朝鮮戦争)で米軍兵士3万6574人が戦死したと明示し、「両国は血で結ばれた同盟」と強調した。2013年に訪韓して孫と共に非武装地帯(DMZ)を訪問したことを伝えながら「朝鮮半島の分断と離散家族の苦痛を感じた」と韓国国民に共感を表した。

バイデン候補は「韓国は戦争の灰の中から全世界に『漢江(ハンガン)の奇跡』を示し、民主主義と経済強国の輝かしい模範になった」とし「韓国国民と韓国が戦争後に成就したすべてのことに深い敬意を抱いている」と明らかにした。

また、米国内の200万人の韓国系米国人に言及した後、米国の成長に寄与したことに謝意を表した。バイデン候補は「1903年1月にハワイに初めて移民が来てから1世紀以上、韓国系米国人はわが国(米国)を強くした」とし「米国が全世界に自由と希望のトーチとなるのを助けてくれた」と称えた。

米大統領選挙の有権者である韓国系米国人に向けては「アメリカンドリーム」を守っていけるよう支援し、人種差別をなくす政策を展開すると約束した。

バイデン候補は「火を煽るのではなく分裂を治癒するために努力し、法務部に憎悪犯罪に優先対応するよう指示し、あらゆる人種差別に反対する」とし、改めてトランプ大統領との差を明確にした。

続いて「トランプ大統領は新型コロナが致命的であることを1月に知りながらも何もせず、米国人22万5000人が死亡した」とし「小規模事業者の5カ所に1カ所が閉鎖したが、その多くが韓国系米国人事業者だ」と伝えた。

バイデン候補は「トランプ大統領の失敗したリーダーシップが米国経済を亡ぼし、多くの韓国系米国人の希望を粉砕した」とし「打撃を受けた数百万の小規模事業者のための支援策を用意する」と約束した。経済的支援のほか、健康保険と高水準の教育サービスを公約し、今回の選挙での韓国系住民の支持を訴えた。

バイデン候補は自身の曽祖父母が希望を求めてアイルランドから米国に渡ってきた移民者であることに言及し、「希望と夢を取り戻し、米国をより良いところに再建するために出馬した」とし、ハングル式表記で「一緒に行こう(Katchi Kapshida)」という言葉で寄稿を終えた。「一緒に行こう」は韓米同盟を象徴するスローガンだ。



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