ウォン高の勢いが続き為替相場は1ドル=1120ウォン台進入を目前にしている。米国の景気浮揚策が近く出されるとの期待と人民元高が反映された結果だ。果敢な景気浮揚策を公約した米民主党のバイデン候補が当選する場合、ドル相場は1100ウォン水準以下に下がりかねないとの観測も出ている。
◇ウォン上昇幅、主要国1位
21日のソウル外国為替市場でドル為替相場は7.50ウォンのウォン高ドル安となる1ドル=1131.90ウォンで取引を終えた。終値基準で昨年3月22日の1130.10ウォン以降で最も低かった。この日の相場は1.10ウォンのウォン高ドル安となる1ドル=1138.30ウォンで取引を開始した後下げ幅が拡大し取引時間中には一時1131.10ウォンまでドル安が進んだ。
この日ウォンが強気を見せたのはペロシ米国下院議長とムニューシン財務長官が行う米国の景気浮揚策交渉が大詰めに入ったとの観測が反映されたためだ。この日双方は合意可能性を問う記者らの質問に「楽観的」と答えた。景気浮揚策発表が「秒読み」に入ったという分析が大きくなり危険資産選好心理が広がってウォンの価値も上昇したという説明だ。
人民元高が続いたのも影響を及ぼした。中国の中央銀行である人民銀行はこの日対ドルの人民元基準相場を前日より0.22%の元高ドル安となる1ドル=6.6781元と告示した。2018年7月16日以降で最も低い水準だ。この日香港域外市場では1ドル=6.627元までドル安が進んだ。中国は韓国の最大の輸出市場であるだけに両国経済の相関関係が深く、それだけ為替相場も似た流れで動く。
ハイ投資証券のパク・サンヒョン研究委員は「人民元相場が米中貿易対立が本格化する直前水準の6.28元まで上がる余地がある。人民元上昇とともにウォンも上がって行くだろう」と話した。
新型コロナウイルス流行で3月19日に1285.70ウォンまで上昇したドルは8月末から下降線を続けている。その後ウォンの上昇幅は主要国通貨でも目立った。韓国銀行によると8月末から今月13日までウォンは対ドルで3.5%上昇した。13の主要通貨のうち最も大きい上昇幅だ。南アフリカ・ランドの2.8%、メキシコ・ペソの2.5%、中国元の1.6%、日本円の0.5%などがその後に続いた。英ポンドはマイナス3.3%、ユーロはマイナス1.8%とむしろ対ドルで通貨価値が下がった。
◇1120ウォンvs1100ウォン…支持線はいくら?
来月3日に行われる米大統領選挙でバイデン候補が勝利する場合、ウォン高と人民元高の流れが続くという分析が多い。
バイデン候補は任期4年の間に気候変動に対応するため2兆ドルを投資するという公約を発表した。米国の財政赤字が増えかねず、これはドルの価値には否定的影響を与えると予想される。ドルが下がれば相対的にウォンと人民元の価値は上昇する。
バイデン候補が大統領になってから米中対立が緩和される可能性が高い点もウォンと人民元上昇要因になると予想される。バイデン候補は普段からトランプ政権の対中関税政策に否定的だったためだ。
こうした状況で新型コロナウイルスワクチンが近く登場するという期待も大きくなっておりウォンに肯定的な材料として作用している。新型コロナウイルスワクチンを開発する世界的製薬会社であるファイザーとモデルナは最近年内に米食品医薬品局(FDA)にワクチン緊急使用申請ができると明らかにした。
市場専門家らは1ドル=1120ウォン水準で為替相場の1次支持線が形成されるとみている。だが来月の米大統領選挙でバイデン候補が当選したり新型コロナウイルスワクチンが登場すれば1100ウォン水準までドルが下がる可能性もあると予想する。
パク・サンヒョン研究委員は「外為当局の市場介入の可能性もあるが、米大統領選後にドル安傾向が続き1120ウォン水準以下に下落する可能性がある。ワクチンが登場する場合、危険資産選好度が上がりドル安が年末まで続くかもしれない」と話した。
◇ウォン上昇幅、主要国1位
21日のソウル外国為替市場でドル為替相場は7.50ウォンのウォン高ドル安となる1ドル=1131.90ウォンで取引を終えた。終値基準で昨年3月22日の1130.10ウォン以降で最も低かった。この日の相場は1.10ウォンのウォン高ドル安となる1ドル=1138.30ウォンで取引を開始した後下げ幅が拡大し取引時間中には一時1131.10ウォンまでドル安が進んだ。
この日ウォンが強気を見せたのはペロシ米国下院議長とムニューシン財務長官が行う米国の景気浮揚策交渉が大詰めに入ったとの観測が反映されたためだ。この日双方は合意可能性を問う記者らの質問に「楽観的」と答えた。景気浮揚策発表が「秒読み」に入ったという分析が大きくなり危険資産選好心理が広がってウォンの価値も上昇したという説明だ。
人民元高が続いたのも影響を及ぼした。中国の中央銀行である人民銀行はこの日対ドルの人民元基準相場を前日より0.22%の元高ドル安となる1ドル=6.6781元と告示した。2018年7月16日以降で最も低い水準だ。この日香港域外市場では1ドル=6.627元までドル安が進んだ。中国は韓国の最大の輸出市場であるだけに両国経済の相関関係が深く、それだけ為替相場も似た流れで動く。
ハイ投資証券のパク・サンヒョン研究委員は「人民元相場が米中貿易対立が本格化する直前水準の6.28元まで上がる余地がある。人民元上昇とともにウォンも上がって行くだろう」と話した。
新型コロナウイルス流行で3月19日に1285.70ウォンまで上昇したドルは8月末から下降線を続けている。その後ウォンの上昇幅は主要国通貨でも目立った。韓国銀行によると8月末から今月13日までウォンは対ドルで3.5%上昇した。13の主要通貨のうち最も大きい上昇幅だ。南アフリカ・ランドの2.8%、メキシコ・ペソの2.5%、中国元の1.6%、日本円の0.5%などがその後に続いた。英ポンドはマイナス3.3%、ユーロはマイナス1.8%とむしろ対ドルで通貨価値が下がった。
◇1120ウォンvs1100ウォン…支持線はいくら?
来月3日に行われる米大統領選挙でバイデン候補が勝利する場合、ウォン高と人民元高の流れが続くという分析が多い。
バイデン候補は任期4年の間に気候変動に対応するため2兆ドルを投資するという公約を発表した。米国の財政赤字が増えかねず、これはドルの価値には否定的影響を与えると予想される。ドルが下がれば相対的にウォンと人民元の価値は上昇する。
バイデン候補が大統領になってから米中対立が緩和される可能性が高い点もウォンと人民元上昇要因になると予想される。バイデン候補は普段からトランプ政権の対中関税政策に否定的だったためだ。
こうした状況で新型コロナウイルスワクチンが近く登場するという期待も大きくなっておりウォンに肯定的な材料として作用している。新型コロナウイルスワクチンを開発する世界的製薬会社であるファイザーとモデルナは最近年内に米食品医薬品局(FDA)にワクチン緊急使用申請ができると明らかにした。
市場専門家らは1ドル=1120ウォン水準で為替相場の1次支持線が形成されるとみている。だが来月の米大統領選挙でバイデン候補が当選したり新型コロナウイルスワクチンが登場すれば1100ウォン水準までドルが下がる可能性もあると予想する。
パク・サンヒョン研究委員は「外為当局の市場介入の可能性もあるが、米大統領選後にドル安傾向が続き1120ウォン水準以下に下落する可能性がある。ワクチンが登場する場合、危険資産選好度が上がりドル安が年末まで続くかもしれない」と話した。
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