殷成洙(ウン・ソンス)金融委員長
双龍車の大株主であるインドのマヒンドラグループは3日、取締役会を開き、当初約束した2300億ウォン(約200億円)の新規投資計画を取り消した。その代わり双龍車に最大400億ウォンの特別資金だけを投入することにした。双龍車は大規模な赤字(昨年2819億ウォン営業損失)と負債の負担(昨年末の短期借入金2541億ウォン)に苦しんでいる。7月に産業銀行に返済すべき借入金だけでも900億ウォンにのぼる。
1月に韓国を訪問したマヒンドラのパワン・ゴエンカ 社長は李東杰(イ・ドンゴル)産業銀行会長らに会って支援を要求した。当時、政府と産業銀行はマヒンドラが先制的模範を見せるべきだという立場だったが、新型コロナウイルス感染症の影響で状況が変わった。
双龍車のイェ・ビョンテ社長は6日、流動性危機を克服するために政府・金融界に支援を要請すると明らかにした。イェ社長は「マヒンドラの資金支援撤回は職員の立場では極めて遺憾」とし「回復の契機にしようという計画が予期せぬ難関にぶつかり胸が痛む」と述べた。双龍車の1-3月期の自動車販売台数は2万4139台と、前年同期(3万4851台)比で30.7%減少した。
一方、殷成洙委員長は金融市場に広まっている「4月危機説」について積極的に反論した。殷委員長は「企業資金の危機説は事実に基づく主張ではない。不必要に市場の不安を増幅させるだけ」という立場を明らかにした。
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