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【コラム】トランプ大統領一人だけの考え…韓国は弄ばれた格好(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
トランプ大統領が述べたG7体制の改革の必要性は、2008年のグローバル金融危機をきっかけにスタートしたG20体制にすでに反映された。ロシア外務省の報道官が指摘したように、G20があるにもかかわらずG11やG12を新しく作る理由があるのかという声が高まるしかない。それで出てきたのが中国排除論だ。

ホワイトハウスは韓国などをG7首脳会議に招待する理由を「中国の未来をどう扱うべきかを議論するために米国の伝統的同盟国を1カ所に集めようという意図」と説明した。トランプ大統領の招待は、新型コロナ責任論と中国の香港国家安全法の通過などで米中間に新冷戦様相が露骨化している状況で、反中・親米連帯に列に並べという招待状と解釈できる。

新型コロナのパンデミックを経て韓国の国際的地位は変わった。ようやく先進国隊列にのぼったという国民的な自負心も強まった。このような時に名実共に最高の先進国クラブ入りを意味するG7首脳会議への招待は、断るのが難しい提案だっただろう。しかし、まだだ。英国やフランス水準の国内総生産(GDP)規模から備えるのが正しい。いま入ればトランプ大統領の配慮(?)による「定員外入学」として後ろ指を差されるおそれがある。


トランプ大統領の甘い提案を直ちに受け入れる前に、韓国はG7メンバーの共感から確認すべきだった。それが外交実務者の役割だ。トランプ大統領の話だけを信じて「キムチの汁から飲む(=捕らぬ狸の皮算用)」格好になる可能性が現在のところ高いようだ。コロナ防疫の成功に陶酔し、この機会に最高先進国クラブまで進入したいという欲がもたらした外交の恥にならないか心配だ。参謀が反対してもトランプ大統領が強行して実現した米朝首脳会談の記憶が依然として強烈に残っているのかもしれない。

ペ・ミョンボク/中央日報コラムニスト


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