「今年は世界貿易機関(WTO)、来年は世界保健機関(WHO)事務局長が韓国から出るかもしれない」
文在寅(ムン・ジェイン)政権2人の「女性パワー」と呼ばれている産業通商資源部の兪明希(ユ・ミョンヒ)通商交渉本部長と疾病管理庁の鄭銀敬(チョン・ウンギョン)庁長に対して出ている期待混じりの声だ。
兪氏は先日、WTO事務局長選の最終第3ラウンドに進んだ。鄭氏は来年選出予定のWHO事務局長候補に挙げられている。また、2人は文在寅政府になってサプライズ人事によって起用されたという共通点もある。
◆「夫リスク」と辞表にも…文大統領が昇進させる
兪氏はソウル大学英文科を卒業して1991年行政高等試験35回で公職に入門した。通商産業部初の女性事務官、産業部初の女性局長、産業部初の女性1級など確かな道を歩いてきた。朴槿恵(パク・クネ)政権時の2014年には1年間、青瓦台(チョンワデ、大統領府)外信報道官も務めた。
だが2018年11月、突然辞表を提出した。文在寅政府が発足して「これ以上昇進する可能性がない」と判断したという。一部では「夫リスク」も提起した。兪氏の夫は自由韓国党(現・国民の力)の鄭泰沃(チョン・テオク)元議員だ。
しかし、文大統領は辞表を兪氏に返しながら通商交渉本部長に昇進させた。前任の金鉉宗(キム・ヒョンジョン)現・国家安保室2次長の推薦があったという。
初の女性本部長になった兪氏は日本福島産農水産物禁輸問題をめぐるWTO2審で勝訴した。1審で敗訴した事件をひっくり返したのだ。
与党の核心は「2017年閔裕淑(ミン・ユスク)最高裁判事を指名する時も夫が安哲秀(アン・チョルス)前代表の最側近である文炳浩(ムン・ビョンホ)元「国民の党」議員という点のために議論となったが、文大統領は閔氏を最高裁判事に任命した」と伝えた。
◆中東呼吸器症候群(MERS)の時に減給…コロナで復活
鄭銀敬(チョン・ウンギョン)庁長は1995年国立保健院の研究員特別採用で公職に入り、福祉部応急医療課長、疾病管理本部慢性疾患課長、疾病予防センター長、緊急状況センター長などを歴任した。
特に、2015年中東呼吸器症候群(MERS)発生時、当時新政治民主連合(現「共に民主党」)代表だった文大統領は疾病管理本部を訪問し、当時疾病予防センター長(局長級)だった鄭氏が直接ブリーフィングを行った。
だが、当時監査院が防疫の失敗に対する責任を問い停職処分を勧告したが、中央懲戒審議委員会が勧告案よりも低い減俸1カ月の軽懲戒処分を確定し、鄭氏は疾病管理本部に残ることができたという。
文大統領は就任直後、センター長だった鄭氏を疾病管理本部長に任命した。室長をスキップする破格人事だった。鄭氏は新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)状況を指揮し、先月には庁に昇格した疾病管理庁の初代庁長に就任した。文大統領は鄭氏を「K-防疫の英雄」と称した。
◆「広報マン」を自任する文大統領
姜ミン碩(カン・ミンソク)青瓦台報道官は8日、「WTOに候補を出すことにした背景は文大統領の決心だった」と話した。実際、文大統領は35カ国の首脳に親書を送り、5カ国の首脳には直接電話をかけて支持を訴えた。兪氏には自ら電話をかけて「必要なことがあればいつでも連絡してほしい」と話した。
文大統領は鄭氏にも格別な配慮をしている。文大統領は鄭氏が米国誌「TIME(タイム)」の「影響力のある100人」選定された時、自ら紹介文を書き送った。唯一の現職トップによる紹介文だった。
文在寅(ムン・ジェイン)政権2人の「女性パワー」と呼ばれている産業通商資源部の兪明希(ユ・ミョンヒ)通商交渉本部長と疾病管理庁の鄭銀敬(チョン・ウンギョン)庁長に対して出ている期待混じりの声だ。
兪氏は先日、WTO事務局長選の最終第3ラウンドに進んだ。鄭氏は来年選出予定のWHO事務局長候補に挙げられている。また、2人は文在寅政府になってサプライズ人事によって起用されたという共通点もある。
◆「夫リスク」と辞表にも…文大統領が昇進させる
兪氏はソウル大学英文科を卒業して1991年行政高等試験35回で公職に入門した。通商産業部初の女性事務官、産業部初の女性局長、産業部初の女性1級など確かな道を歩いてきた。朴槿恵(パク・クネ)政権時の2014年には1年間、青瓦台(チョンワデ、大統領府)外信報道官も務めた。
だが2018年11月、突然辞表を提出した。文在寅政府が発足して「これ以上昇進する可能性がない」と判断したという。一部では「夫リスク」も提起した。兪氏の夫は自由韓国党(現・国民の力)の鄭泰沃(チョン・テオク)元議員だ。
しかし、文大統領は辞表を兪氏に返しながら通商交渉本部長に昇進させた。前任の金鉉宗(キム・ヒョンジョン)現・国家安保室2次長の推薦があったという。
初の女性本部長になった兪氏は日本福島産農水産物禁輸問題をめぐるWTO2審で勝訴した。1審で敗訴した事件をひっくり返したのだ。
与党の核心は「2017年閔裕淑(ミン・ユスク)最高裁判事を指名する時も夫が安哲秀(アン・チョルス)前代表の最側近である文炳浩(ムン・ビョンホ)元「国民の党」議員という点のために議論となったが、文大統領は閔氏を最高裁判事に任命した」と伝えた。
◆中東呼吸器症候群(MERS)の時に減給…コロナで復活
鄭銀敬(チョン・ウンギョン)庁長は1995年国立保健院の研究員特別採用で公職に入り、福祉部応急医療課長、疾病管理本部慢性疾患課長、疾病予防センター長、緊急状況センター長などを歴任した。
特に、2015年中東呼吸器症候群(MERS)発生時、当時新政治民主連合(現「共に民主党」)代表だった文大統領は疾病管理本部を訪問し、当時疾病予防センター長(局長級)だった鄭氏が直接ブリーフィングを行った。
だが、当時監査院が防疫の失敗に対する責任を問い停職処分を勧告したが、中央懲戒審議委員会が勧告案よりも低い減俸1カ月の軽懲戒処分を確定し、鄭氏は疾病管理本部に残ることができたという。
文大統領は就任直後、センター長だった鄭氏を疾病管理本部長に任命した。室長をスキップする破格人事だった。鄭氏は新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)状況を指揮し、先月には庁に昇格した疾病管理庁の初代庁長に就任した。文大統領は鄭氏を「K-防疫の英雄」と称した。
◆「広報マン」を自任する文大統領
姜ミン碩(カン・ミンソク)青瓦台報道官は8日、「WTOに候補を出すことにした背景は文大統領の決心だった」と話した。実際、文大統領は35カ国の首脳に親書を送り、5カ国の首脳には直接電話をかけて支持を訴えた。兪氏には自ら電話をかけて「必要なことがあればいつでも連絡してほしい」と話した。
文大統領は鄭氏にも格別な配慮をしている。文大統領は鄭氏が米国誌「TIME(タイム)」の「影響力のある100人」選定された時、自ら紹介文を書き送った。唯一の現職トップによる紹介文だった。
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