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ひざまずいた尹美香氏…慰安婦被害者の李容洙さん「法ですべて審判」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

尹美香氏(左)と李容洙さん(右)

慰安婦被害者後援金の会計不正および不動産関連の疑惑がもたれている与党「共に民主党」当選人の尹美香(ユン・ミヒャン)氏〔韓国挺身隊問題対策協議会(挺対協)元代表、日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯(正義連)元理事長〕が19日に大邱(テグ)を訪れて慰安婦被害者の李容洙(イ・ヨンス)さんに会ったと、関連事情に明るい複数の消息筋が20日、伝えた。李さんは25日、記者会見を行って立場を明らかにする予定だ。

消息筋によると、李さんが滞在する場所に尹氏が訪ねて行って話をしたのは5~10分間ほどだったという。一部のメディアは尹氏がひざまずいて李さんに寂しさを感じさせたことに対して謝罪し、李さんは尹氏に「かわいそうに」と話して涙を流したと伝えたと報じた。

李さんは今月7日、尹氏と挺対協に対して「30年間だまされるだけだまされ、利用されるだけ利用された」と批判し、その後数回訪ねてきた尹氏に会わなかった。このため今回面会が実現したこと自体が李さんの立場に変化があったと見るべきではないかとの話もあった。


だが、当時の面会場面に同席していた李さんの知人Aさんは中央日報の電話取材に対して「許したり和解したりするという話はなかった」と伝えた。尹氏がひざまずき、そのような尹氏を抱擁しながらも、李さんは記者会見の時と異なる立場を見せていなかったという。また、Aさんは「李さんは『他のことは法ですべて審判すること』と語り、近い将来、記者会見を開くのでその時に来るよう話すにとどまった」と説明した。李さんは13日、月刊中央とのインタビューでも正義連や尹氏と和解するつもりはないかという数回の質問に「和解はしない。できない」と話した。

これに関連し、韓国紙ハンギョレは、この日大邱で尹氏と会った李さんが「(尹氏が)来てひざまずいて許しを乞うているが、いったい何の許しを乞うているのか私には分からなかった。記者が(私が尹氏を)許してやったと言っているが、そんなことは何もない」と話したと報じた。

これを総合すると、李さんは25日の記者会見で、尹氏と和解してゆん氏の国会入りを支持する立場を明らかにするというよりは、これまでの慰安婦被害者人権運動過程で誤った点を正すべきだという既存の主張を再び確認する可能性が高そうだ。

これに関連して、民主党は検察捜査と行政安全部の監査などツートラックで行われる外部調査の結果を待ちながら、当面は「静中の動」姿勢を取る見通しだ。この日午前に開かれた民主党最高委員会では尹氏が李さんに会った話は出なかったという。ただし、姜勲植(カン・フンシク)首席報道官は最高委員会後の記者会見で、尹氏の疑惑に関連して「正義連の会計不正疑惑に関連し、事実関係の確認が先というのが党の立場であることを明らかにする」とした。

だが、党内でも世論悪化に対する危機感が大きくなっているのは事実だ。実際、論争を収拾しようとする民主党議員の公開発言も相次いだ。盧雄來(ノ・ウンレ)議員はラジオ番組に出演して「いまや国民の常識、怒りが臨界点に達した」と話した。金鍾民(キム・ジョンミン)議員もラジオ番組で「実際に個人的な流用があったとすれば、これは党次元で保護して支持する問題ではない」と一線を画した。これに関連して、元東洋(トンヤン)大学教授の陳重権(チン・ジュングォン)氏はフェイスブックに「雰囲気を見ると、尹美香の件は第2のチョ・グク事態に進んでいくようだ。民主党が李さんとの和解を契機に総力防御態勢に転じる方向に決めたものとみられる」と投稿した。「チョ・グクは退いたが、チョ・グク・フレームはずっと使われるだろう」ともした。



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