丁世均(チョン・セギュン)首相
新規感染者は3日と4日にもそれぞれ63人ずつ発生し、4月初めから3カ月ぶりに3日連続で60人を上回った。1日の51人と2日の54人を加えれば5日連続で50人を超過した。
5日午前0時基準で市中感染患者数は前日の36人より7人増えたが、光州(クァンジュ)で15人、大田(テジョン)で8人など非首都圏での感染拡大傾向が依然として目立った。光州の光勒寺(クァンルクサ)での集団感染関連累積感染者はこの日正午基準で80人に増えた。中央災害安全対策本部による6月21日から7月4日までの2週間に非首都圏の市中感染者数は11.7人で直前2週間の3.4人に比べ大きく増加した。
これに伴い、全羅南道(チョンラナムド)は6日からソーシャルディスタンス2段階に入ることにした。屋内では50人以上、屋外では100人以上の集会と行事開催が全面的に禁止され、公共交通、飲食店、カフェなどでのマスク着用が義務付けられる。だが中央防疫対策本部はこの日「ソーシャルディスタンス1段階内での危機水準は厳しい状況」としながらも、「全国的にソーシャルディスタンスの段階を上方修正する水準ではない」と明らかにした。
先月28日に韓国政府が発表したソーシャルディスタンス1~3段階の指標を見ると、▽新規患者1日50人未満▽感染経路不明事例の割合5%未満▽管理中の集団発生現況が減少または抑制の状況▽防疫網内の管理比率増加または、80%以上の場合――の4つの条件をすべて上回ればソーシャルディスタンスレベルが2段階に上方修正できる。
丁世均(チョン・セギュン)首相はこの日中央防疫対策本部会議で「感染が全国的に拡散するなら過去の大邱(テグ)・慶尚北道(キョンサンブクド)よりはるかに深刻な状況が展開される可能性もある。個々人の防疫義務違反行為に対する迅速な行政措置に向け過怠金新設など関連法改正も推進する」と明らかにした。
一方、世界保健機関(WHO)は4日、新規感染者が21万2326人と集計されたと明らかにした。1日の感染者が20万人を超えたのは初めてだ。マサチューセッツ工科大学(MIT)の研究陣はこの日、英誌エコノミストを通じ「医学的な突破口がなければ来年春まで累積感染者が2億~6億人、累積死亡者が140万~370万人まで出る恐れがある」と明らかにした。
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