韓国の朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長の突然の死を受けて、主要外信も相次いで関連記事を出している。人口1000万都市ソウルで3選を果たした有力政治家が極端な選択をした背景に関心が集まっているためだ。朴氏の死によって浮き彫りになった韓国社会の分裂も外信が注目している部分だ。
米国CNNとCNBCは11日(現地時間)、朴氏の葬儀方式をめぐり韓国社会が2つに分かれたと報じた。CNNは『ソウル市長の劇的な死はどのように韓国を分裂させたか』という題名の記事で、朴氏の葬儀室の風景とオンラインで広がるソウル特別市葬反対の請願を対照させた。
CNNは朴氏を「64歳の人権弁護士で初の3選ソウル市長という印象的な履歴を持つ人物」としながら「韓国史初のセクハラ裁判と呼ばれる事件被害者の代理人を務め、韓国女性人権運動の遺産を残した」と紹介した。
また、放送は朴氏が死亡前日に「セクハラ」によって訴えられていた事実と共に、34万人(この日午前9時現在)以上の人々が朴氏の葬儀をソウル市葬で行うことに関して、青瓦台(チョンワデ、大統領府)ホームページに反対の請願を出したと伝えた。
◆「韓国、依然として男性中心的社会」という指摘も
これに関連してCNNは「韓国社会は経済協力開発機構(OECD)で最も高い自殺率を記録しているうえに、最近数年間は#MeToo(ハッシュタグミートゥー)運動に国が揺れるほどだった」とし「政治家たちはこのような動きに弱く、朴氏の死は韓国社会が女性嫌悪的視線を持つ男性の文化に対抗する過程で起こったもの」と分析した。
CNBCは「『韓国政治の大物』だった朴氏は、事実上、大統領選挙候補だったので、彼の死は多くの人々に衝撃を与えた」と伝えた。呉巨敦(オ・ゴドン)元釜山(プサン)市長や安熙正(アン・ヒジョン)元忠南知事がセックススキャンダルで崩れた事実にも言及した。あわせて「朴氏に対して(セクハラ)疑惑を提起した女性がオンライン上で攻撃と反発に直面している」とし「韓国社会は依然として男性中心的社会のままで変わっていない」と指摘した。
香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)は生前の朴氏と中国の関係に光を当てた。SCMPは「朴氏は今年2月、マスクや保護装備を含めて中国に6億ウォン相当の医療支援計画を発表し、一部援助物資を送ったが国内の批判で中断された」と報じた。また、これに関連して「朴氏は中国の友人であり、日本に対しては批判的な政治家だった」と指摘した。
◆「ソウル・釜山市長職が空席…前代未聞」
2度にわたりソウル特派員の経験がある日本経済新聞の峯岸博編集委員は、朴氏の死を扱った11日付のコラムで「(パク市長は)市民運動家を代表するスーパースターだった」としながら「(大統領候補の一人が突然、自死を選んだ)背景には韓国独特の政治的風土が透けてみえる」とした。
あわせて「韓国はいったん没落すると『敗者復活』が特に難しいとされる社会」としながら「長年かけて自ら築きあげてきたものが一気に崩れてしまいかねないと悲嘆したのは想像に難くない」と書いた。
産経新聞は「朴元淳ソウル市長の自殺は韓国社会に衝撃を与えている」としながら「首都と第2の都市のトップが(中略)空席になるのは国際的にも前代未聞の事態だ」と伝えた。
米国CNNとCNBCは11日(現地時間)、朴氏の葬儀方式をめぐり韓国社会が2つに分かれたと報じた。CNNは『ソウル市長の劇的な死はどのように韓国を分裂させたか』という題名の記事で、朴氏の葬儀室の風景とオンラインで広がるソウル特別市葬反対の請願を対照させた。
CNNは朴氏を「64歳の人権弁護士で初の3選ソウル市長という印象的な履歴を持つ人物」としながら「韓国史初のセクハラ裁判と呼ばれる事件被害者の代理人を務め、韓国女性人権運動の遺産を残した」と紹介した。
また、放送は朴氏が死亡前日に「セクハラ」によって訴えられていた事実と共に、34万人(この日午前9時現在)以上の人々が朴氏の葬儀をソウル市葬で行うことに関して、青瓦台(チョンワデ、大統領府)ホームページに反対の請願を出したと伝えた。
◆「韓国、依然として男性中心的社会」という指摘も
これに関連してCNNは「韓国社会は経済協力開発機構(OECD)で最も高い自殺率を記録しているうえに、最近数年間は#MeToo(ハッシュタグミートゥー)運動に国が揺れるほどだった」とし「政治家たちはこのような動きに弱く、朴氏の死は韓国社会が女性嫌悪的視線を持つ男性の文化に対抗する過程で起こったもの」と分析した。
CNBCは「『韓国政治の大物』だった朴氏は、事実上、大統領選挙候補だったので、彼の死は多くの人々に衝撃を与えた」と伝えた。呉巨敦(オ・ゴドン)元釜山(プサン)市長や安熙正(アン・ヒジョン)元忠南知事がセックススキャンダルで崩れた事実にも言及した。あわせて「朴氏に対して(セクハラ)疑惑を提起した女性がオンライン上で攻撃と反発に直面している」とし「韓国社会は依然として男性中心的社会のままで変わっていない」と指摘した。
香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)は生前の朴氏と中国の関係に光を当てた。SCMPは「朴氏は今年2月、マスクや保護装備を含めて中国に6億ウォン相当の医療支援計画を発表し、一部援助物資を送ったが国内の批判で中断された」と報じた。また、これに関連して「朴氏は中国の友人であり、日本に対しては批判的な政治家だった」と指摘した。
◆「ソウル・釜山市長職が空席…前代未聞」
2度にわたりソウル特派員の経験がある日本経済新聞の峯岸博編集委員は、朴氏の死を扱った11日付のコラムで「(パク市長は)市民運動家を代表するスーパースターだった」としながら「(大統領候補の一人が突然、自死を選んだ)背景には韓国独特の政治的風土が透けてみえる」とした。
あわせて「韓国はいったん没落すると『敗者復活』が特に難しいとされる社会」としながら「長年かけて自ら築きあげてきたものが一気に崩れてしまいかねないと悲嘆したのは想像に難くない」と書いた。
産経新聞は「朴元淳ソウル市長の自殺は韓国社会に衝撃を与えている」としながら「首都と第2の都市のトップが(中略)空席になるのは国際的にも前代未聞の事態だ」と伝えた。
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