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進化する韓国のコロナ採取…今度は「超スピードウォーキングスルー」登場

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

釜山南区保健所とKOREA KIYONが新たに開発した検体採取ブースをテストしている。ソン・ポングン記者

釜山南区保健所とKOREA KIYONが新たに開発した検体採取ブースをテストしている。ソン・ポングン記者

韓国では新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)を克服するための新しいアイデアが次々と登場している。今回は短時間でより多くの人の検体を採取し、医療用手袋など物資を節約できる「超スピードウォーキングスルー(徒歩診療)ブース」が登場した。

釜山(プサン)南区保健所と密閉箱(グローブボックス)メーカーのKOREA KIYONは「超スピードウォーキングスルーブース」を開発して試験中だと31日、明らかにした。この装備はこれに先立ち、「移動型陰圧採痰ブース」を開発して注目された釜山南区保健所のアン・ヨヒョン医務官(41)がKOREA KIYONと協業して開発したものだ。

このウォーキングスルーブースは既存の移動型陰圧採痰ブースの検査システムを逆に作ったもの。移動型陰圧採痰ブースは、選別診療所で検査者と被検査者が1対1の対面方式で検体採取する時に懸念される感染を防ぐために開発された。最近、全国的に使用が増加している。


新しいブースは、検査を受ける被検査者がブース中のに入る既存のブースとは違い、検査を行う医療スタッフがブースの中に入って検体を採取するように作られている。被検査者がブースの中に入る形だと、非検査者がブースを出るたびに清掃人材がブースの中を消毒しなければならなかったが、この不便を解消するために新しいブースの形態が考案された。

新しいブースはブースの中の圧力が外部より低い音圧状態の既存のブースとは違い、中の圧力が外部より高い陽圧状態を維持するため、ブースの外の被検査者の飛沫が中に入ることはない。したがって新しいブースは内部を別途消毒する必要がない。

医療スタッフが検体採取のために手をブースの外に差し出して被検査者と接触する医療用手袋だけを消毒すれば良い。この手袋を消毒する方式もブース外部に設置された消毒液に手を浸すだけでよい。

南区保健所のアン氏は「基本的に1人あたりの検体採取時間は10分程度で所要時間は今までとほぼ同じだが、新しいシステムはブース内の消毒が必要なく、手袋だけを消毒すればよい」とし「したがって短時間でより多くの人々の検体を採取できるようになる」と話した。保健所側は検査者と非検査者間の感染懸念が少ない、開放された野外にこのブースを設置して検体採取を行えば効果的だとみている。開放された外部では被検査者の飛沫に伴う感染懸念が低いためだ。

南区保健所はKOREA KIYONと合理的な検体採取や消毒方法などを見つけて、超スピードウォーキングスルーブースを完成、普及させる予定だ。南区保健所のホ・モク所長は「検体採取対象者が車に乗ったまま検査を受けることができるドライブスルーと同じような概念のブース」とし「現在、補完点がないかどうか調べている」と明らかにした。



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