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インフル予防接種で死亡の高校生、体内から毒劇物検出…遺族「無念晴らしほしい」請願=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
インフルエンザワクチンを接種した後に死亡した仁川(インチョン)の高校生に対する解剖検査で致死量の亜硝酸塩が検出され、警察が正確な死因を突き止めるための捜査に入った。亜硝酸塩はいわゆる「工業用塩」と呼ばれ、服用すると血液の酸素運搬能力を低下させ、多量を服用すれば死に至ることもある。これを受け警察は「解剖検査で亜硝酸塩が検出されただけに事故死や、極端な選択、他殺などあらゆる可能性を念頭に捜査している」と明らかにした。だが高校生の遺族は「極端な選択をする理由がない」として警察の捜査に強く反発している。

◇解剖検査で致死量の亜硝酸塩検出

仁川・弥鄒忽(ミチュホル)警察署によると、高校生Aさん(17)は16日午前に自身の部屋の中で死んでいるのが見つかった。Aさんが2日前に個人病院でインフルエンザの予防接種をした事実がわかり、死因をめぐりインフルエンザワクチンとの関連性に対する疑問が提起された。国立科学捜査研究院の遺体解剖検査の結果、Aさんの死因とインフルエンザワクチンの直接的な関連性は確認されなかった。だがAさんからは致死量の亜硝酸塩が検出された。


警察はAさんが暮らすマンションのリサイクルごみ捨て場でAさんが飲んだというブランドのミネラルウォーターのボトル19本を探し、このうち1本からも亜硝酸塩が検出された。このボトルが死亡したAさんが使ったものかはまだ確認されていない。警察はしかし、Aさんが亜硝酸塩を購入した状況を把握しており、亜硝酸塩が検出されたボトルとAさんとの関連性を把握することに捜査の焦点を集めている。

◇遺族「極端な選択するわけがない」

遺族は警察の死因を把握のための捜査に強く反発している。Aさんの兄は26日に青瓦台(チョンワデ、韓国大統領府)国民請願掲示板に「弟の死の無念を晴らしてほしい」という書き込みをした。彼は「18日午前に国立科学捜査研究院の解剖検査が進められ、(結果が出るまで)1カ月程度かかるだろうとしていたのに1週間もたたずに結果が出た。国立科学捜査研究院ではインフルエンザ(ワクチン)と関連がないというが信じることはできない」と話した。

Aさんの兄は「(弟が)インフルエンザワクチンの注射を打った翌日に体に力がなく元気がないとして夕食も食べなかった。(ところが警察で)亜硝酸塩が多量に検出されたという理由でインフルエンザワクチンとの相関関係を調査せず、極端な選択あるいは他殺として事件を終結させようとしている」と話した。彼はまた「警察が読書室の防犯カメラとマンションの防犯カメラも探し、弟の友達とも会って捜査したがおかしな点は見つからなかったという。(弟は)学校の成績も全校上位圏で大学入試もほとんど終え心理的なプレッシャーやストレスは最小の状態だった。自殺する理由は全くない」と明らかにした。27日午後1時20分現在、この請願には1万7000人以上が同意した。



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