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「新型コロナを克服した」 シャンパンあけた中国…韓国では9月中国流入感染者3人

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)の震源地として知らされた武漢が封鎖7カ月ぶりに、事実上のコロナ終息を宣言した。

習近平主席は8日、北京人民大会堂で「中国は大きな努力によって新型コロナとの戦争で成果を成し遂げた」とし、鐘南山工程院院士ら有功者を表彰した。共和国勲章を受けた鐘氏は新型コロナの現場責任者で、中国では韓国の鄭銀敬(チョン・ウンギョン)疾病管理本部長ほどの厚い信頼が寄せられている。

米国など国際社会からグローバル大感染病を引き起こした場所だという非難を受けているが、人民日報や中国中央テレビなど官営メディアは「14億の中国人民が新型コロナとの戦争で勝利を導いた」「防制成果は精神的金字塔」という自賛を吐き出した。


◆中国の反転

中国は初期、大感染病の最も凄惨な現場だった。しかし、社会主義特有の強力な行政力を前面に出して武漢市を含む湖北省全体を全面封鎖して徐々に反転の契機をつかんでいった。

そうこうするうちに米国や欧州など西側先進国で、新型コロナが中国よりも深刻に拡散しながら状況が変わった。習氏と中国当局は「中国共産党の指導力と社会主義の優越性を見せた」と宣伝し、内部的にも効果を上げた。またマスク着用をめぐる論争も展開し、右往左往している米国が逆説的に中国を助けたといえる。最近、武漢のあるウォーターパークではマスクをつけないで数千人が肩を寄せあってパーティーを楽しむ様子が伝えられた。

◆現在の中国の状況は

中国では1カ月近く本土から新型コロナ新規感染者が発生していない。海外逆流入だけが10人余りの水準だ。しかし、最高勲章を受けた鐘氏は「勝利はしたが慎重でなければならない」と一線を画する。

中国政府は新型コロナ無症状感染者の場合、感染者に分類していない。海外から流入した感染者と無症状感染者を通した感染が再び拡大する可能性もある。

中国は6月にも新型コロナ白書を発刊して「戦略的成果を上げた」と祝ったが、数日後に首都北京で集団感染が起こって衝撃が広がった。北京市民1000万人を対象に検査をするなど、総力対応の末に約1カ月ぶりに感染病を鎮火させた。

また、韓国内の新型コロナ統計を調べると、9月以後に中国から韓国に流入した新型コロナ感染者が3人発生した。中国が完全に安全な状況ではないことを示す指標だ。

◆ワクチン外交で影響力拡大

米国を筆頭とした西側の非難にもかかわらず、中国は新型コロナを友軍確保のテコとしている。ワクチン開発や医療品の支援を前面に出し、東南アジアとアフリカに影響力を拡大している。いわゆるワクチン外交だ。中国を拠点とする巨大経済圏を作るという一帯一路プロジェクトとも重なる。フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ大統領は7月、ワクチンが手に入るなら中国と領土紛争中の南シナ海から一歩後退する可能性もあるとの意向もちらつかせて国際社会に波紋を広げた。

中国のワクチン開発をリードし、この日「人民英雄」の称号を受けた中国軍事科学院軍事医学研究院生物工程研究所の陳薇所長は「第I相および第II相試験を通じてワクチンの効果と安定性が確認できた。6月にすでに特定集団を対象にワクチン接種を始めた」とし「世界保健機構が発表した第III相試験ワクチンのうち半分が中国産」と話した。

中国は新型コロナ感染者は8万5558人で世界39位(Worldometer、8日基準)だ。死亡者は4534人(世界28位)だ。米国は感染者数648万(1位)、死亡者は19万人(1位)を超えた。



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