だが新型コロナウイルスにともなう入国規制は相変わらずだ。引き潮のようにいなくなった外国人観光客はすぐに帰ってくることはできない。最近まで京都は「観光公害」という言葉が最もよく似合う所だった。2018年に京都で宿泊した外国人観光客だけで450万人だ。外国人が市内バスを占領し、住民らは通勤時間に地団駄を踏んだ。家の前にはごみが捨てられ、ガイドブックを見てやってきた外国人で町内の食堂も満員だった。「お金も良いが観光客のせいで暮らせない」という悲鳴があふれた。
観光公害への不満を話していた日本はもう観光インフラの崩壊を心配している。倒産が続く観光業界の絶叫が連日報道され、日本政府は頭を抱えている。