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文大統領、北の韓国公務員銃殺に初めて言及…「極めて遺憾で不幸なこと」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

25日午前、京畿道利川(イチョン)陸軍特殊戦司令部で開催された「国軍の日」記念式で演説する文在寅大統領。 [青瓦台写真記者団]

文在寅(ムン・ジェイン)大統領は28日、「犠牲者がどのように北の海域に行くことになったかの経緯に関係なく、遺族の傷心と悲嘆に深い哀悼と慰めの言葉を伝える」とし「国民が受けた衝撃と怒りも察するに余りある」という立場を表明した。

文大統領はこの日午後2時、青瓦台(チョンワデ、韓国大統領府)与民館で開かれた首席秘書官・補佐官会議で、「極めて遺憾で不幸なことが発生した。いくら分断状況だとしても起きてはならないことだ」とし、このように述べた。

これに先立ち文大統領は24日、報道官を通じて遺憾を表すメッセージを出したが、公開的な席で北朝鮮の韓国国民銃殺事件に言及したのは今回が初めて。


文大統領はこの日、「理由に関係なく、国民の生命と安全を守るべき政府として本当に申し訳ないという思い」とし「こうした悲劇が二度と発生させないという約束と共に、国民の生命保護のための安全保障と平和の大切さを再確認し、政府の責務を強化するきっかけにしたい」と話した。

続いて「北の当局は、わが政府が責任のある答弁と措置を要求した翌日に通知文を送り、速やかに謝罪し、再発の防止を約束した」とし「事態を悪化させて南北関係を取り返しのつかない状況に向かわせることを望まないという北側の意志の表明と評価する」と明らかにした。

さらに「特に金正恩(キム・ジョンウン)委員長が我々の国民に本当に申し訳ないという意を伝えてきたことは格別の意味として受け止める」とし「北の最高指導者として直ちに直接謝罪したというのは史上初めての極めて異例なことだ」と述べた。

文大統領は「金正恩委員長も今回の事件を重く受け止めていて、南北関係が破綻しないことを願う気持ちを確認することができる」とし「今回の事態の解決にも、南北関係の未来のためにも役に立つことを望む」と強調した。

文大統領は「振り返ると、長い分断の歴史は数多くの犠牲の記録」とし「今回の事件と今後の処理の結末も分断の歴史の中に記録されるだろう」と述べた。続いて「悲劇が繰り返される対立の歴史はもう終わらせなければいけない。すぐに制度的な南北協力に進めないとしても、平和を維持できる最前線はいかなる場合にも守っていかなければならない」と語った。

さらに「今回の事件の事実関係を究明し、再発防止のための実質的な案を用意するのは、南北にとって切実に必要なこと」とし「似た事件が発生してはならないという南北の意志が言葉で終わらないよう、共同で解決法を模索していくことを望む」と話した。

文大統領は「今回の事件を解決していきながら対話の火種を生かし、協力の突破口を開いていくことを願う」とし「今回の事件で最も惜しまれるのは南北間の軍事通信線がふさがっている現実」と指摘した。

続いて「緊急に南北間の軍事通信線を通じて連絡と意思疎通ができてこそ偶発的な軍事衝突や突発的な事件事故を防ぐことができ、南北の国民や船舶が海上で漂流する場合にも救助協力を円滑にすることができる」とし「少なくとも軍事通信線だけは優先的に復旧し、再稼働させることを北側に要請する」と促した。



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