今年3月、慶尚北道慶山(キョンサンブクド・キョンサン)で高校生チョン・ユヨプさん(17)が適時に治療を受けることができずに亡くなった。病院側はチョンさんが新型コロナウイルス(新型肺炎)感染者かどうか分からないと疑って適切な治療を提供しなかった。チョンさんは政府の調査で新型コロナに感染していなかったことが明らかになった。父のチョン・ソンジェさんは29日、中央日報の電話インタビューで「新型コロナのような国家伝染病事態で17歳の健康な青年がちゃんとした治療を受けることができず死んだが誰も真相調査をしない。政府が『陰性』と判定し、それで終わりだった」とし「嶺南(ヨンナム)大病院の誤診なのか、慶山(キョンサン)中央病院で適時に治療をできなかったのか、どこに問題があったのか誰も分からない。真相調査を、きちんとしてこそまたきちんとした対策を出すことができる」と話した。
チョンさん事件は新型コロナが招いた代表的な非新型コロナ患者の「超過死亡」に該当する。29日午前0時基準、大邱(テグ)の感染者は6906人、死亡者は189人(3月死亡者は103人)となっている。大邱ではこれと別に、非コロナ患者が3月1カ月だけで187人超過死亡していたという分析が出ている。新型コロナ事態がなかったら死なずにすんだ場合もある非新型コロナ死亡者が187人に達するということだ。
ソウル大病院公共保険医療事業団のホン・ユンチョル団長(予防医学科教授)は、2010~2020年統計庁の死亡率変化を反映し、今年1~3月の新型コロナ超過死亡率を分析した。高齢化によって死亡率が自然増加する傾向を反映した予測死亡者を算出して実際と比較した。その結果、ソウルをはじめ多くの地域は死亡率増加が明確ではなかった。唯一大邱に対して信頼できる結果が出た。
大邱の3月予測死亡者は1215.8人である反面、実際の死亡者は1403人だった。187.2人(15.4%)の超過死亡者が発生したことが分析された。2月の超過死亡者は102人だったが統計的に信頼性が低かった。慶尚北道の3月超過死亡者は81人だったが、これも信頼性に問題があった。3月までは大邱だけで超過死亡者が発生していたということだ。
ホン・ユンチョル教授は「救急室・集中治療室に新型コロナ患者があふれ、心臓病・脳疾患など他の患者の接近性が低下し、これによって超過死亡が発生したとみられる」とし「外国の場合、医療体系が崩壊して超過死亡が大きく発生したが、韓国は医療体系が危険ラインに近接しながら超過死亡が発生した。だが、他の国に比べては少ないほう」と話した。
遺族・市民社会団体などは最近「チョン・ユヨプ死亡対策委員会」を構成した。委員会は16日の記者会見で「チョンさんの死亡原因に対する政府次元の真相調査団構成と当時地域内で発生した医療空白を調査して再発防止対策を用意せよ」と求めた。委員会は「1~3月の死亡者が昨年同期に比べて6%、大邱・慶尚北道で9~10%増加したという。このうち相当数が新型コロナによって病院を適時に探ることができず死亡した」としながら「コロナ患者と疑われて入院治療を拒否されたり、応急・手術・分娩などで『非コロナ患者』の治療空白が発生したりしたということ」と明らかにした。
ホン氏は「新型コロナ対策を立てながら非コロナ患者の診療体系もあわせて立てなければならない。新型コロナと分離して救急室や集中治療室のような必須医療体系を維持しなければ大規模超過死亡が発生する」としながら「このような準備に3カ月はかかる。今準備を始めてこそ秋コロナを予防することができる」と付け加えた。
チョンさん事件は新型コロナが招いた代表的な非新型コロナ患者の「超過死亡」に該当する。29日午前0時基準、大邱(テグ)の感染者は6906人、死亡者は189人(3月死亡者は103人)となっている。大邱ではこれと別に、非コロナ患者が3月1カ月だけで187人超過死亡していたという分析が出ている。新型コロナ事態がなかったら死なずにすんだ場合もある非新型コロナ死亡者が187人に達するということだ。
ソウル大病院公共保険医療事業団のホン・ユンチョル団長(予防医学科教授)は、2010~2020年統計庁の死亡率変化を反映し、今年1~3月の新型コロナ超過死亡率を分析した。高齢化によって死亡率が自然増加する傾向を反映した予測死亡者を算出して実際と比較した。その結果、ソウルをはじめ多くの地域は死亡率増加が明確ではなかった。唯一大邱に対して信頼できる結果が出た。
大邱の3月予測死亡者は1215.8人である反面、実際の死亡者は1403人だった。187.2人(15.4%)の超過死亡者が発生したことが分析された。2月の超過死亡者は102人だったが統計的に信頼性が低かった。慶尚北道の3月超過死亡者は81人だったが、これも信頼性に問題があった。3月までは大邱だけで超過死亡者が発生していたということだ。
ホン・ユンチョル教授は「救急室・集中治療室に新型コロナ患者があふれ、心臓病・脳疾患など他の患者の接近性が低下し、これによって超過死亡が発生したとみられる」とし「外国の場合、医療体系が崩壊して超過死亡が大きく発生したが、韓国は医療体系が危険ラインに近接しながら超過死亡が発生した。だが、他の国に比べては少ないほう」と話した。
遺族・市民社会団体などは最近「チョン・ユヨプ死亡対策委員会」を構成した。委員会は16日の記者会見で「チョンさんの死亡原因に対する政府次元の真相調査団構成と当時地域内で発生した医療空白を調査して再発防止対策を用意せよ」と求めた。委員会は「1~3月の死亡者が昨年同期に比べて6%、大邱・慶尚北道で9~10%増加したという。このうち相当数が新型コロナによって病院を適時に探ることができず死亡した」としながら「コロナ患者と疑われて入院治療を拒否されたり、応急・手術・分娩などで『非コロナ患者』の治療空白が発生したりしたということ」と明らかにした。
ホン氏は「新型コロナ対策を立てながら非コロナ患者の診療体系もあわせて立てなければならない。新型コロナと分離して救急室や集中治療室のような必須医療体系を維持しなければ大規模超過死亡が発生する」としながら「このような準備に3カ月はかかる。今準備を始めてこそ秋コロナを予防することができる」と付け加えた。
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