それでも何事もなかったかのように文在寅(ムン・ジェイン)大統領が金正恩(キム・ジョンウン)氏と手紙をやりとりする間、国民の生命が西海(ソヘ、黄海)の冷たい海に消えていった。しかも封建時代にしかなさそうな極度の残忍非道な方法が動員された。しかし大統領の断固たる決意表明はなかった。代わりに政府は対南工作部署である北朝鮮統一戦線部が伝えた金正恩氏の「申し訳ない」という言葉に南北対話の糸口でも捉えたかのように喜んで、共同調査の要請だけをむなしく繰り返している。
公務員射殺事件は初動対応から事後対処までの全過程で列挙できないほど多くの疑問点を浮かび上がらせた。公務員イさん(47)の射殺を把握した後も、翌朝まで大統領に報告しなかったという青瓦台(チョンワデ、大統領府)の弁明から耳を疑う。大統領秘書室長や安保室長、関連部署長官らが翌日午前1時に青瓦台で緊急対策会議を開いたというのは、非常事態であるという判断を下したという意味だ。国軍統帥権者であり、国家安全保障会議(NSC)議長である大統領はこれを知らなかったという。大韓民国の安保がこのように粗末なシステムの下に置かれているのか。ただひたすら大統領の安眠だけを心配する青瓦台参謀と安保部処長官たちをどのように信じて国民は眠れというのか。北朝鮮が見下し、国際社会の笑いものになる「事件」だ。射殺諜報以降の「文大統領の10時間」に対する説明がなければならない。
公務員射殺事件は初動対応から事後対処までの全過程で列挙できないほど多くの疑問点を浮かび上がらせた。公務員イさん(47)の射殺を把握した後も、翌朝まで大統領に報告しなかったという青瓦台(チョンワデ、大統領府)の弁明から耳を疑う。大統領秘書室長や安保室長、関連部署長官らが翌日午前1時に青瓦台で緊急対策会議を開いたというのは、非常事態であるという判断を下したという意味だ。国軍統帥権者であり、国家安全保障会議(NSC)議長である大統領はこれを知らなかったという。大韓民国の安保がこのように粗末なシステムの下に置かれているのか。ただひたすら大統領の安眠だけを心配する青瓦台参謀と安保部処長官たちをどのように信じて国民は眠れというのか。北朝鮮が見下し、国際社会の笑いものになる「事件」だ。射殺諜報以降の「文大統領の10時間」に対する説明がなければならない。
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