インドのニューデリーで急性白血病の診断を受け、約7000キロメートルを移動しこどもの日の先月5日に韓国に到着した5歳の韓国人女児が1カ月間の治療を受け全快したことがわかった。
カトリック大学校ソウル聖母病院は6日、中央日報との電話で「女児が治療をしっかりと受けこの日退院した」と明らかにした。女児がソウル聖母病院に搬送されてきてからちょうど1カ月ぶりだ。
女児は世界的な新型コロナウイルス問題の中、外国で白血病の診断を受けたが、治療が困難でもどかしい思いをしていた。当時インドから韓国への航空便は運航を中断しておりやきもきしていたが、ある僑民が「インドで新型コロナウイルス封鎖措置により危険に直面した子どもを助けてください」と青瓦台(チョンワデ、韓国大統領府)に国民請願を上げ助けを求めた。
これに対し在インド韓国大使館と日本大使館が協力し、数日後に日本に向かう日本航空の特別機に女児と家族が搭乗できることになった。女児は東京に到着した後、大韓航空に乗り換えて韓国に帰国した。
女児はすぐに救急車に乗せられソウル聖母病院に運ばれた。病院の新型コロナウイルス検査で陰性の判定を受けたことから翌日から隔離病室に入院し、本格的な白血病検査と治療を始めた。
女児の病名は急性リンパ芽球性白血病。白血病は小児や青少年期に最も多く発生するがんで、満14歳以下の子どもが患う白血病の大部分が急性リンパ芽球性白血病という。
女児の主治医であるソウル聖母病院のチョン・ナクキュン小児血液腫瘍センター長は「ひとまず急性診断を受けたらすぐに適切な治療を受けなければならない。そうでなければ深刻な場合3カ月以内死亡することもある」と話した。
チョン教授は「女児がインドからあまりに遠い距離を移動し病状が悪化していないか心配したが、到着した日に簡単な診断検査の結果、予後が悪くなくその時ようやく安心した」と当時を振り返った。
彼は「白血病も女児のように1~9.9歳の時に診断し抗がん治療をしっかりと受ければ回復する確率が高い。女児も検査初期に白血球の数が1マイクロリットル当たり2000個と低かったりしたが幸いにも病状は重くなかった」と話した。
また別の変数は新型コロナウイルスだった。女児のように白血病など血液がん患者は免疫力が落ちた状態で、新型コロナウイルスに感染する懸念が大きく、もし感染した場合にはその後の治療に支障が出て命を脅かしかねないためだ。
女児は陰性判定を受けたが、ソウル聖母病院は無菌病棟に陰圧機能を備えた隔離病室を用意して女児を2週間個別に対応した。防疫当局の指針により海外からの入国者の場合、2週間自己隔離をするが、病院でそのようにした格好だ。
女児は集中治療を受け徐々に症状が改善された。2週間後には隔離からも解除され白血病小児患者らと一緒に過ごしながら安定を取り戻したとチョン教授は伝えた。
だが採血や治療のため多くて1日に3~4回打つ注射は女児にも苦役だった。
小児病棟のチョン・ジン看護師長は「どうしてもほぼ毎日注射を打ったため女児が医師と看護師には近寄らなかった。それでも同じ年ごろの子どもとは明るくよく遊び、本当にがんばってくれた」と話した。
チョン教授は「前日女児に『3日後には退院できるだろう』と話したらその時初めて私をまっすぐに見て笑ってくれました。病気に打ち勝ってくれてありがたい」と話した。
女児は退院直前の検査で白血球の数が正常範囲に回復し、骨髄検査でも治療反応が良いことが確認された。
だが白血病が完治したのではない。今後2年半程度は通院しながら追加で抗がん治療を受けなければならない。
チョン教授は「ひとまず最も大変な治療が終わり、最初の治療目標に到達した。いまの状態は90%以上完治したとみられ、今後2年ほど治療をしっかり受ければ完治率がさらに上がると予想する」と話した。
女児は当分韓国国内にとどまりソウル聖母病院で通院治療を受ける予定だ。
女児の母親は退院しながら医療陣に感謝を伝え続けているという。
新型コロナウイルスで病院が面会を禁止し、保護者も1人だけしか許可されず、女児の母親が1カ月間1人で女児を世話した。インド駐在員である女児の父親は現地に残るほかなかった。
女児の母親は外交部にもたびたび謝意を述べたという。
女児の帰国当時、韓日は互いにほぼ入国禁止に準ずる査証免除中断措置を施行中だった。だが女児をめぐって協力する姿を見せ話題になった。
日本当局は女児の家族の日本経由ビザ発給と検疫免除措置など、必要な領事助力を提供した。
女児の入院期間には日本当局から女児へのインタビューを要請したりもしたという。
だが女児の治療がすべて終わったものではないだけに、女児の母親はメディアなどのインタビュー要請をすべて固辞していると医療陣は伝えた。
カトリック大学校ソウル聖母病院は6日、中央日報との電話で「女児が治療をしっかりと受けこの日退院した」と明らかにした。女児がソウル聖母病院に搬送されてきてからちょうど1カ月ぶりだ。
女児は世界的な新型コロナウイルス問題の中、外国で白血病の診断を受けたが、治療が困難でもどかしい思いをしていた。当時インドから韓国への航空便は運航を中断しておりやきもきしていたが、ある僑民が「インドで新型コロナウイルス封鎖措置により危険に直面した子どもを助けてください」と青瓦台(チョンワデ、韓国大統領府)に国民請願を上げ助けを求めた。
これに対し在インド韓国大使館と日本大使館が協力し、数日後に日本に向かう日本航空の特別機に女児と家族が搭乗できることになった。女児は東京に到着した後、大韓航空に乗り換えて韓国に帰国した。
女児はすぐに救急車に乗せられソウル聖母病院に運ばれた。病院の新型コロナウイルス検査で陰性の判定を受けたことから翌日から隔離病室に入院し、本格的な白血病検査と治療を始めた。
女児の病名は急性リンパ芽球性白血病。白血病は小児や青少年期に最も多く発生するがんで、満14歳以下の子どもが患う白血病の大部分が急性リンパ芽球性白血病という。
女児の主治医であるソウル聖母病院のチョン・ナクキュン小児血液腫瘍センター長は「ひとまず急性診断を受けたらすぐに適切な治療を受けなければならない。そうでなければ深刻な場合3カ月以内死亡することもある」と話した。
チョン教授は「女児がインドからあまりに遠い距離を移動し病状が悪化していないか心配したが、到着した日に簡単な診断検査の結果、予後が悪くなくその時ようやく安心した」と当時を振り返った。
彼は「白血病も女児のように1~9.9歳の時に診断し抗がん治療をしっかりと受ければ回復する確率が高い。女児も検査初期に白血球の数が1マイクロリットル当たり2000個と低かったりしたが幸いにも病状は重くなかった」と話した。
また別の変数は新型コロナウイルスだった。女児のように白血病など血液がん患者は免疫力が落ちた状態で、新型コロナウイルスに感染する懸念が大きく、もし感染した場合にはその後の治療に支障が出て命を脅かしかねないためだ。
女児は陰性判定を受けたが、ソウル聖母病院は無菌病棟に陰圧機能を備えた隔離病室を用意して女児を2週間個別に対応した。防疫当局の指針により海外からの入国者の場合、2週間自己隔離をするが、病院でそのようにした格好だ。
女児は集中治療を受け徐々に症状が改善された。2週間後には隔離からも解除され白血病小児患者らと一緒に過ごしながら安定を取り戻したとチョン教授は伝えた。
だが採血や治療のため多くて1日に3~4回打つ注射は女児にも苦役だった。
小児病棟のチョン・ジン看護師長は「どうしてもほぼ毎日注射を打ったため女児が医師と看護師には近寄らなかった。それでも同じ年ごろの子どもとは明るくよく遊び、本当にがんばってくれた」と話した。
チョン教授は「前日女児に『3日後には退院できるだろう』と話したらその時初めて私をまっすぐに見て笑ってくれました。病気に打ち勝ってくれてありがたい」と話した。
女児は退院直前の検査で白血球の数が正常範囲に回復し、骨髄検査でも治療反応が良いことが確認された。
だが白血病が完治したのではない。今後2年半程度は通院しながら追加で抗がん治療を受けなければならない。
チョン教授は「ひとまず最も大変な治療が終わり、最初の治療目標に到達した。いまの状態は90%以上完治したとみられ、今後2年ほど治療をしっかり受ければ完治率がさらに上がると予想する」と話した。
女児は当分韓国国内にとどまりソウル聖母病院で通院治療を受ける予定だ。
女児の母親は退院しながら医療陣に感謝を伝え続けているという。
新型コロナウイルスで病院が面会を禁止し、保護者も1人だけしか許可されず、女児の母親が1カ月間1人で女児を世話した。インド駐在員である女児の父親は現地に残るほかなかった。
女児の母親は外交部にもたびたび謝意を述べたという。
女児の帰国当時、韓日は互いにほぼ入国禁止に準ずる査証免除中断措置を施行中だった。だが女児をめぐって協力する姿を見せ話題になった。
日本当局は女児の家族の日本経由ビザ発給と検疫免除措置など、必要な領事助力を提供した。
女児の入院期間には日本当局から女児へのインタビューを要請したりもしたという。
だが女児の治療がすべて終わったものではないだけに、女児の母親はメディアなどのインタビュー要請をすべて固辞していると医療陣は伝えた。
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