LGエレクトロニクスが1-3月期に世界の家電企業トップである米ワールプールを抜いて1位を記録した。[写真 LGエレクトロニクス]
◇LG、1-3月期売り上げ・営業利益ともワールプール抜く
ワールプールは1日、1-3月期に売り上げ43億2500万ドル(約5兆2000億ウォン)、営業利益2億6000万ドル(約3160億ウォン)を記録したと明らかにした。これに先立ちLGエレクトロニクスの生活家電(H&A本部)が先月29日に出した1-3月期実績は売り上げ5兆4180億ウォン、営業利益7535億ウォンだった。LGエレクトロニクス生活家電部門がワールプールより売り上げで2000億ウォン、営業利益で4300億ウォンが多い。特に営業利益率はワールプールが6%だがLGエレクトロニクスは13.9%を記録した。営業利益だけ見ればLGエレクトロニクスは2017年からワールプールを抜いて世界1位に上がっている。
だがLGエレクトロニクスの売り上げはこれまでワールプールに遅れをとっていた。LGエレクトロニクスは昨年1-3月期にも売り上げでワールプールを抜いたが下半期に逆転された。ワールプールの売り上げがブラックフライデーやクリスマスなど米国の伝統的なショッピング週間が集中する年末に増えるためだ。LGエレクトロニクスの昨年の家電売り上げは21兆5000億ウォン、ワールプールは23兆5000億ウォンを記録した。それでも2016年にLGエレクトロニクスの家電売り上げが17兆ウォンで当時のワールプール売り上げ24兆ウォンに比べて大きく水をあけられていたことを考慮すれば最近の格差は大きく縮んだ。
◇米国家電市場のシェア1位はサムスン
LGエレクトロニクスがワールプールと世界の家電市場1位をめぐり競う間にサムスン電子は1-3月期に米国市場で最も多くの製品を売った。世界の家電市場のうち米国市場の割合は約50%で最も大きい。サムスン電子は米市場調査会社トラックラインが先月30日に発表した1-3月期の米国生活家電市場ブランド別シェアで20.9%となり1位を占めた。前年同期比でシェアが1ポイント増えた。サムスン電子は「冷蔵庫、洗濯機、乾燥器など主要家電製品群が圧倒的1位を達成しプレミアム製品群の販売も増えた」と説明した。米国市場のシェアだけ見ると、LGエレクトロニクスは15.8%でワールプールの16.3%に次いで3位だ。だがLGエレクトロニクス生活家電の営業利益はサムスン電子消費者家電の4500億ウォンより3000億ウォンほど多い。
◇LG、下半期にワールプールと真剣勝負予想
LGエレクトロニクスが世界の家電市場1位に上がるためには年末までにワールプールやサムスン電子との競争で勝ち抜かなければならない。LGエレクトロニクスやサムスン電子はエアコンなど季節家電が上半期に多く売れ下半期に実績が落ちる傾向がある。だがワールプールはブラックフライデーなどに強いので年末が近づくほど売り上げが増加するパターンを見せる。LGエレクトロニクスが最近スタイラーと乾燥器など新家電販売で善戦し売り上げを増やしているのは鼓舞的だ。
これに対しワールプールはこの数年間売り上げが23兆ウォン前後で足踏みしている。ここに今年は新型コロナウイルスによる大きい変数がある。新型コロナウイルス以降に回復する需要をだれがつかまえるかによりLGエレクトロニクスとワールプールの勝負が分かれるものとみられる。家電業界関係者は「上半期にはLGエレクトロニクスの優位が確実視される」としながらも「新型コロナウイルス回復局面に入り込む下半期にも善戦するならば売り上げ・営業利益で名実ともに家電企業世界1位に上がれるだろう」と話した。
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