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韓国、検査は増えたが陽性は1日30人前後…急激な感染拡大なかったのはなぜ?

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
韓国政府がソウル・梨泰院(イテウォン)のクラブからの新型コロナウイルスの地域感染への懸念について、「急激な拡散は現れていない」と評価した。特定地域を中心に新型コロナウイルス感染者が発生しているが、増えた検査量に比べ陽性判定を受ける人は少なく、地域感染に拡散する可能性は低いと分析される。

中央事故収拾本部のソン・ヨンレ戦略企画班長は16日午前の中央災害安全対策本部定例会見を通じ、「診断検査を大幅拡大したのに1日に発生する患者数は30人以内で現れている。急激な地域内拡散推移は現れていない」と明らかにした。

実際に保健当局は9日に梨泰院を中心に新型コロナウイルス感染者が発生し地域感染の懸念が拡大すると、すぐに選別診療所を拡大するなど検査量を大きく増やした。ソウル市は竜山区(ヨンサング)にウォークスルー型(徒歩移動型)選別診療所、瑞草区(ソチョグ)にはドライブスルー型(自動車移動型)選別診療所を拡大設置した。


また、ソウル市と保健当局が梨泰院のクラブ訪問者のうち身辺露出を避けている人たちに向け「匿名検査」を導入して検査量が増えた。新型コロナウイルス検査時に名前、住民登録番号、住所などを記載せず連絡可能な電話番号だけ記載する方式だ。11日にソウル市が初めて導入した後、14日に全国に拡大した。朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長は14日のインタビューで「匿名検査導入後ソウルの検査件数は普段より8倍に増えた。累積検査件数は2万4082件」と明らかにした。

これに対し新型コロナウイルス陽性判定を受けた人は30人前後で維持されている状況だ。中央防疫対策本部の発表によると、16日の韓国の新型コロナウイルス感染者は19人で、このうち9人だけが国内感染事例と集計された。これに先立ち「クラブ発」の感染者が出てきた8日と9日は新型コロナウイルス感染者が12人と18人を記録し、その後10日と11日はそれぞれ34人と35人に大きく増えた。12~15日は20人台を維持した。

◇「感染者訪問した施設で追加感染なし…防疫ルールしっかり守ったおかげ」

防疫当局は新型コロナウイルス感染者が大きく増えなかった理由は「生活の中での距離確保」がしっかり守られたためだと分析した。感染者が出入りした大衆利用施設利用者がマスク着用、距離確保、消毒液活用などの防疫ルールを順守し、新型コロナウイルス拡散を防いだということだ。

ソン戦略企画班長は「陽性患者が立ち寄った教会、コールセンター、室内体育施設などで新たな拡散が現れていない点は注目する部分。密閉された高リスク施設で新型コロナウイルスに脆弱な代表的な施設だったが追加的な拡散は現れなかった」と説明した。

ソン戦略企画班長は「これは距離確保、手洗い、マスク着用など生活の中での距離確保とルールをしっかり順守することを通じ新型コロナウイルスの拡散を防げるということを示す実際の事例」と強調した。

彼は「(感染者が訪問した大衆利用施設のうち)ある場所は全数検査が終わり、ある場所はまだ進行中だ。だが診断検査が相当部分完了した状態で陽性患者が現れていない場所がある。これは防疫当局の措置が速かったというよりは施設を訪れた人が防疫ルールを順守し感染拡大を防いだ事例」と話した。



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