トランプ米大統領が１８日に文在寅（ムン・ジェイン）大統領と電話で会談し、「共に民主党」が１８０議席を確保して圧勝した第２１代国会議員総選挙の結果に対し、「文大統領が大きな勝利を収めたもの」と話した。トランプ大統領はこの日午後１０時から３０分間にわたり行われた文大統領との電話会談で新型コロナウイルスへの対応と関連した韓米共助案などについて意見を交換しながらこのように話したと青瓦台（チョンワデ、大統領府）の姜ミン碩（カン・ミンソク）報道官が書面ブリーフィングを通じて伝えた。

文大統領はトランプ大統領の祝いに謝意を示しながら「最近新型コロナウイルス感染者数が大きく減少するなど事情が好転したのが総選挙勝利に大きくつながった」と答えた。トランプ大統領は「世界の多くの国が新型コロナウイルスで困難に陥っている状況で韓国の対応は最上の模範になった」と評価した。文大統領は韓国の新型コロナウイルス状況について「この２日間の感染者数が１０人台に落ちるなど好転している」と言及しながらも、「社会的距離確保を緩和するかどうかはまだ苦心している」と話した。

この日の韓米首脳間の電話会談はトランプ大統領の要請で行われた。３月２４日の新型コロナウイルスへの対応に向けた電話会談から２５日ぶりだ。３月の電話会談当時、トランプ大統領は米国内の新型コロナウイルス対応に向け韓国の診断キットなど医療物品支援を要請した。


文大統領とトランプ大統領はこの日の電話会談で新型コロナウイルス問題の中で対北朝鮮支援に対する原則を再確認した。文大統領は韓半島（朝鮮半島）平和の努力に向けたトランプ大統領の積極的な対北朝鮮関与を高く評価し、これに対しトランプ大統領は「当然のことで継続していくだろう」という趣旨の言及をした。

米国は新型コロナウイルスと関連し防疫・食糧などの対北朝鮮支援の意思を明らかにしている。ポンペオ米国務長官が先月３０日に新型コロナウイルス防疫に向けた対北朝鮮支援と関連し、「北朝鮮が挑戦を受ける可能性が明白になった初期から支援を提案していた。世界食糧銀行（ＷＦＢ）を通じて直接的に提案した」と明らかにしたのが代表的だ。これに加え両首脳が電話会談で対北朝鮮支援と関連した原則を再確認し、新型コロナウイルスと関連した人道的支援などを機に南北と米国の三角対話の突破口を開けだろうとの見通しが出ている。