7日のLGユープラス4-6月期業績発表行事で最も大きな関心はファーウェイ問題だった。先月22日のストレイヤー米国務副次官補(サイバー・国際通信情報担当)の話のためだった。彼はメディア会見で「LGユープラスのような会社に、信頼できない供給者から信頼性のある所に取引相手を移すよう促す」と話した。国務省官僚の口から韓国の特定企業名が出たのは異例だ。5G装備の30%ほどにファーウェイ製品を使うLGユープラスが米中対立の狭間で悩みが深まることになった。
同社のイ・ヒョクジュ最高財務責任者(CFO)副社長はカンファレンスコールで「記者がわが社を名指しで尋ねたため副次官補がそう答えるほかなかっただろう」と話した。米国務省の普遍的な戦略に言及した水準であり、特定企業を狙ったものではないという話だ。しかし悩ましい「潜在的リスク」であることは否定し難い。
LGユープラスは4-6月期に連結基準で売り上げ3兆2726億ウォン、営業利益2397億ウォンの実績を出した。前年同期と比較して59.2%増加した営業利益は市場の予想を上回った。それでも株価は18日現在で5月中旬の最高値より15%以上下がった状態だ。DB金融投資のシン・ウンジョン研究員は「政治的ノイズによる懸念が株価に一部反映されたとみられる」と話した。ファーウェイ問題は単にLGユープラスだけの問題ではない。米中の間に挟まれた韓国企業、さらには韓国の悩みが溶け込んでいる問題だ。
◇「コアネットワークにはファーウェイの装備ない」
ファーウェイをめぐる米中対立の本質が経済覇権戦争であることを知らない人はいない。5G市場で未来標準をだれが先取りするかという問題でもある。米国の名分はサイバーセキュリティだ。通信利用情報が「バックドア」(システムに不正に侵入できる経路)などを通じて中国政府に流れて行く可能性を掲げる。
そのような可能性はどれほどあるのか。ソウル・上岩洞(サンアムドン)のLGユープラス社屋を訪ねた。この社屋は首都圏サービスのための核心ネットワーク装備が集まっている所だ。施設を案内したキム・ギヨン情報保護担当(CISO)は「ファーウェイの5Gセキュリティ問題は過度な心配だ。これまで基地局で特別なセキュリティ問題が見つかったことはない。公式・非公式に疎通している海外の専門家までこの問題の政治的性格を指摘している」と話した。
Q:どうして自信を持てるのか。
A:「移動通信網構造に対する理解が必要だ。スマートフォン信号は端末-アンテナ(中継機)-デジタルユニット(DU)-コアネットワークの順に連結される。端末からDUまでを「アクセス網」あるいは「基地局網」と呼ぶ。加入者や利用者の個人情報はコアネットワークで処理される。コアネットワークは自国や信頼できる国の装備と技術を使う。韓国も5Gコアネットワークにはサムスン電子の製品を使っている。ファーウェイの装備はコアネットワークではなく基地局網だけで使う。加工されないまま送受信用に使われる無線周波数(RF)中継段階で意味のある情報が露出する可能性はない」
Q:「バックドア」を仕込んでおけばコアネットワークへの接近が可能なのではないか。
A:「ファーウェイが納品する装備は国際認証機関からCC認証(国際共通基準に基づく認証)を受けた製品だ。それも通信装備のうち最高等級を受けている。われわれ独自にも万全を期している。最近では米国の地下鉄を止めたこともある有名なホワイトハッカー(ハッキング防御セキュリティ専門家)を連れてきて調べた。100%セキュリティが完璧なシステムというものはないため、海外セキュリティ専門企業やKAIST、高麗(コリョ)大学、韓国電子通信研究所(ETRI)などとの協力を通じて持続的な検証をしている。ファーウェイの装備は135カ国288社に達する事業者が使っている。バックドアが見つかった事例が1度でもあればファーウェイは立場がなくなる」
Q:装備の運用や保守過程でファーウェイの人材が接近する可能性はないか。
A:「設置後運用は徹底的に自社の人材だけでする。製品に問題が生じれば意見をやりとりするが、ファーウェイの人々が直接わが社のネットワークに接近することはできない。5G通信網でインターネットサービスをするが、ネットワークそのものは外部からの接近が不可能な閉鎖網だ。基地局運営管理に対し国際標準情報保護管理体系であるISO27001認証も韓国で初めて取得した。すべての網段階ごとに徹底して備えている」
基地局網の中心はDUという装備だ。アンテナと連結された装備で、音声とデータ信号をデジタルに変換してコアネットワークに伝える役割をする。ファーウェイが供給する核心装備だ。LGは全国に50カ所ほどある基地局のうち、ソウルと京畿道(キョンギド)北部でファーウェイ装備を使う。他の地域にはサムスン電子、ノキア、エリクソンの装備を使っている。
上岩洞社屋14階にはデスクトップパソコン本体のようなDU装備を5個ずつ置いた鉄製ラックが数十個設置されている。装備にはさまざまな色のケーブルが複雑に刺さっていた。装備担当社員は「ファーウェイの新型5G用DUは連結可能なアンテナ数を既存の18個から36個に増やした。こうした大容量処理装備はファーウェイが最も速く市場に供給した」と説明した。ファーウェイの装備価格は競合企業より30%ほど安いという。価格も価格だが性能と効率性、安定性でも優秀だという。
「問題ある製品なら全世界がファーウェイ使うだろうか」…米中対立に狭まれた韓国LGユープラス(2)
同社のイ・ヒョクジュ最高財務責任者(CFO)副社長はカンファレンスコールで「記者がわが社を名指しで尋ねたため副次官補がそう答えるほかなかっただろう」と話した。米国務省の普遍的な戦略に言及した水準であり、特定企業を狙ったものではないという話だ。しかし悩ましい「潜在的リスク」であることは否定し難い。
LGユープラスは4-6月期に連結基準で売り上げ3兆2726億ウォン、営業利益2397億ウォンの実績を出した。前年同期と比較して59.2%増加した営業利益は市場の予想を上回った。それでも株価は18日現在で5月中旬の最高値より15%以上下がった状態だ。DB金融投資のシン・ウンジョン研究員は「政治的ノイズによる懸念が株価に一部反映されたとみられる」と話した。ファーウェイ問題は単にLGユープラスだけの問題ではない。米中の間に挟まれた韓国企業、さらには韓国の悩みが溶け込んでいる問題だ。
◇「コアネットワークにはファーウェイの装備ない」
ファーウェイをめぐる米中対立の本質が経済覇権戦争であることを知らない人はいない。5G市場で未来標準をだれが先取りするかという問題でもある。米国の名分はサイバーセキュリティだ。通信利用情報が「バックドア」(システムに不正に侵入できる経路)などを通じて中国政府に流れて行く可能性を掲げる。
そのような可能性はどれほどあるのか。ソウル・上岩洞(サンアムドン)のLGユープラス社屋を訪ねた。この社屋は首都圏サービスのための核心ネットワーク装備が集まっている所だ。施設を案内したキム・ギヨン情報保護担当(CISO)は「ファーウェイの5Gセキュリティ問題は過度な心配だ。これまで基地局で特別なセキュリティ問題が見つかったことはない。公式・非公式に疎通している海外の専門家までこの問題の政治的性格を指摘している」と話した。
Q:どうして自信を持てるのか。
A:「移動通信網構造に対する理解が必要だ。スマートフォン信号は端末-アンテナ(中継機)-デジタルユニット(DU)-コアネットワークの順に連結される。端末からDUまでを「アクセス網」あるいは「基地局網」と呼ぶ。加入者や利用者の個人情報はコアネットワークで処理される。コアネットワークは自国や信頼できる国の装備と技術を使う。韓国も5Gコアネットワークにはサムスン電子の製品を使っている。ファーウェイの装備はコアネットワークではなく基地局網だけで使う。加工されないまま送受信用に使われる無線周波数(RF)中継段階で意味のある情報が露出する可能性はない」
Q:「バックドア」を仕込んでおけばコアネットワークへの接近が可能なのではないか。
A:「ファーウェイが納品する装備は国際認証機関からCC認証(国際共通基準に基づく認証)を受けた製品だ。それも通信装備のうち最高等級を受けている。われわれ独自にも万全を期している。最近では米国の地下鉄を止めたこともある有名なホワイトハッカー(ハッキング防御セキュリティ専門家)を連れてきて調べた。100%セキュリティが完璧なシステムというものはないため、海外セキュリティ専門企業やKAIST、高麗(コリョ)大学、韓国電子通信研究所(ETRI)などとの協力を通じて持続的な検証をしている。ファーウェイの装備は135カ国288社に達する事業者が使っている。バックドアが見つかった事例が1度でもあればファーウェイは立場がなくなる」
Q:装備の運用や保守過程でファーウェイの人材が接近する可能性はないか。
A:「設置後運用は徹底的に自社の人材だけでする。製品に問題が生じれば意見をやりとりするが、ファーウェイの人々が直接わが社のネットワークに接近することはできない。5G通信網でインターネットサービスをするが、ネットワークそのものは外部からの接近が不可能な閉鎖網だ。基地局運営管理に対し国際標準情報保護管理体系であるISO27001認証も韓国で初めて取得した。すべての網段階ごとに徹底して備えている」
基地局網の中心はDUという装備だ。アンテナと連結された装備で、音声とデータ信号をデジタルに変換してコアネットワークに伝える役割をする。ファーウェイが供給する核心装備だ。LGは全国に50カ所ほどある基地局のうち、ソウルと京畿道(キョンギド)北部でファーウェイ装備を使う。他の地域にはサムスン電子、ノキア、エリクソンの装備を使っている。
上岩洞社屋14階にはデスクトップパソコン本体のようなDU装備を5個ずつ置いた鉄製ラックが数十個設置されている。装備にはさまざまな色のケーブルが複雑に刺さっていた。装備担当社員は「ファーウェイの新型5G用DUは連結可能なアンテナ数を既存の18個から36個に増やした。こうした大容量処理装備はファーウェイが最も速く市場に供給した」と説明した。ファーウェイの装備価格は競合企業より30%ほど安いという。価格も価格だが性能と効率性、安定性でも優秀だという。
「問題ある製品なら全世界がファーウェイ使うだろうか」…米中対立に狭まれた韓国LGユープラス(2)
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