仁川南洞(インチョン・ナムドン)産業団地近くでデンタルマスクを製造するA社が最近売りに出された。この会社は4月にマスク製造設備を導入して稼動に入ったが、この1カ月は休業状態だ。この会社の代表は「マスク事業は絶対につぶれないという話を聞きノンバンクから融資を受け中国から設備まで購入して工場を作ったが最近は売り上げがほとんどない」と話した。
首都圏でマスク工場を運営するB社の社長は「国内3大産業団地と呼ばれる始華(シファ)、半月(パンウォル)、南洞産業団地をはじめ、京畿道(キョンギド)の楊州(ヤンジュ)、平沢(ピョンテク)、華城(ファソン)、抱川(ポチョン)と忠清北道(チュンチョンブクド)陰城(ウムソン)など全国各地でマスク生産をやめたという企業の話が聞かれる」とした。
新型コロナウイルス特需を狙い雨後のタケノコのように生まれた中小マスク生産工場の休業と廃業が相次いでいる。
◇全国のマスク工場1000カ所超える
20日の食品医薬品安全処によると、マスク生産業者は1月末の137社から8月末には396社と2.9倍に増加した。保健用・手術用・飛沫遮断用マスク品目も1月末の1012種類から2179種類と2.2倍に増えた。9月第2週に生産されたマスクだけで2億7311万枚に達する。保健用マスクは平日1日平均2984万枚、飛沫遮断用マスクは1358万枚生産された。
だがこの統計は「医薬部外品」として食品医薬品安全処の認証を受けたマスクに限定した数値だ。産業団地工場設立情報網(ファクトリーオン)によると韓国のマスク工場は2月の380カ所から8月末には1090カ所と3倍近く増加した。
ある産業団地関係者は「京畿道地域のマスク工場は3月に3カ所にすぎなかったが現在は100カ所を超える。新型コロナ流行後にそれまでの部品工場をたたんでマスク市場に参入した中小企業が多い」と伝えた。
現在韓国のマスク供給量は需要の2倍以上と分析される。業界関係者は「全国民が1日1枚マスクを使うとしても1日の需要は3000万枚水準」と話す。だが食品医薬品安全処未認証業者を含むと1日平均生産量は8000万~9000万枚に達する。
◇「需要に対し生産2倍以上」
食品医薬品安全処は認証を受けたマスク業者のうち今年廃業したのは2カ所だと明らかにした。だが未認証マスク業者を考慮すると実際に廃業したり休業に入ったところは数十カ所に達するというのが業界の推定だ。
マスク生産工場が危機に陥った原因のひとつは不織布とメルトブローン(MB)フィルターなど国産材料の供給が途絶えたためだ。韓国のマスク用不織布市場は日系化学素材メーカーの東レ尖端素材が60%、ユジングループ傘下の韓一合繊が20%を占めている。MBフィルターの場合、C&S、スリーエム、ウェルクロンなど10社ほどが市場を占有している。これら企業が生産する量はほとんどがこれまで取引したマスク生産業者のものだ。今年に入り新たにマスク製造に参入した業者は国産不織布とMBフィルターを調達できず地団駄を踏んでいる。
中国製の材料を輸入するには「品質リスク」が大きいと分析される。京畿道のあるマスク製造業者代表は「中国製不織布は包装不良で臭いが良くない事例が多く、一部では発がん物質が検出された事件もあり使うのは難しい」と話した。
7月に公的マスク制度が廃止され、1500ウォンで売れた食品医薬品安全処認証マスクが最近は700~900ウォン台で販売されている点も零細業者には負担だ。あるマスク業者の営業担当者は「マスク供給過剰に最低賃金上昇など人件費負担によりマスク1枚売って残る利益は10~50ウォン水準にしかならない」と話した。「今年に入り工場を立てた業者は枯死するほかない構造」という。
中国が「コロナ終息」を宣言したのも悪材料だ。あるマスク製造業者関係者は「中国で在庫となった途轍もない量の非医療用デンタルマスクが韓国国内に供給されており、関連設備も安値で入ってきているため零細マスク業者の苦しさが加重されている」とした。
首都圏でマスク工場を運営するB社の社長は「国内3大産業団地と呼ばれる始華(シファ)、半月(パンウォル)、南洞産業団地をはじめ、京畿道(キョンギド)の楊州(ヤンジュ)、平沢(ピョンテク)、華城(ファソン)、抱川(ポチョン)と忠清北道(チュンチョンブクド)陰城(ウムソン)など全国各地でマスク生産をやめたという企業の話が聞かれる」とした。
新型コロナウイルス特需を狙い雨後のタケノコのように生まれた中小マスク生産工場の休業と廃業が相次いでいる。
◇全国のマスク工場1000カ所超える
20日の食品医薬品安全処によると、マスク生産業者は1月末の137社から8月末には396社と2.9倍に増加した。保健用・手術用・飛沫遮断用マスク品目も1月末の1012種類から2179種類と2.2倍に増えた。9月第2週に生産されたマスクだけで2億7311万枚に達する。保健用マスクは平日1日平均2984万枚、飛沫遮断用マスクは1358万枚生産された。
だがこの統計は「医薬部外品」として食品医薬品安全処の認証を受けたマスクに限定した数値だ。産業団地工場設立情報網(ファクトリーオン)によると韓国のマスク工場は2月の380カ所から8月末には1090カ所と3倍近く増加した。
ある産業団地関係者は「京畿道地域のマスク工場は3月に3カ所にすぎなかったが現在は100カ所を超える。新型コロナ流行後にそれまでの部品工場をたたんでマスク市場に参入した中小企業が多い」と伝えた。
現在韓国のマスク供給量は需要の2倍以上と分析される。業界関係者は「全国民が1日1枚マスクを使うとしても1日の需要は3000万枚水準」と話す。だが食品医薬品安全処未認証業者を含むと1日平均生産量は8000万~9000万枚に達する。
◇「需要に対し生産2倍以上」
食品医薬品安全処は認証を受けたマスク業者のうち今年廃業したのは2カ所だと明らかにした。だが未認証マスク業者を考慮すると実際に廃業したり休業に入ったところは数十カ所に達するというのが業界の推定だ。
マスク生産工場が危機に陥った原因のひとつは不織布とメルトブローン(MB)フィルターなど国産材料の供給が途絶えたためだ。韓国のマスク用不織布市場は日系化学素材メーカーの東レ尖端素材が60%、ユジングループ傘下の韓一合繊が20%を占めている。MBフィルターの場合、C&S、スリーエム、ウェルクロンなど10社ほどが市場を占有している。これら企業が生産する量はほとんどがこれまで取引したマスク生産業者のものだ。今年に入り新たにマスク製造に参入した業者は国産不織布とMBフィルターを調達できず地団駄を踏んでいる。
中国製の材料を輸入するには「品質リスク」が大きいと分析される。京畿道のあるマスク製造業者代表は「中国製不織布は包装不良で臭いが良くない事例が多く、一部では発がん物質が検出された事件もあり使うのは難しい」と話した。
7月に公的マスク制度が廃止され、1500ウォンで売れた食品医薬品安全処認証マスクが最近は700~900ウォン台で販売されている点も零細業者には負担だ。あるマスク業者の営業担当者は「マスク供給過剰に最低賃金上昇など人件費負担によりマスク1枚売って残る利益は10~50ウォン水準にしかならない」と話した。「今年に入り工場を立てた業者は枯死するほかない構造」という。
中国が「コロナ終息」を宣言したのも悪材料だ。あるマスク製造業者関係者は「中国で在庫となった途轍もない量の非医療用デンタルマスクが韓国国内に供給されており、関連設備も安値で入ってきているため零細マスク業者の苦しさが加重されている」とした。
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