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韓経:アップル・グーグル「半導体直接設計」…サムスンファウンドリーには希望?

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
米国のグーグルとアップルに続いて中国スマートフォン企業のOPPOとvivoまでが「半導体自給自足」を宣言し、グローバル半導体市場の構造変化を予告している。これら「情報技術(IT)恐竜」が自社製品に入る半導体を独自開発してインテルとクアルコムの影響力から抜け出す場合、ファウンドリー(半導体受託生産)企業の反射利益が予想される。半導体売上世界トップをめぐりインテルなどと競争するサムスン電子は、ファウンドリー事業部の売上と市場影響力の増大につながると期待している。

◆グーグル、Pixelフォン用AP開発へ

関連業界によると、アップルは最近、「独自設計した中央処理装置(CPU)を早ければ年末に発売するMacコンピューターに搭載する」と発表した。アップル半導体(CPU)の名称は「Appleシリコン」。アップルはiPhoneには独自開発した「Aシリーズ」APを使用するが、PCには2006年からインテルのチップを活用している。


グーグルもモバイルアプリケーションプロセッサ(AP)を開発している。Pixelフォンなどグーグルのモバイル機器に搭載するためだ。現在、グーグルはクアルコムのSnapdragonを使用している。世界4位のスマートフォン企業vivoは昨年、「vivoチップ」などの商標を登録したという。OPPOは「マリアナ計画」というプロジェクトを稼働し、APを開発中という。

IT企業の「半導体独立」戦略はさまざまな意味での布石だ。市場を掌握しているインテル(CPU)、クアルコム(AP)の影響力から抜け出すための苦闘という解釈もある。実際、アップルは市場で「Macの新商品発売が遅れる」という指摘が絶えなかったが、これはインテルの次世代CPU開発が遅れたためという分析だ。AppleシリコンをMacに搭載することでiPhone、iPad、Apple Watchとの統合性を高めることができる。

自社製品に最も効率的な半導体を適時に調達して製品の競争力を高め、インテルなどを相手にした「価格交渉」でテコとして活用するという意図も込められている。アップル、グーグル、vivo OPPOなどが半導体開発に成功しても、インテルやクアルコムなどの製品を短期間に100%置き換える可能性は高くない。性能の格差のためだ。2011年にモバイルAPのエクシノスを出したサムスン電子も、現在まで自社製品とクアルコムのチップを共に使用している。電子業界の関係者は「サムスン電子無線事業部はエクシノスをクアルコムとの価格交渉でテコとして活用する」と説明した。

◆半導体市場の構造変化を予告

IT企業の「半導体独立」の動きは、サムスン電子ファウンドリー事業部などファウンドリー企業にはチャンスとなる可能性がある。グーグルやアップルなどは半導体工場がなく、ファウンドリー企業に開発した半導体の生産を任せる。サムスン電子がグーグルのAP開発を支援すると伝えられているのも、ファウンドリー受注の可能性を念頭に置いたものと分析される。

世界1位のファウンドリー企業、台湾のTSMCにも機会になると予想される。業界関係者は「半導体独自開発のためにはファウンドリー企業の設計・デザインなどに関連した支援が必要」とし「新規企業の参入はファウンドリー市場の拡大につながるだろう」という見方を示した。

インテル、クアルコム、台湾メディアテックなど直接開発した製品をIT企業に供給する半導体会社は、中長期的に大型顧客を失うことが懸念される。昨年基準でインテルの売上高のうちアップルが占める比率は5%未満というが、アップルが顧客離脱の「導火線」となる可能性がある。エクシノスを開発してvivoなど中国スマートフォン企業への供給を拡大しているサムスン電子システムLSI事業部も厳しい挑戦を受けるという見方が多い。

一方、独自開発に向かう企業に対する懸念もある。莫大な開発費用を投入しながらも、活用可能な製品の量産には失敗する可能性があるからだ。LGエレクトロニクスは2014年、独自の通信チップ「NUCLUN」を公開したが、市場で呼応を得られず3年後に量産を放棄した。2017年に独自開発AP「Surge S」を公開したものの活用度が低い中国シャオミも失敗の事例だ。



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