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「鄭義溶安保室長・康京和外交部長官は何をしていたのか」韓国統一部長官辞意でも追加責任論

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

金錬鉄統一部長官

統一部の金錬鉄(キム・ヨンチョル)長官が17日に辞意を表明したのとは別個に、与党では最近外交安保ライン責任論が高まった状況だった。南北関係に限定して見ればこの2年間無駄な歳月を過ごしたという認識からだ。ここに文在寅(ムン・ジェイン)大統領が6・15南北首脳会談20周年記念演説で北朝鮮融和メッセージを出した翌日に北朝鮮が4・27板門店(パンムンジョム)宣言の象徴である南北共同連絡事務所を爆破した上に、北朝鮮が17日に韓国の特使派遣提案を徹底的に認めないという談話まで公開する状況に達したことで、外交安保ラインの交替は避けられないという主張がさらに大きくなった。

「共に民主党」内の外交通とされるある議員はこの日中央日報との電話で「2年間何もできなかったが文在寅大統領が今年初めから独自に南北関係でわれわれにできることをするとしたのは路線転換を明らかにしたもの。積極的に取りまとめようという大統領の意志を青瓦台(チョンワデ、韓国大統領府)国家安保室と統一部が支えられなければ交替するしかない」と話した。文大統領は1月の新年記者会見で「もう米朝対話だけ眺めているのでなく、われわれができるさまざまな現実的方策を探して南北関係を最大限発展させていかなければならない」と述べている。

与党陣営では特に冷え込んだ南北関係に突破口を用意できる積極的性向の外交安保ライン陣容がそろわなければならないという話が出ている。ある民主党議員は「いまの鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安保室長と康京和(カン・ギョンファ)外交部長官、主要国大使などを見れば米朝対話を追求するための人たちだった。いまは米朝対話から南北関係に転換する時期だと見るならば『統一』に傍点が付けられた人たちに外交安保陣容が変わらないだろうかと考える」と予想した。また別の民主党議員も「この2年間にしたものがないという指摘が出ている。国家安保室全体が米国の顔色をうかがっていた。例えるなら、家に釘ひとつ打つのにも関わろうとしたため安保室が引きずり回された」と話した。


外交安保ラインの人事交替を通じた雰囲気刷新が北朝鮮に向けた一種のメッセージになるかもしれないとの話もある。民族和解協力汎国民協議会代表常任議長を務める民主党の金弘傑(キム・ホンゴル)議員はこの日午後の緊急専門家懇談会で「これまでの北朝鮮包容政策が間違っていたので問責しろというものではないが、新しい酒は新しい革袋に入れるべきという次元で何か変化があるべきではないかと思う」と話した。「統一部が自らの役割を果たしていないことは事実なのに李明博(イ・ミョンバク)・朴槿恵(パク・クネ)政権を経ながら無力化された統一部を回復させようとする努力もまた不足した点が多かった」ともした。

文大統領がこの日外交安保専門家・重鎮と行った昼食懇談会では、「大統領が1月から韓国政府が独自にできることをすると強調したが6カ月にわたりなにもできていない。外交安保ラインがまともに補佐できていない」という重鎮の指摘があったという。昼食に参加した朴智元(パク・チウォン)元議員は「われわれ一行のうち1人が外交安保ラインの責任を負わなければならない。ここまできていったい何をしたのかと話はしたが文大統領はそれに対して話さなかった」と伝えた。

青瓦台と与党で人事交替時期をめぐっては「いますぐ」よりは一定の時間が過ぎてからを挙げる雰囲気が多かった。北朝鮮が軍事挑発まで予告する状況ですぐに外交安保ラインを交替する場合、不格好だという点からだ。民主党の盧雄来(ノ・ウンレ)議員がフェイスブックへの投稿で金長官の辞意表明のニュースを取り上げ、「後で責任を負うべきかはわからないが、格好も時期も良く見えない。戦争中にも対話は続けなければならず、大将も替えないものだ」としたのも同様の脈絡だ。それでも金長官が先に辞意を明らかにしたのは文大統領の対北朝鮮政策運用に負担を与えず独自の対北朝鮮政策の空間をさらに広げる余地を与えるための趣旨と解説される。金長官はこの日午前青瓦台に辞意を明らかにしたが与党にこれを知らせはしなかったという。

野党では金長官の辞意表明を韓国政府の対北朝鮮政策大転換の契機にすべきという主張が出ている。第20代国会で外交統一委員長を務めた無所属のユン・サンヒョン議員はフェイスブックで「青瓦台外交安保ラインに対する全面大手術も避けられない。大統領が与野党、保守・進歩を合わせた対北朝鮮安保政策チームを構成しなければならない」と促した。



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