文在寅大統領が17日、歴代政府の外交安保分野の元老を青瓦台常春斎(サンチュンジェ)に招いて昼間12時から午後2時まで午餐会を開いた。最近急激に悪化した南北関係がテーマだった。文大統領がこの日、朴在圭(パク・ジェギュ)・李鍾ソク(イ・ジョンソク)・丁世鉉(チョン・セヒョン)元統一部長官、文正仁(ムン・ジョンイン)大統領統一外交安保特別補佐官、徐薫(ソ・フン)国家情報院長(左から)と対話している。[写真 青瓦台]
文大統領はより積極的に南北が突破口を見出そうという趣旨だったが、金与正氏は「南朝鮮(韓国)当局者は北南関係を牽引すべき責任のある当事者だが、進展を成し遂げられないのがすべて外的要因にあるように転嫁している」と主張した。「主人の顔色をうかがって国際社会にもの乞いをしていることを絶え間ない努力に包装するのはキツネも顔を赤らめる卑劣でかんとくな発想」ともした。また、韓米同盟を狙った。「北南合意より同盟が優先で、同盟の力が平和を持ってくるという盲信が南朝鮮を持続的な屈従と破廉恥な背信の道に導いた」とした。
金与正氏の「暴言」に青瓦台が強く反論した。尹道漢(ユン・ドハン)青瓦台国民疎通首席はこの日、記者会見で「文大統領の15日記念演説は戦争の危機までかろうじて乗り越えた今の南北関係を後退させてはならず、南と北が直面した難題を疎通と協力で解決していこうという大きな方向を提示したものだった」と話した。また「北朝鮮が金与正第1副部長の談話でこのような趣旨を全く理解できず、非常に無礼な語調で蔑視したのは非常識な行為だ。その間南北首脳間積み重ねてきた信頼を根本的に傷つけることであり、北朝鮮のこのような分別のできない言動をわれわれとしてはこれ以上耐えないということをはっきりと警告する」と明らかにした。
前日、爆破直後、国家安全保障会議(NSC)のキム・ユグン事務局長が「強力に対応すると厳重に警告する」といったことよりも強硬だった。特に、「非常識」「分別」などの直接的な表現を選んだのは文大統領に対する金与正氏の非難が度を越したという判断によるものとみられる。金与正氏が談話で自ら「暴言」を吐くとして「おしゃれな人ふり」「特使派遣不許可」などの表現で文大統領を事実上貶めたことに対応したものだ。
これに先立って、青瓦台はこの日午前、金与正氏の談話直後鄭義溶(チョン・ウィヨン)室長の主宰でテレビ会議でNSC常任委を開いた。通常、NSCが文大統領の意向に反しない点からみてこの日の立場には文大統領の怒りが相当部分含まれていたとみられる。統一部(「北朝鮮側は応分の責任を負わなければならないだろう」)と国防部(「実際に行動に移される場合、北朝鮮は必ずそれに対する代価を払うだろう」)からも強力な非難が出た。
だが、文大統領はこの日、外交安保専門家・元老との午餐会では「現在の状況が残念だ」としつつも「忍耐しながら米朝との対話で難局を乗り越えなければならない」という意志を明らかにしたと朴智元(パク・ジウォン)元議員が伝えた。
爆破・暴言にも、文大統領の回答は「忍耐」(2)
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