韓国大企業地図で煙突産業の割合が減り情報通信(IT)企業が増加している。京畿道城南市盆唐区(キョンギド・ソンナムシ・プンダング)の板橋(パンギョ)テクノバレーの全景。イム・ヒョンドン記者
①産業構造の変化を導くIT
2018年(60社)と今年(64社)公正委の大企業集団公示資料を比較すると、資産増加率1位はカカオ(65%)だった。この期間資産増加率上位10社の中で4社がIT企業だ。「ネットマーブル」(47%)、「ネクソン」(41%)、「ネイバー」(33%)などの資産がカカオの次に大きく増えた。反面、「東国(トングク)製鋼」(-13%)、「中興(チュンフン)建設」(-12%)、「OCI」(-12%)、「漢拏(ハルラ)」(-7%)などは事業の規模が大幅に減った。
売上額の変化率も類似していた。ここ3年間売上額の増加率1、2位はネットマーブル(98%)とカカオ(90%)が占めた。ゲーム会社であるネットマーブルは2018年大企業集団に含まれ、昨年末レンタル家電専門企業「コーウェイ」を買収した。ネットマーブルとカカオに続いて売り上げ増加率が大きい企業は「韓国投資金融」(60%)、「ネイバー」(33%)、「ミレアセット・新世界」(22%)だった。
建設業に基盤を置く大企業の売り上げは大幅に減った。「中興建設」(-50%)、「ホバン建設」(-33%)、「大宇(テウ)建設」(-24%)、「大林(テリム)」(-20%)などだ。「大宇造船海洋」(-18%)、「OCI」(-16%)、「韓国GM」(-13%)など伝統産業の売り上げ下落も目立った。
嘉泉(カチョン)大学経営学科のチョン・ソンミン教授は「産業にもライフサイクルがある。産業構造が韓国と似ているスウェーデンも自動車・造船など伝統産業が没落した席をIT企業が満たしている」として「韓国の大企業も世代交代が進んでいる」と説明した。
②資産基準で10大グループの順位には大きな変化なし
2016年と今年資産規模の基準で10大グループには大差がない。2016年7位だった「GS」と8位だった「ハンファ」だけが順位が変わった。過去5年間10大グループの資産増加率は「SK」が40%(160兆8480億ウォン→225兆5260億ウォン)で最も高い。その後では「ハンファ」(31%)-「LG」(29%)-「サムスン」(22%)-「農協(ノンヒョプ、21%)の順だ。
「ポスコ」は5年前に比べて資産変化(80兆2330億ウォン→80兆3400億ウォン)がほぼない。「ロッテ」の場合、資産が18%増加して規模が大きくなったが、売り上げ(-4%)、職員数(-7%)、系列会社数(-8%)など内実は弱くなった。
韓国経済を支えてきた煙突産業が衰退してIT浮上…資産増加率上位10社中4社はIT企業(2)
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