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脱北民出身の韓国国会議員当選者「北、何かおかしい…元山汽車は欺瞞戦略の可能性」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

太救民〔テ・グミン、太永浩(テ・ヨンホ)元駐英北朝鮮公使〕国会議員当選者

北朝鮮の高位級公職者出身で、脱北民として第21代国会議員総選挙に未来統合党から出馬して当選した太救民氏〔テ・グミン、太永浩(テ・ヨンホ)より改名〕が北朝鮮の現在の状況を示して「非常に異例的」と分析した。北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の「健康不安説」がなかなか静まらない状況だが、北朝鮮の反応が普段とは異なるというのが太氏の主張だ。

太氏は前日である27日深夜、フェイスブックに「金正恩の身辺異常説関連で推測が飛び交っているが、誰も確かなことは言えない状況」としながらも「今の北朝鮮状況は『特異動向』がないのではなく、むしろかえって非常に『異例的な点』が多いと判断(する)」と書いた。

韓国青瓦台(チョンワデ、大統領府)や米国ホワイトハウス、国防部などは北朝鮮の状況に関連して「特別な動向はない」という趣旨の見解を堅持している。太氏はこのような韓米政府の見解を狙ったものとみることができる。


太氏は▼金委員長の太陽節(4月15日)不参加▼海外メディアの健康不安説報道にも公式反応がない点▼海外の北朝鮮公館も関連の質問に対応しないでいる点▼崔竜海(チェ・リョンヘ)氏や朴奉珠(パク・ボンジュ)氏ら北朝鮮主要人物にも動向がない点--などを根拠に挙げた。

特に、太氏は「現在、海外の北朝鮮公館に記者の質問が多く寄せられているが、以前なら北朝鮮外交官は『あきれるようなことを言うな』と一蹴したが(今は)対応さえしていないのが変だ」とし「4月15日から現在まで、金才竜(キム・ジェリョン)内閣総理だけメディアに1回だけ登場し、崔竜海や朴奉珠ら主要人物の動向がない点も異例」と評価した。

また、金正恩専用列車が元山(ウォンサン)に停車しているという38ノースの報道に対して、太氏は北朝鮮の欺瞞戦略の可能性があるとの見方を示した。「北朝鮮は常に米国偵察衛星が北朝鮮を監視していることを意識して常に備えている」としながらだ。

金委員長の健康不安説以降、妹である「白頭(ペクトゥ)血統」金与正(キム・ヨジョン)氏が後継者に浮上しているという見方についても、太氏は「もし金与正に権力が委譲されるなら、北朝鮮の歴史上初めてとなる『水平移動』」と評価した。

太氏は「これまでの北朝鮮権力移動は先代の交通整理による『下向式垂直移動』であり、北朝鮮の党理論も世襲にもとづく『代を継いで革命偉業を継承』という『下向式垂直』理論が作用している」とし「北朝鮮党政策や体制は『水平移動』に理論的に準備されていない状況」という分析を出した。



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