2018年9月21日、文在寅(ムン・ジェイン)大統領(右)が任鍾ソク(イム・ジョンソク)秘書室長と共に新国防長官など任命状授与式のため行事場所に向かっている。 青瓦台写真記者団
任前室長は『創作と批評』2020年夏号の対談で「いま南北がしようとすることは国際的な同意も受け、実際に議論すれば米国も否定できないこと」とし、このように話した。また「米国だけでなく中国、ロシアとの関係を活用する決心が必要だ」とも主張した。
文大統領は今月10日の就任3周年演説の直後、北朝鮮に関する取材陣の質問を受けると、「米朝対話が当初の期待とは違って依然として振るわず、いつ成果を出せるか分からない状況」とし「もう米朝対話ばかりを眺めるのではなく、南北間でもできることを見つけて進めていくのがよい」と述べた。
当時、文大統領は「国連安全保障理事会の制裁に抵触しない事業もあり、一部抵触しても例外の承認を受けることができる事業もあり、事業を一緒にしていこうと提案している」と説明した。任前室長の見方は、こうした文大統領の対北朝鮮政策基調と同じ脈絡から出たものと解釈される。
特に、任前室長は南北関係が膠着している原因について「南北が両者間の合意事項を積極的に実行しなければならなかったが、そのようにできなかった」とし「我々が思うように米朝関係を解くことができなければ新たな決心が必要だ」と声を高めた。
対北朝鮮制裁を解釈する方式についても任前室長は「米国は越境を基準に物資が渡れば無条件規制しようとするが、話にならない」と批判し、「これを解決すれば、山林協力と鉄道・道路連結も進めることができる」と述べた。
北朝鮮の相次ぐミサイル挑発と実験、軍事訓練についても任前室長は「我々も訓練をし、新しい武器を開発する」とし「北に必要な安全保障状況の措置まで我々が問題にすれば、むしろ問題を解決できなくなる」と話した。
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