明洞(ミョンドン)は週末になれば足の踏み場もない所だった。ところがいまでは外国人観光客が昨年と比較すると5分の1にしかならない。
観光案内員は「韓流の中心地」である明洞の状況をこのように伝えた。先月25日午後に直接訪ねてみた明洞商圏の様子は深刻だった。
昼休みに食事のために出てきた会社員グループの間に「賃貸問い合わせ」の張り紙を貼った店が多く目に付いた。明洞の中心街として知られる目抜き通りの「明洞8キル」など大通りにある商店も例外ではなかった。
特に化粧品店、おみやげ店、衣類店の休業・廃業の割合が高かった。新型コロナウイルス流行前に明洞で複数の加盟店を運営していた店は現在ほとんどが中心部にある規模が大きい店舗1~2カ所を除き閉店している。
これまでは中国人と日本人の観光客をそれぞれ担当するため、ひとつの店舗に3~4人ずつ働いていたアルバイトも1~2人水準に減っていた。
大通りを抜け路地に入ると状況はさらに悪化した。1店舗おきに「営業終了」の張り紙が貼られていた。店内はからっぽで、代わりに紙くずとほこりが積もっていた。完全に閉店してはいないが営業時間を短縮している所も多かった。
明洞駅近くで飲食店を運営するAさんは「持ちこたえるだけ持ちこたえたが権利金もあきらめて出て行く事業主が多い。昨年の売り上げの25%水準にしかならない」と訴えた。
臨時休業したり店舗整理を控えて製品を急処分したり50~70%セールを進める商店も多かった。中国人・日本人でにぎわった明洞名物「明洞餃子」も同じだった。会社員とみられる女性2人が「以前のように行列しないね」と話しながら店に入っていった。
外国人観光客に人気のおみやげ「ハニーバターアーモンド」を売る店も閉店していた。昨年冬に記者が訪ねた時は外国人観光客でにぎわっていた所だった。
近くのある不動産仲介業者は「いま明洞の空室率は50~60%に達するだろう。賃貸期間を考慮すると年末の空室率は70%程度に上昇するだろう」と予想した。
彼は「外国人が消え、いまは周辺の会社員で売り上げの落ち込みを埋める状態」と説明した。実際に平日の昼休み時間帯である正午から午後1時の間には会社員で通りは気に満ち、飲食店も混雑したが、午後2時を過ぎると人通りはまばらになった。
◇弘大は比較的活発…「売り上げ2.5段階以前に回復中」
別の日の午後3時ごろに訪問した弘大(ホンデ)商圏は比較的活発だった。やはり行き交う人はこれまでと比べ多くないが、空いている店はほとんど見つからなかった。賃貸問い合わせを掲げた店も狭い路地に入ってようやく1~2カ所ずつ見つかった。
「歩きたい通り」をはじめ、KT&G想像広場から上水(サンス)・合井(ハプチョン)方面につながる弘大商圏の飲食店は営業時間前の居酒屋を除くとすでに営業を始めた状態だった。ほとんどが夕方の準備の真っ最中だった。
急激な売り上げ下落で廃業が続出した明洞とは雰囲気が違った。弘大周辺で店舗を運営する関係者らは、売り上げが「社会的距離確保2.5段階」後に大きく減ったが最近は回復傾向だと打ち明けた。
弘大想像広場近くで居酒屋を運営するBさんは「新型コロナウイルス後はどこも厳しいのは同じではないか。弘大はそれでも人の流れは悪くない方。売り上げが昨年水準まで上がったのではないが、2.5段階以降に売り上げが大きく落ちてから距離確保格上げ前には回復した状態」と話す。
彼は「最近はそれでも昨年の50~60%程度は出ているようだ。周辺の社長に尋ねても似た水準」と付け加えた。
◇明洞の回復なぜ遅い?…外国人観光客前年比1%水準
ソウルの繁華街の軸と呼ばれる明洞と弘大がこうした違いを見せるのは、明洞が外国人をターゲットに商圏が形成されたためだ。韓国経済研究院が15日に明らかにしたところによると、新型コロナウイルスの感染拡大により4-6月期の外国人観光客は5万2487人を記録、前年同期の510万5686人より99.0%減った。
昼間は会社員が売り上げを支えているというが、主要売り上げ減である外国人の足が途絶えたため明洞商圏の売り上げが回復するのは難しい。ここに高額な賃貸料が商人を廃業に追いやった。
明洞駅近くで飲食店を運営するCさんは「明洞は賃貸料がとても高い上に外国人観光客の足まで途絶えたため他の繁華街と違い回復が遅い」と話した。
さらに大きな問題は、明洞が外国人対象の「ぼったくり商圏」と認識され、韓国人から避けられているという点だ。「韓国の中の中国」と認識される水準で、若年層を中心にコロナ時局に弘大には行っても明洞は行く理由がないという反応が出ている理由だ。
会社員のキムさん(26)は「明洞は中国人のイメージがとても強く、インスタグラムの人気スポットも多くない。コロナ以前にもあまり行かなかったが、いま明洞に行く理由があるだろうか。おいしい店や居酒屋も多くおしゃれなカフェも多い所によく行くことになるだろう」と話した。
観光案内員は「韓流の中心地」である明洞の状況をこのように伝えた。先月25日午後に直接訪ねてみた明洞商圏の様子は深刻だった。
昼休みに食事のために出てきた会社員グループの間に「賃貸問い合わせ」の張り紙を貼った店が多く目に付いた。明洞の中心街として知られる目抜き通りの「明洞8キル」など大通りにある商店も例外ではなかった。
特に化粧品店、おみやげ店、衣類店の休業・廃業の割合が高かった。新型コロナウイルス流行前に明洞で複数の加盟店を運営していた店は現在ほとんどが中心部にある規模が大きい店舗1~2カ所を除き閉店している。
これまでは中国人と日本人の観光客をそれぞれ担当するため、ひとつの店舗に3~4人ずつ働いていたアルバイトも1~2人水準に減っていた。
大通りを抜け路地に入ると状況はさらに悪化した。1店舗おきに「営業終了」の張り紙が貼られていた。店内はからっぽで、代わりに紙くずとほこりが積もっていた。完全に閉店してはいないが営業時間を短縮している所も多かった。
明洞駅近くで飲食店を運営するAさんは「持ちこたえるだけ持ちこたえたが権利金もあきらめて出て行く事業主が多い。昨年の売り上げの25%水準にしかならない」と訴えた。
臨時休業したり店舗整理を控えて製品を急処分したり50~70%セールを進める商店も多かった。中国人・日本人でにぎわった明洞名物「明洞餃子」も同じだった。会社員とみられる女性2人が「以前のように行列しないね」と話しながら店に入っていった。
外国人観光客に人気のおみやげ「ハニーバターアーモンド」を売る店も閉店していた。昨年冬に記者が訪ねた時は外国人観光客でにぎわっていた所だった。
近くのある不動産仲介業者は「いま明洞の空室率は50~60%に達するだろう。賃貸期間を考慮すると年末の空室率は70%程度に上昇するだろう」と予想した。
彼は「外国人が消え、いまは周辺の会社員で売り上げの落ち込みを埋める状態」と説明した。実際に平日の昼休み時間帯である正午から午後1時の間には会社員で通りは気に満ち、飲食店も混雑したが、午後2時を過ぎると人通りはまばらになった。
◇弘大は比較的活発…「売り上げ2.5段階以前に回復中」
別の日の午後3時ごろに訪問した弘大(ホンデ)商圏は比較的活発だった。やはり行き交う人はこれまでと比べ多くないが、空いている店はほとんど見つからなかった。賃貸問い合わせを掲げた店も狭い路地に入ってようやく1~2カ所ずつ見つかった。
「歩きたい通り」をはじめ、KT&G想像広場から上水(サンス)・合井(ハプチョン)方面につながる弘大商圏の飲食店は営業時間前の居酒屋を除くとすでに営業を始めた状態だった。ほとんどが夕方の準備の真っ最中だった。
急激な売り上げ下落で廃業が続出した明洞とは雰囲気が違った。弘大周辺で店舗を運営する関係者らは、売り上げが「社会的距離確保2.5段階」後に大きく減ったが最近は回復傾向だと打ち明けた。
弘大想像広場近くで居酒屋を運営するBさんは「新型コロナウイルス後はどこも厳しいのは同じではないか。弘大はそれでも人の流れは悪くない方。売り上げが昨年水準まで上がったのではないが、2.5段階以降に売り上げが大きく落ちてから距離確保格上げ前には回復した状態」と話す。
彼は「最近はそれでも昨年の50~60%程度は出ているようだ。周辺の社長に尋ねても似た水準」と付け加えた。
◇明洞の回復なぜ遅い?…外国人観光客前年比1%水準
ソウルの繁華街の軸と呼ばれる明洞と弘大がこうした違いを見せるのは、明洞が外国人をターゲットに商圏が形成されたためだ。韓国経済研究院が15日に明らかにしたところによると、新型コロナウイルスの感染拡大により4-6月期の外国人観光客は5万2487人を記録、前年同期の510万5686人より99.0%減った。
昼間は会社員が売り上げを支えているというが、主要売り上げ減である外国人の足が途絶えたため明洞商圏の売り上げが回復するのは難しい。ここに高額な賃貸料が商人を廃業に追いやった。
明洞駅近くで飲食店を運営するCさんは「明洞は賃貸料がとても高い上に外国人観光客の足まで途絶えたため他の繁華街と違い回復が遅い」と話した。
さらに大きな問題は、明洞が外国人対象の「ぼったくり商圏」と認識され、韓国人から避けられているという点だ。「韓国の中の中国」と認識される水準で、若年層を中心にコロナ時局に弘大には行っても明洞は行く理由がないという反応が出ている理由だ。
会社員のキムさん(26)は「明洞は中国人のイメージがとても強く、インスタグラムの人気スポットも多くない。コロナ以前にもあまり行かなかったが、いま明洞に行く理由があるだろうか。おいしい店や居酒屋も多くおしゃれなカフェも多い所によく行くことになるだろう」と話した。
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