韓国旅行業協会が調査した主なアウトバウンド（韓国人の海外旅行）１２社の基準で２月末まで予約の取り消しによる損失金額は５０００億ウォン（約４４２憶円）を超える。先月には海外旅行自体がほぼなく状況はさらに暗鬱だ。

匿名を求めた旅行業界関係者は「韓国国内では新型肺炎が徐々に落ち着いている雰囲気だが、全世界的にはさらに悪化して脱出口が見えない」として「夏まで続けば国内旅行業界は全滅するだろう」と話した。

ホテル業界も顧客減少で売り上げに直撃弾を受けた。韓国ホテル業協会は先月、新型肺炎にともなう予約の急減による被害が５８００億ウォンに達すると推算している。


新型肺炎事態が２カ月以上続いて一流ホテルも揺れている。グランドウォーカーヒルソウルは先月２３日から客室営業を１カ月間中断し、パークハイアットソウルも６月８日までホテル全体の施設運営の中断に入った。さらに、営業中のホテルの平均客室シェアも平日１０％、週末にも１５％を超えずにいる。昨年３月、全国ホテルの平均客室シェアが７０％だったことに比べると、開店休業状態だ。

ホカンス（ホテルとバカンスの組み合わせ）特需を享受したが苦戦しているソウル都心のホテルと違い、済州道（チェジュド）の宿泊施設は少しずつ客室予約率が回復する傾向だ。新型肺炎で海外旅行が難しくなり、新婚旅行や清浄地域を訪れる旅行客が少しずつ増加しているためだ。

１３日、ロッテホテルによると、ゴールデンウィーク期間に済州ホテルの予約率は７０％水準に上昇した。特に、このホテルのハネムーンパッケージの予約率は３月末に比べて２倍以上増えた。これに伴い、今月末まで販売予定だったハネムーンパッケージ期間を６月まで延長した。済州新羅ホテルも今月スイート・ハネムーン・パッケージの予約が前月より３倍以上増えた。

ロッテホテル関係者は「済州道がいわゆる新型肺炎清浄地域という認識とゴールデンウィーク、新婚旅行の需要が重なって予約の問い合わせが増えている」として「海外への空の道が遮られた航空会社が済州など国内路線を増やしているのも肯定的だ。だが、まだ新型肺炎の拡散防止に向けた社会的距離確保が進められているため、全般的な旅行需要が回復するまでははるかに長い時間がかかるだろう」と話した。


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