青年失業者
若年層が「雇用の崖」に追い込まれる現象も現れている。先月20代の「休んでいる」人口は41万2000人で、1年前より11万人近く(35.8%)増えた。「休んでいる」人口は直ちに経済活動人口から外されるため、失業者に分類されないが現在の状態が長期間続く場合、最初から求職をあきらめる可能性がある。延世(ヨンセ)大学経済学部のキム・ジョンシク名誉教授は「通貨危機の時は雇用市場に進入した『IMF(国際通貨基金)世代』は就職の二浪・三浪を経験せざるを得なかった。その時のように『新型肺炎世代』が雇用急減の直撃弾を受ける可能性がある」と話した。
雇用を守るのは4・15総選挙で当選した第21代国会議員の当面の課題だ。国家未来研究院のキム・グァンドゥ院長は「国民が総選挙で無限権力を委任したのは新型肺炎によって発生する経済恐慌から国民を守ってほしいという意味」とし「何より雇用に焦点を当てる必要がある」と話した。ソウル大学経済学部のアン・ドンヒョン教授は「政府は直ちに売り上げがなく現金が回らず雇用を維持しにくい企業を直接支援し、国会は企業活動に向けた規制緩和など環境作りに出なければならない」と提案した。
企業らが新しい国会に望むこともやはり経済回復だった。今月19日、全国経済人連合会によると、売り上げ1000大企業を対象にアンケート調査を実施した結果、回答企業の68.1%が第21代国会の優先的な推進課題として「経済活性化対策の準備」を挙げた。経済活性化のためには「雇用創出支援制度の強化」(31.1%)と「企業投資促進に向けた規制緩和推進」(29.1%)が最も必要だと答えた。国会が早急な成立を求めている案件1位は弾力勤労制拡大法案(42.6%)だった。現在3カ月となっている弾力勤労制の単位期間を6カ月に延長する勤労基準法改正案で、現在国会環境労働委員会に上がっている。高麗(コリョ)大学経済学科のキム・ドンウォン元招へい教授は「理念に偏った政策より長期的な次元で国政基調の大転換を通じて企業が雇用を作る体制を維持するように支援しなければならない」と話した。
「ただ休んでいる」237万人最大…文大統領「韓国経済、通貨危機以降最悪」(1)
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