1回目の韓米防衛費分担特別協定(SMA)交渉が暫定妥結したという韓国政府の立場が一日で「まだ合意に達していない」に変わった。米国が「交渉はまだ終わっていない」と全く違う反応を見せた後だ。韓国外交部は2日夕方、出入り記者団に送った携帯SMS(ショート・メッセージ・サービス)で「高官級でも引き続き協議してきたが、まだ合意に達していない」と明らかにした。また「交渉が早期に妥結するよう引き続き協議するだろう」と明らかにした。「高官級」とは、康京和(カン・ギョンファ)長官とマイク・ポンペオ米国務長官チャンネルという。外交首長まで出たが、成果はなかったわけだ。
韓国側の交渉チームを率いるSMAのチョン・ウンボ代表が「最後の段階に来ている。近い将来、最終妥結すると期待している」と言ったのがわずか2日前だが、公式立場だけをみるとむしろ後退した格好だ。
偶然にも、この日、ロバート・エイブラムス在韓米軍司令官が自身のツイッターにあるツイッター利用者が掲載した「キムチの汁を飲む(『捕らぬ狸の皮算用』という意味の韓国のことわざ)」という文章が書かれた写真をリツイートした。写真には「キムチの汁を飲む(to drink kimchi broth)」は「卵が孵化する前に鶏を数える(to count one’s chickens before they hatch)」という説明が書き込まれた。エイブラムス司令官はこれに先立って「私は今日、孵化する前に鶏を数えないでほしいというのが時が来るまでキムチの汁を飲まないでほしいというのと同じ意味だということを学んだ」とし、「そのような趣旨の言葉」ともリツイートした。
在韓米軍関係者は「司令官が韓国語を勉強しながら身につけた表現を書いただけで、韓米懸案に結び付けるなら困る」と話した。だが、一部では政府が米国側の立場とは違って性急に防衛費交渉の妥結が差し迫ったと知らせたことを受け、迂回的に立場を表わしたのではないかという見方もある。エイブラムス司令官は最近、ツイッターにこのような形で韓国語の勉強表現を掲載したことがない。
これに先立って、1日午前にも青瓦台(チョンワデ、大統領府)や外交部の気流は合意の方に傾いていた。当局者は先月24日、文在寅(ムン・ジェイン)大統領とドナルド・トランプ米大統領が電話会談を行って新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)の対応に協力することにした後、交渉が加速化したという「解説」まで出したほどだ。
だが、米国の気流は違った。中央日報が暫定妥結したというのに発表しなかった理由を尋ねると、米行政府高官は1日(現地時間、韓国時間2日午前)「大韓民国とSMA交渉を引き続き進行中」と公式の回答を送ってきた。この高官は「トランプ大統領が韓国が払う分担金総額を含む交渉の結果を承認したのではないか」という質問には「トランプ大統領は韓国がさらに多く寄与しなければならないと明らかにしてきた」と話した。実務交渉チームが調整した金額がトランプ大統領にまだ報告されなかったのか、報告を受けたが承認しなかったのか定かでないまま「さら払え」というかつての原則を確認しただけだ。したがって、実際の総額などの争点で合意して暫定妥結までたどり着いたが米国が終盤に立場を変えたのか、米国は妥結の意向がないのに韓国が過度に解釈したのかは確認することはできない。また、交渉初期の防衛費分担金を今の5倍に当たる50億ドル(約5370憶円)まで引き上げてほしいという無理な要求から少しずつ譲歩している米国が終盤の圧迫戦術を駆使しているのかもしれない。だが、韓国政府が相手国の指導者が同意しない状況で「首脳間電話会談」まで取り上げて性急な広報に出たという批判を免れがたいものとみられる。実際、当時の電話会談では防衛費に関する議論は全くなかったという。
これに先立ち、外交部は先月28日にもすでに米国に輸出中の韓国企業の新型肺炎診断キットが韓米首脳間電話会談を機に事前承認を得て米国市場で販売が可能になったように報道資料を出して「政治の功績広報」に汲々としたという批判を浴びた。前職外交安保当局者は「政府が外交を政治懸案に利用しようとしたという批判を自ら招いた」と指摘した。
韓国側の交渉チームを率いるSMAのチョン・ウンボ代表が「最後の段階に来ている。近い将来、最終妥結すると期待している」と言ったのがわずか2日前だが、公式立場だけをみるとむしろ後退した格好だ。
偶然にも、この日、ロバート・エイブラムス在韓米軍司令官が自身のツイッターにあるツイッター利用者が掲載した「キムチの汁を飲む(『捕らぬ狸の皮算用』という意味の韓国のことわざ)」という文章が書かれた写真をリツイートした。写真には「キムチの汁を飲む(to drink kimchi broth)」は「卵が孵化する前に鶏を数える(to count one’s chickens before they hatch)」という説明が書き込まれた。エイブラムス司令官はこれに先立って「私は今日、孵化する前に鶏を数えないでほしいというのが時が来るまでキムチの汁を飲まないでほしいというのと同じ意味だということを学んだ」とし、「そのような趣旨の言葉」ともリツイートした。
在韓米軍関係者は「司令官が韓国語を勉強しながら身につけた表現を書いただけで、韓米懸案に結び付けるなら困る」と話した。だが、一部では政府が米国側の立場とは違って性急に防衛費交渉の妥結が差し迫ったと知らせたことを受け、迂回的に立場を表わしたのではないかという見方もある。エイブラムス司令官は最近、ツイッターにこのような形で韓国語の勉強表現を掲載したことがない。
これに先立って、1日午前にも青瓦台(チョンワデ、大統領府)や外交部の気流は合意の方に傾いていた。当局者は先月24日、文在寅(ムン・ジェイン)大統領とドナルド・トランプ米大統領が電話会談を行って新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)の対応に協力することにした後、交渉が加速化したという「解説」まで出したほどだ。
だが、米国の気流は違った。中央日報が暫定妥結したというのに発表しなかった理由を尋ねると、米行政府高官は1日(現地時間、韓国時間2日午前)「大韓民国とSMA交渉を引き続き進行中」と公式の回答を送ってきた。この高官は「トランプ大統領が韓国が払う分担金総額を含む交渉の結果を承認したのではないか」という質問には「トランプ大統領は韓国がさらに多く寄与しなければならないと明らかにしてきた」と話した。実務交渉チームが調整した金額がトランプ大統領にまだ報告されなかったのか、報告を受けたが承認しなかったのか定かでないまま「さら払え」というかつての原則を確認しただけだ。したがって、実際の総額などの争点で合意して暫定妥結までたどり着いたが米国が終盤に立場を変えたのか、米国は妥結の意向がないのに韓国が過度に解釈したのかは確認することはできない。また、交渉初期の防衛費分担金を今の5倍に当たる50億ドル(約5370憶円)まで引き上げてほしいという無理な要求から少しずつ譲歩している米国が終盤の圧迫戦術を駆使しているのかもしれない。だが、韓国政府が相手国の指導者が同意しない状況で「首脳間電話会談」まで取り上げて性急な広報に出たという批判を免れがたいものとみられる。実際、当時の電話会談では防衛費に関する議論は全くなかったという。
これに先立ち、外交部は先月28日にもすでに米国に輸出中の韓国企業の新型肺炎診断キットが韓米首脳間電話会談を機に事前承認を得て米国市場で販売が可能になったように報道資料を出して「政治の功績広報」に汲々としたという批判を浴びた。前職外交安保当局者は「政府が外交を政治懸案に利用しようとしたという批判を自ら招いた」と指摘した。
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