「ノージャパン運動」で日本製品の韓国での販売が急減したが、例外もある。最近韓国の鉄鋼市場には中国製より安い日本製鉄鋼が押し寄せている。今年の新型コロナウイルス流行による鉄鋼需要減少と鉄鉱石価格の急騰で二重苦を体験する鉄鋼業界に心配事がまた増えた。安い輸入鉄鋼が市場を蚕食し鉄鋼メーカーの下半期価格引き上げ計画にも赤信号が灯った。
◇在庫積もった日本のダンピング攻勢
8日の鉄鋼業界によると、中国の熱延流通価格は4月の1トン当たり3427元から今月初めには4098元と19.6%上がった。同じ期間に韓国の熱延流通価格は6.3%上昇するのにとどまった。通常中国の鉄鋼価格が上がると韓国国内の鉄鋼価格もともに上昇したが今年は異なる流れが現れた。
業界では日本製鉄鋼材が韓国国内にダンピング水準の価格で大挙流入し国内鉄鋼価格上昇を妨げていると分析している。韓国鉄鋼協会によると1~7月に韓国に輸入された日本製鉄鋼は約137万トンで、全輸入量の37.5%を占めた。昨年より7.1ポイント増えた。熱延鋼板は日本製の割合が53.9%に達した。
今年の日本製熱延鋼板の平均収入価格は1トン当たり477ドル水準で、昨年より14.0%下落した。1トン当たり488ドルである中国製熱延鋼板より低い水準だ。1トン当たり68万ウォンである韓国製は価格競争力で押されるほかない市場構造だ。
今年日本製鉄鋼価格が急落したのは7月に開幕予定だった東京五輪が新型コロナウイルスで延期されたためだ。五輪関連施設の工事が中断され鉄鋼在庫が急激に増えた。
ここに新型コロナウイルスの流行で自動車業界の鉄鋼需要まで落ち込んだ。日本国内の鉄鋼消費量は4-6月期に前年同期より21.9%急減した。鉄鋼業界関係者は「鉄鋼製品はさびるため加工しなければ長期保管が難しい。日本の鉄鋼メーカーが近い韓国市場に在庫を売り払っている」と話した。
◇鉄鋼業界やむを得ず価格下げる
日本製鉄鋼の需要が最も高いのは造船業界だ。今年新型コロナウイルスによる受注急減でコストを厳しく管理している造船メーカーは安い日本製厚板の使用量を増やしている。下半期に自動車メーカーと造船メーカーを対象に鉄鋼価格を引き上げようとしていた鉄鋼メーカーの計画は水の泡になった。前方企業は「自分のことで精一杯」として日本製鉄鋼を価格交渉カードに使っている。
ポスコは価格を上げるどころか下半期に現代重工業、大宇造船海洋などに納品する厚板価格を引き下げることにした。現代製鉄は上半期の交渉で先に厚板製品価格を1トン当たり3万ウォン引き下げた。公式的には「造船業界と苦痛を分かち合う次元から厚板価格を引き下げた」と明らかにしたが、実際は輸入鉄鋼との価格競争で押されたためという分析が出ている。
鉄鋼業界関係者は「造船業界の厳しい事情を考慮して鉄鋼メーカーはここ数年厚板価格を上げなかった。造船メーカーに寂しい思いが大きいのは事実」と話した。
製品価格は上げられないのに原材料である鉄鉱石価格は天井知らずで上昇している。3日基準で鉄鉱石価格は1トン当たり130.8ドルで6年来の高値となった。2月以降で58.7%急騰した。最大需要先である中国が大規模景気浮揚策を使って鉄鋼生産規模が増えたためだ。
ポスコ関係者は「中国の鉄鋼メーカーの主力製品は鉄筋など建設資材。自動車用鋼板の市況はまだ回復していないが中低価格製品と原材料価格だけ上がる悪循環が現れている」と話している。
◇在庫積もった日本のダンピング攻勢
8日の鉄鋼業界によると、中国の熱延流通価格は4月の1トン当たり3427元から今月初めには4098元と19.6%上がった。同じ期間に韓国の熱延流通価格は6.3%上昇するのにとどまった。通常中国の鉄鋼価格が上がると韓国国内の鉄鋼価格もともに上昇したが今年は異なる流れが現れた。
業界では日本製鉄鋼材が韓国国内にダンピング水準の価格で大挙流入し国内鉄鋼価格上昇を妨げていると分析している。韓国鉄鋼協会によると1~7月に韓国に輸入された日本製鉄鋼は約137万トンで、全輸入量の37.5%を占めた。昨年より7.1ポイント増えた。熱延鋼板は日本製の割合が53.9%に達した。
今年の日本製熱延鋼板の平均収入価格は1トン当たり477ドル水準で、昨年より14.0%下落した。1トン当たり488ドルである中国製熱延鋼板より低い水準だ。1トン当たり68万ウォンである韓国製は価格競争力で押されるほかない市場構造だ。
今年日本製鉄鋼価格が急落したのは7月に開幕予定だった東京五輪が新型コロナウイルスで延期されたためだ。五輪関連施設の工事が中断され鉄鋼在庫が急激に増えた。
ここに新型コロナウイルスの流行で自動車業界の鉄鋼需要まで落ち込んだ。日本国内の鉄鋼消費量は4-6月期に前年同期より21.9%急減した。鉄鋼業界関係者は「鉄鋼製品はさびるため加工しなければ長期保管が難しい。日本の鉄鋼メーカーが近い韓国市場に在庫を売り払っている」と話した。
◇鉄鋼業界やむを得ず価格下げる
日本製鉄鋼の需要が最も高いのは造船業界だ。今年新型コロナウイルスによる受注急減でコストを厳しく管理している造船メーカーは安い日本製厚板の使用量を増やしている。下半期に自動車メーカーと造船メーカーを対象に鉄鋼価格を引き上げようとしていた鉄鋼メーカーの計画は水の泡になった。前方企業は「自分のことで精一杯」として日本製鉄鋼を価格交渉カードに使っている。
ポスコは価格を上げるどころか下半期に現代重工業、大宇造船海洋などに納品する厚板価格を引き下げることにした。現代製鉄は上半期の交渉で先に厚板製品価格を1トン当たり3万ウォン引き下げた。公式的には「造船業界と苦痛を分かち合う次元から厚板価格を引き下げた」と明らかにしたが、実際は輸入鉄鋼との価格競争で押されたためという分析が出ている。
鉄鋼業界関係者は「造船業界の厳しい事情を考慮して鉄鋼メーカーはここ数年厚板価格を上げなかった。造船メーカーに寂しい思いが大きいのは事実」と話した。
製品価格は上げられないのに原材料である鉄鉱石価格は天井知らずで上昇している。3日基準で鉄鉱石価格は1トン当たり130.8ドルで6年来の高値となった。2月以降で58.7%急騰した。最大需要先である中国が大規模景気浮揚策を使って鉄鋼生産規模が増えたためだ。
ポスコ関係者は「中国の鉄鋼メーカーの主力製品は鉄筋など建設資材。自動車用鋼板の市況はまだ回復していないが中低価格製品と原材料価格だけ上がる悪循環が現れている」と話している。
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