中国で最も強力な防疫体系が稼働中だった北京はどのように再び突破されたのか。なぜ今回も武漢のように農水産物卸売市場で新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)患者が集中的に発生したのだろうか。
海産物はコロナの中間宿主になるはずがないのに、どうして輸入サケが疑われているのか。北京は今月6日からコロナ対応段階を2級から3級に下げたが、もしかして防疫の気が緩んで事態が大きくなったのではないかなど、各種疑惑が後を絶たない。
◆コロナはなぜ水産物卸売市場で爆発するのか
11日、北京からコロナ患者がいなくなって56日ぶりに再び患者が発生すると、12日には6人、13日36人、14日36人など4日間で79人の患者が一気に発生した。注目するべきは全員が北京豊台区新発地農水産物卸売市場と関連がある点だ。
陽性患者は正確には2種類に分けられる。新発地市場の商人とここで水産物を買った客だ。一部は水産物購入者の家族だ。したがって、今回の北京コロナが新発地市場を中心に広がったことは言わずもがなの事実だ。
武漢でも華南水産物卸売市場がコロナ爆発の中心だった。水産物卸売市場がなぜコロナの震央になるのだろうか。これに関連して、中国疾病予防・管理センター疫学首席専門家の呉尊友氏はウイルスが低温で長く生存する点を理由に挙げた。
「温度が低いほどウイルス生存期間が長くなるが、水産物卸売市場には多くの海産物が冷凍保管されているため、この過程で人に伝染する可能性がある」と説明する。また「卸売市場には各地から来た数多くの人が行き来しているので一人だけ感染しても大きな拡散につながる」という。
呉氏は海産物だけでなく、卸売市場で扱われる牛肉や豚肉、羊肉や家禽類を通じてもコロナが広がった場合があると話した。しかし、人と食品のうち、人よりは食品による伝播の可能性が高いと主張した。北京ではすでに50日以上患者が発生していなかったためだ。北京市が防疫の段階的緩和に入ったのが6日からだが、3日に新発地市場に立ち寄って買い物をした人がすでに感染した。したがって防疫が緩和されて感染者が外部から入って来たから感染が発生したと見るのは難しい。
◆輸入サケが主犯なら韓国も安心できない
新発地市場を管理する張玉璽社長はサケがウイルス伝播の主犯ではないかとする点を示唆した。張氏は12日夜、輸入サケを処理するまな板からウイルスが検出されたとメディアに明らかにした。そしてこのサケはやはり豊台区にある京深海産物卸売市場で購入されたものだと話した。
張氏はまた新発地市場の牛肉や豚肉、羊肉、野菜、果物などからはウイルスが検出されなかったと話した。ところが北京協和病院感染内科主任の李太生氏は「コロナが魚類を通じて伝播した可能性は高くない」と主張した。
張氏の話はコロナ伝播の責任を外国に転嫁するつもりではないかとの疑いを持たせる可能性もある。しかし14日、北京疾病予防・管理センターの楊鵬氏は張氏の話を後押しする発表を行った。
楊氏は、まだ精密調査が実施されているところだが、「遺伝子検査の結果、ウイルスは欧州側から来た」とし「初歩的に今回のコロナは海外から流入したという判断を下した」と話した。「しかしどのように来たのかは確定できず、汚染された海産物や肉類が市場に入ってくる可能性がある」と説明した。また「市場に入ってきた人が分泌物などを通して伝播したかもしれない」と話した。呉氏は「コロナに感染した外国人がサケ処理過程で魚類表面にウイルスをまき散らし、その汚染された海産物が中国に運搬されて中国労働者を感染させることができる」と話した。
このような中国の説明が正しいなら、韓国も非常事態にならざるを得ない。海外から輸入する水産製品がコロナ伝播の媒介体になる可能性があるということになるためだ。水産物を集中的に処理する卸売市場に対するコロナ安全を几帳面に点検する必要が出てくるということだ。
海産物はコロナの中間宿主になるはずがないのに、どうして輸入サケが疑われているのか。北京は今月6日からコロナ対応段階を2級から3級に下げたが、もしかして防疫の気が緩んで事態が大きくなったのではないかなど、各種疑惑が後を絶たない。
◆コロナはなぜ水産物卸売市場で爆発するのか
11日、北京からコロナ患者がいなくなって56日ぶりに再び患者が発生すると、12日には6人、13日36人、14日36人など4日間で79人の患者が一気に発生した。注目するべきは全員が北京豊台区新発地農水産物卸売市場と関連がある点だ。
陽性患者は正確には2種類に分けられる。新発地市場の商人とここで水産物を買った客だ。一部は水産物購入者の家族だ。したがって、今回の北京コロナが新発地市場を中心に広がったことは言わずもがなの事実だ。
武漢でも華南水産物卸売市場がコロナ爆発の中心だった。水産物卸売市場がなぜコロナの震央になるのだろうか。これに関連して、中国疾病予防・管理センター疫学首席専門家の呉尊友氏はウイルスが低温で長く生存する点を理由に挙げた。
「温度が低いほどウイルス生存期間が長くなるが、水産物卸売市場には多くの海産物が冷凍保管されているため、この過程で人に伝染する可能性がある」と説明する。また「卸売市場には各地から来た数多くの人が行き来しているので一人だけ感染しても大きな拡散につながる」という。
呉氏は海産物だけでなく、卸売市場で扱われる牛肉や豚肉、羊肉や家禽類を通じてもコロナが広がった場合があると話した。しかし、人と食品のうち、人よりは食品による伝播の可能性が高いと主張した。北京ではすでに50日以上患者が発生していなかったためだ。北京市が防疫の段階的緩和に入ったのが6日からだが、3日に新発地市場に立ち寄って買い物をした人がすでに感染した。したがって防疫が緩和されて感染者が外部から入って来たから感染が発生したと見るのは難しい。
◆輸入サケが主犯なら韓国も安心できない
新発地市場を管理する張玉璽社長はサケがウイルス伝播の主犯ではないかとする点を示唆した。張氏は12日夜、輸入サケを処理するまな板からウイルスが検出されたとメディアに明らかにした。そしてこのサケはやはり豊台区にある京深海産物卸売市場で購入されたものだと話した。
張氏はまた新発地市場の牛肉や豚肉、羊肉、野菜、果物などからはウイルスが検出されなかったと話した。ところが北京協和病院感染内科主任の李太生氏は「コロナが魚類を通じて伝播した可能性は高くない」と主張した。
張氏の話はコロナ伝播の責任を外国に転嫁するつもりではないかとの疑いを持たせる可能性もある。しかし14日、北京疾病予防・管理センターの楊鵬氏は張氏の話を後押しする発表を行った。
楊氏は、まだ精密調査が実施されているところだが、「遺伝子検査の結果、ウイルスは欧州側から来た」とし「初歩的に今回のコロナは海外から流入したという判断を下した」と話した。「しかしどのように来たのかは確定できず、汚染された海産物や肉類が市場に入ってくる可能性がある」と説明した。また「市場に入ってきた人が分泌物などを通して伝播したかもしれない」と話した。呉氏は「コロナに感染した外国人がサケ処理過程で魚類表面にウイルスをまき散らし、その汚染された海産物が中国に運搬されて中国労働者を感染させることができる」と話した。
このような中国の説明が正しいなら、韓国も非常事態にならざるを得ない。海外から輸入する水産製品がコロナ伝播の媒介体になる可能性があるということになるためだ。水産物を集中的に処理する卸売市場に対するコロナ安全を几帳面に点検する必要が出てくるということだ。
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