前職駐韓米国大使が２０日（現地時間）、ドナルド・トランプ行政府の在韓米軍縮小の動きを警戒する声を上げた。

クリストファー・ヒル元駐韓米国大使はこの日、ボイス・オブ・アメリカ（ＶＯＡ）放送とのインタビューで「在韓米軍の縮小は非常に悪い考え」と批判した。

彼は「マーク・エスパー米国防長官の（縮小）言及は北朝鮮の耳に音楽のように聞こえるだろう」とし、「米国がアジア太平洋地域で戦略的に撤収すると中国に示唆する可能性があり、米国が日本だけに残る場合、日本は非常に不安に思うかもしれない」と指摘した。


ドナルド・グレッグ元大使も在韓米軍の縮小に反対の意向を明らかにした。グレッグ元大使は「米軍の韓半島（朝鮮半島）駐留は維持されるべきだ」とし、「米軍の駐留が米国と駐留国両方に利益になり得るということについて隣国と対話をする必要がある」と強調した。

在韓米軍の縮小が現実化することは難しいという見方も出てきた。駐韓米国副大使を務めた韓米経済研究所のマーク・トコラ副所長はトランプ行政府の計画が議会の強力な反対にぶつかるものと見通した。