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太救民氏「金与正は若造…金正日の異母兄弟・金平一に注目すべき」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

北朝鮮の金正恩国務委員長が2014年10月、40日間の潜伏後に杖をついて登場し、平壌の衛星科学者住宅地区を現地指導している。中央フォト

未来統合党ソウル江南(カンナム)甲で当選した太救民(テ・グミン)氏〔改名前・太永浩(テ・ヨンホ)元駐英国北朝鮮大使館公使〕が北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の健康異常説は「推測にすぎない」としながら「それほど正確に分かるくらい情報収集力に優れているなら、分断が70年間も続くことはなかっただろう」と話した。また、後継者として金与正(キム・ヨジョン)第1副部長の名前があがっていることについては「我々が見逃してはいけないのは金平一(キム・ピョンイル)の存在」と話した。

23日、太氏はKBS(韓国放送公社)ラジオ番組『最強時事』に出演して「もし金正恩委員長が重態に陥ったり、万一のことがあったりすれば北朝鮮体制は耐えられると思うか」という質問に「直ちに北朝鮮内部の混乱につながることはないだろう」と答えた。太氏は「北朝鮮の住民は盲目的に上部の指示に従う習慣が叩き込まれているので、金与正による新たな指導体制に進むなら、北朝鮮住民も従うだろう」とした。

ただし「金与正体制が果たしてどれくらい長続きするかというのが問題だが、私の考えではこのような過渡期が金正恩のように長く続くとは思わない」と疑問を呈した。


太氏は「現体制を支えている60~70代勢力と金与正はほぼ30年以上の違いが生じ、彼らの目から見る金与正は完全に若造」とし「彼らはこの体制のまま進むか、あるいはこの機会に自分の手でトップを一度選び直すか、このように悩むのは明らか」と判断した。

また「ここで見逃してはいけないのは金平一という存在」と強調した。金平一(66)は金正日(キム・ジョンイル)総書記の異母兄弟でいわゆる「白頭(ペクトゥ)血統」だ。

金正日との権力争いに敗れて1979年から海外公館を転々とし、昨年11月に40年ぶりに平壌(ピョンヤン)に召還された。当時これを「金正恩体制の完成」と解釈する見方が優勢だった。

したがって金与正第1副部長が金正恩委員長の後継者として有力視されているものの、まだ若いため指導者として認められにくく、むしろ同じ「白頭血統」である金平一が体制を捉える可能性があるということだ。

◆健康異常説? 信頼できる極秘の情報力ならもう統一されているはず

太氏は「北朝鮮最高尊厳とされている金正恩の健康について知っている人は本当に極少数」とし「私も北朝鮮外務省にいたが、最高尊厳、北朝鮮指導者の金氏一家の健康に関しては最高位級機密事項に該当するため、彼が何の手術を受けたのか、このような具体的という状況を以てあれこれ話すのは推測にすぎない」と話した。

したがって「我々がその程度の情報を有しているなら、分断はこのように70余年間も持続しただろうか」とし、最近の情報は「消息筋によれば」式の推測にすぎないと一線を画した。

だが、太氏は「北朝鮮住民が全員知っている4月15日金日成(キム・イルソン)生誕日に金正恩が出てこなかった? 北朝鮮体制においてはあってはならないこと」としながら「北朝鮮の人々は公開的には話さないが、内心なぜ出てこなかったのだろうか、非常に心配していて、このことは現在、北朝鮮で一波万波に広がっているだろう」と推測した。

あわせて「そうであるなら、北朝鮮当局が金正恩が健在か、でなければ健在ではないか、早く北朝鮮住民に知らせるべきだがまだ静かにしている。これは非常に異例の状況」と付け加えた。

太氏は続いて「このように外部で具体的にズバリ手術を受けてどうのこうのと、このように具体的な推測説が飛び交っているのは今回が初めてだが、いまだに北朝鮮が静かにしていることは非常に珍しいことだ」とし、何か重大なことが起こった可能性があるとみた。



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