兪明希産業通商資源部通商交渉本部長
産業部は兪氏が15日~18日の日程で米国ワシントンを訪問する予定だと明らかにした。今回の訪問で兪氏は米国政府関係者や業界専門家に会い、WTO事務局長選出のための支援を要請する予定だ。
今回の米国行は兪氏が6月にWTO事務局長に出馬の意欲を示してから初めて。これまでは新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)の拡大で海外訪問自体を自粛してきた。選挙運動も概して電話など非対面方式で進めた。それでも第1ラウンド絞り込み終盤に米国行きを選んだのは、それだけ米国がWTO加盟国に及ぼす影響力が大きいためだ。これに先立ち、兪氏は1日~11日にスイス・ジュネーブとフランス・パリを訪れて遊説を行った。
WTO事務局長は合計3ラウンドの手続きを経て選出される。ラウンドごとに支持が低い候補を除き、単一候補に絞り込んでいく。7日に始まり16日まで行われる第1ラウンドでは8人候補のうち3人がまず脱落する。その後第2ラウンドで5人中3人が脱落する。残った候補2人が最終3ラウンドを戦い、2人のうち1人が事務局長の最終候補に選出される。残った単一候補を164カ国の加盟国大使が全員一致で推戴すれば事務局長選出手続きが終わる。
5人候補に絞られた第1ラウンドの結果は21日以降に発表される予定だ。現在まで兪氏はナイジェリアのンコジ・オコンジョイウェアラ氏とともに有力候補の一人に挙げられている。
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