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3月は乗り越えたが…輸出「4月の成績表」が恐ろしい理由=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
新型コロナウイルスの感染拡大でも先月の輸出は善戦したという評価が出ている。だが4月は「霧の中」だ。すでに影響が現れている中国に比べ欧米などの輸出相手国では今月から影響が本格化する可能性があるとみられる。韓国政府もやはり先月の輸出結果に対し内心安心しながらも近づく衝撃に心配な様子だ。洪楠基(ホン・ナムギ)副首相兼企画財政部長官は「世界経済と貿易状況を考慮すると、輸出への衝撃はまだ本格化していないとみる」と予想した。

◇輸出額の25%占める欧米襲った新型コロナウイルス

新規感染者が急速に増え3月に入り速度がだんだん遅くなったアジアと違い、北米と欧州は3月になり感染者が急増している。グローバルビッグデータ研究所が3月2日の大陸別感染者数と4月1日の感染者数を比較した結果、アジア地域の感染者数は約1カ月間に1.3倍増えたのに対し北米は1561倍、とEU地域は209.4倍急増した。自然にこの地域の生産と消費も事実上ストップした。自然に米国と欧州への輸出に悪影響を及ぼすほかはない。先月米国と欧州への輸出は前年比10%以上増えたが4月からは新型コロナウイルスの余波が本格的に影響を及ぼすものとみられる。韓国の輸出で米国とEUが占める割合は24.9%だ。


◇産業活動不振→原油価格下落→石油製品価格下落

石油消費が減り原油価格が下がるのも問題だ。韓国の主要輸出品のひとつであるエチレンやプロピレンなど石油化学製品と、ガソリンや軽油などの石油製品の価格が下がるという意味のためだ。価格が下がれば輸出量が多くても輸出額が減少しかねない。実際に3月も石油製品価格が22.7%、石油化学製品価格が17.2%急落した結果、輸出額もそれぞれ5.9%と9.0%減った。

◇「輸出の柱」半導体もひやひや

韓国の主力輸出品である半導体価格が上がっているのは幸いだ。半導体市場調査会社のDRAMエクスチェンジが1日に明らかにしたところによると、3月のPC用DRAM(DDR4 8Gb)固定取引価格は平均2.94ドルで2月より約2%上昇した。今年に入り3カ月連続の上昇だ。USBドライブなどに使われるNAND型フラッシュ(128Gb MLC)製品価格も4.68ドルで先月より2.6%上昇した。だが半導体市場もやはり新型コロナウイルスの余波から自由になれない。世界の市場調査会社などはスマートフォンやPC完成品の出荷量が減り、半導体需要が減少する恐れがあるとの見通しを出している。半導体輸出回復を断言できない理由だ。

◇輸出成績が重要な理由

韓国は輸出に大きく依存する国だ。韓国開発院(KDI)によると国内総生産(GDP)比の輸出額の割合は2018年基準で44%になる。このため主要輸出国の需要が減少すればモノを売らなければならない韓国としては少なくない影響を受ける。輸出実績に敏感に反応するほかない理由だ。



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