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「コロナで注目浴びる韓国、チャンスを逃すな」 未来学者の警告(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

ハワイ大のジム・データ名誉教授 チェ・ジュノ記者

#1.恐ろしくてうんざりする新型コロナウイルス感染症も2020年の夏を越えられなかった。世界はまたこれまでのような生活に戻り始めた。トランプ米大統領は11月の米大統領選挙で圧倒的な勝利を収めた。ほかの主要国の指導者もそれほど変わらなかった。新型コロナで20万人近い人々が死亡したが、人々は死者よりも生き残って再起する人々と企業の感動ストーリーに陶酔した。半年以上続いたパンデミック(世界的大流行)で工場が停止し、飛行機と自動車が消えたおかげだろうか。欧州や北米で記録的な猛暑が襲った2019年のような夏は訪れなかった。科学者の大災難という予測は誇張された嘘という結論となった。唯一の災難といえば、行き過ぎた検疫と封鎖が生んだ経済危機だけだった。「コロナ防疫模範国」として浮上した韓国は世界のどの国よりも迅速な経済成長を再開し、地球村の第4次産業革命時代をリードし始めた。

#2.人類が「大危機」(The Great Emergency)の時代を通過している。新型コロナのパンデミックによる死者と経済危機だけではない。危機と混乱の中でしばらく忘れていた2019年夏、その記録的な猛暑がまた訪れた。ニューヨークなど世界の主要海岸都市が浸水し始めた。一日に数百億トン、南極とグリーンランドで解ける氷河がこれほど早く影響を及ぼすことは予想されていなかった。凍土層が表れ始め、数万年間にわたり閉じ込められていた大量のメタンガスが大気中に広がった。世界各地で「環境難民」(environmental refugees)が発生した。突然迫ってきた大危機の前で「グローバル化(globalization)」は過去の言葉になった。米国・中国・欧州など世界主要国の国粋主義が強まった。世界の政治・経済はいわゆる新暗黒時代(New Global Dark Ages)に入っている。

1番で希望を読んだ後、2番で絶望したかもしれない。上の1、2番は世界的な未来学者ジム・データ米ハワイ大名誉教授が最近送ってきた「大危機以降の韓国と米国の4つの未来」(Four Futures of Korea and the US after The Great Emergency)のうち両極端の2つのシナリオだ。残りの2つは▼生命工学・人工知能など先端科学技術を通じた危機克服▼グローバル統治機関の登場を通じて個人と共同体の自由よりも統制を通じて治癒と回復のために節制された世の中--を例に挙げた。データ氏は今回の新型コロナのパンデミックを大恐慌(The Great Depression)に例えて「大危機」と定義した。


新型コロナによる世界の死者数が11万人を超えている。いつ収束するかは分からないが、新型コロナ事態はSARS(重症急性呼吸器症候群)やMERS(中東呼吸器症候群)、新型インフルエンザを越えて、1918年のスペイン風邪と比較されるほどだ。人類の生活にも大きな変化をもたらすという予測があちこちで出てきている。今後の世の中はコロナの前(BC:Before Corona)と後(AC:After Corona)に分けられるという話とともに。結局、危機克服後のバラ色の予測が多い。ディストピアは絶望だけだが、予測してどこに使うのかという心理が根底にあるからだ。

その中でヘンリー・キッシンジャー元米国務長官の予測は淡々としている。彼は3日、ウォールストリートジャーナル(WSJ)に「新型コロナで世界の秩序が変わるはず」とし「自由秩序が過ぎ去り、過去の城郭時代(walled city)が再び到来する可能性がある」と予想した。新型コロナのため旅行と移住が過去よりも難しくなり、生産工場を含むグローバルサプライチェーンが本国に戻る可能性があるという予測だ。キッシンジャーは「新型コロナが収束しても、世界は以前とは決して同じでない」と指摘した。肯定的に見る人も少なくない。新型コロナをきっかけにオンライン取引とテレビ会議・遠隔医療・オンライン講義などを基礎に超連結社会が加速するということだ。もちろんこれも厳酷な経済危機を乗り越えた後のことだ。


「コロナで注目浴びる韓国、チャンスを逃すな」 未来学者の警告(2)

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