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韓国大統領特別補佐官「悪人ボルトン、醜い安倍、よい人はトランプ」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

文正仁統一外交安保特別補佐官

韓国の文正仁(ムン・ジョンイン)大統領統一・外交・安保特別補佐官が2日、「我々の国益の側面で最も悪い人はボルトン、最も醜い人は安倍、それなりに良い人はトランプ、非常に良い人はビーガン」と述べた。

文補佐官はこの日午前、ソウル汝矣島(ヨイド)国会議員会館で開かれた韓半島平和フォーラム緊急懇談会でこのように語った。前日に「米大統領選前に米朝首脳会談を推進」と話したに続き、この日はジョン・ボルトン前大統領補佐官の回顧録に正面から反論し、韓米朝交渉における韓国政府の役割を前向きに評価したのだ。

文補佐官は「ボルトンというニューヨーカーの視点で見ると、文在寅(ムン・ジェイン)大統領は悪い人で韓国政府がすべてを創作したというが、我々の視点では文大統領はよくやった」と強調した。


「個人的によく知っている」とし、文補佐官はボルトン氏という人物を評価した。文補佐官は「ボルトンは米国覇権一方主義を話す人であり、最大限の圧力で制裁し、抵抗すれば軍事力も辞さないというのが基本的な考え」とし「人が死ぬことを気にしない。この視点が回顧録からも伝わる」と話した。

トランプ米大統領とボルトン氏周辺の人物についても一人ずつ評価した。文補佐官は「おもしろいことにボルトンの最大の友軍は安倍だった。青瓦台(チョンワデ、韓国大統領府)の鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安保室長室長が行って話せば、谷内正太郎(当時の日本国家安全保障局長)が行って揺さぶり、文大統領が電話をすれば安倍が揺さぶりをかけた」とし「その過程で安倍の基本主張は、北は信頼できないから絶対に制裁解除はいけないというものだった」と伝えた。続いて「2番目の友軍はマイク・ペンス副大統領だった。ポンペオ(国務長官)はボルトンと連合だと思ったが、機会主義者だった」と語った。

「ハノイ・ノーディール」にも言及した。文補佐官は「ハノイ会談に向けてトランプはビーガン米国務副長官に協議案を作成するよう伝えたが、これは韓国政府案と非常に似ていた。凍結だけでも部分的に解除し、ロードマップを作って段階的に解決しようというものだった」とし「その後、ボルトンがビーガンの案を見てすぐにペンスに電話をかけ『完全に米国を亡ぼすものであり、北朝鮮の連帯保証をするものであるため、作り直すべき』と指示した」と伝えた。文補佐官は「ボルトンが一番嫌う人が文在寅大統領」とも話した。

文補佐官は「ボルトンは『文大統領は太陽政策を盲目的に追従し、北を過度に信頼し、うまくいくという希望的な思考を持っている』と話した」とし「(回顧録で言及された)『統合失調症患者』という表現はなかったが、鄭義溶室長がハノイでボルトンに会い、『寧辺(ヨンビョン)核施設非核化は最も重要な兆候だが、そのようにするのは理解できない』という大統領の意向を伝えたのを聞いて統合失調症と表現した」と説明した。続いて「難攻不落のホワイトハウスの『ボルトン守門将』を鄭義溶は突破しようと努力した」とし「ボルトンは偏執症的患者」という発言もした。

この日、司会を担当した金漢正(キム・ハンジョン)議員は「文補佐官が強く発言した。ボルトン回顧録は過ぎたイシューになっているが、韓米関係と国内に及ぼす影響は大きい」とし「事実関係を歪曲し、外交成果を否定する面も見える。そのような側面を特別補佐官が指摘した」と述べた。

これに先立ち文補佐官は前日(1日)、「トランプ大統領がいっそのこと大統領選挙前に北との関係を改善し、外交的な突破口を開けば、中国への対応もはるかに有利になるのではないか」という米国家利益センターのハリー・カジアニス韓国担当局長の最近のコラム内容を紹介し、「カジアニス局長のように保守的でワシントンの気流をよく知る友人が中国変数を取り上げながら米朝首脳会談を大統領選挙前にすべきという話をするのを見ると励みになる」と話した。



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