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米メリーランド州知事が輸入した韓国製コロナ診断キット、FDA承認受けられず(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

文在寅(ムン・ジェイン)大統領が3月25日、ソウル松坡区(ソンパグ)の新型コロナ感染症診断試薬緊急使用承認企業研究室を訪問して関係者から説明を聞いている。文大統領は「防疫は皆さんから始まる」と激励した。[写真 青瓦台写真記者団]

◆米国の州政府、承認なしで販売するか「苦心」

今月24日、メリーランド州のある療養病院団体は新型コロナの診断に困難を訴えて「韓国から空輸した診断キットを配布してほしい」と要請する書簡をホーガン知事に送ったことがある。だが、該当診断キットがFDAの緊急使用承認なくメリーランド州内で実際に使用されているかどうかは確認されないでいる。

メリーランド州ボルティモアの地域放送局WBAL-TVも28日、州政府に「韓国製診断キットをFDAの承認なく配布する計画や配布したことがあるかについて尋ねたが返事がなかった」と伝えた。


これに関連して、州知事がFDAの承認なく自己判断で診断キットを使って、万一生じかねない政治的負担と医学的責任問題により、簡単に使用決定を下せずにいるのではないかとの分析が出ている。

実際、ホーガン州知事は韓国産診断キットを自らの空輸した後、トランプ大統領と舌戦を繰り広げていた。トランプ大統領は当時、同じ共和党に所属するホーガン州知事が韓国からキットを購入して連邦政府の検査能力拡大努力を退色させていると言って不快さをあらわにした。これに対してホーガン州知事は「トランプ政府は州政府が自ら(診断キットを確保)しなければならないと繰り返し明確に話した」とし、政府指針に従った行為だったと反論した。

◆FDAに足元をすくわれた「防疫輸出外交」

現在、新型コロナ診断キット関連でFDAの緊急使用承認を受けた韓国企業は4社だけだ。これに先立ち先月24日、文在寅(ムン・ジェイン)大統領がトランプ大統領との電話会談で「(米国に診断キットを支援するには)FDA承認手続きが必要な場合もある」と言及した後、比較的早く緊急使用承認を受けた。

だが、以降の状況がやや変化して、韓国の外交部や食品医薬処など関係部署は該当企業と共に米側と協議中だが、複雑なFDA承認手続きを通過するのに困難を経験しているという。

外交部はこれに先立ち3月末、FDA緊急使用承認手続きにはない「事前承認」という用語を使った報道資料を出して過剰広報をしたという批判を受けたりもした。


米メリーランド州知事が輸入した韓国製コロナ診断キット、FDA承認受けられず(1)

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