無人島に移住する。家を作ってリンゴをもいで、アジを釣って蝶をつかまえ、アサリ狩りをして友達を作り、ベッドを買って…。任天堂がコンソールゲーム機「Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)」用のゲームとして今月20日に全世界に向けて発売した「あつまれ どうぶつの森」(以下、「どうぶつの森」)の内容だ。
木っ端微塵にして殴って殺すような刺激的な場面も、休まずにレベルを上げないと生き残れないような極限競争はどこにも見当たらない、最近ではあまり見かけない退屈なゲームだ。それでも世界中から熱い反応が集まっている。日本最大のゲームメディア「ファミ通」によると、発売から3日間で、日本だけで188万本(実物パッケージ版)以上も売れた。Nintendo Switch用ゲームの発売初週販売記録としては歴代最高だ。実物なくゲームソフトだけをダウンロードできる「eショップ」の販売量は除外した数値だ。世界最大のゲーム市場の米国でもアマゾンビデオゲーム分野4位に入った。北米のニンテンドーeショップでも1位だ。
「どうぶつの森」はコンソールゲームの比率(3.7%、2019大韓民国ゲーム白書)が低い韓国市場でも人気を集めている。「どうぶつの森」をテーマにデザインされたコンソールゲーム機をひとつにまとめた「あつまれ どうぶつの森セット」は定価36万ウォン(約3万1800円)だが、発売当日、大手スーパーのemart(イーマート)とロッテマートでは完売となった。ゲームソフトだけを販売するパッケージ版もemartで解禁された1万2000本が27日に完売した。各中古取り引きサイトでは、追加金(チップ)を上乗せしてでも手に入れたいというコメントが次々と書き込まれている。emart関係者は「現在のところ全て品切れ」としながら「4月初旬になれば新規物量が入ってくるはずだが、まだ決まっていない」と話した。
任天堂「どうぶつの森」ヒットの秘訣は、世界を強打した新型コロナの影響が大きいものと分析される。2001年から出てきた有名知識財産権(IP)ゲームの最新作でもあるが、発売序盤の興行には「コロナブルー」効果をあげたということだ。つまり新型コロナで社会活動が萎縮すると、ゲームを通じて憂鬱感を解消しようとする人々が増えたということだ。
記者も実際にゲームを購入して直接やってみた。無人島で移住した後、自分が思うように島を育てていくことが主要ストーリーだ。おもしろいことに、ゲームの中の時間と現実の時間は連動している。午後6時にゲームをすればゲームの世界も薄暗くなる午後6時だ。何も強要しない自由度の高さが特徴だ。島に散在している果物をもいだり、雑草を除去して釣りをするその全過程に誰も介入しない。シャベル、斧、虫かごなど生存道具を獲得するためには、労働を通じて道具を自分で作らなければならない。家を建てるためにはローンを組まなくてはならない。それほど難しくはない。1~2時間の労働なら充分だ。望むなら友人を招いたり、逆に友人のところに遊びに行くこともできる。だが、それが嫌なら椅子に座ってただ移り変わっていくゲームの中の風景を眺めるだけでもいい。
梨花(イファ)女子大学コミュニケーションメディア学部のユン・ホヨン教授は「現実ではなかなかできないことを仮想で簡単に成し遂げられる過程からの慰安、また他の人々と対話して交流する過程からの慰安など、2つのことをどちらも満たすコンテンツ」とし「既存のシリーズも人気のゲームだったが、新型コロナで社会的距離の確保に疲れた人が増加する状況と合致して爆発的な人気を呼んだ」と説明した。
実際、新型コロナが広がったことでゲームの利用者は急増する傾向にある。韓国市場調査企業App Annieによると、韓国内の2月最終週の平均ゲームダウンロード数は前年比35%増となった。過去1カ月間、中国のゲームダウンロード件数は前年平均対比80%増加した。ITコラムニストのピーター・ズーダーマン氏が23日に米ニューヨーク・タイムズに寄稿した「ビデオゲームをするのに完ぺきな時間(It’s a Perfect Time to Play Video Games)」というコラムで「新型コロナによる社会的孤立感が長くなればなるほど、自由奔放であることと現実逃避が必要だ」とし「ビデオゲームは心身ともに緩和してくれる治療剤の役割を果たしてくれるだろう」と話した。
木っ端微塵にして殴って殺すような刺激的な場面も、休まずにレベルを上げないと生き残れないような極限競争はどこにも見当たらない、最近ではあまり見かけない退屈なゲームだ。それでも世界中から熱い反応が集まっている。日本最大のゲームメディア「ファミ通」によると、発売から3日間で、日本だけで188万本(実物パッケージ版)以上も売れた。Nintendo Switch用ゲームの発売初週販売記録としては歴代最高だ。実物なくゲームソフトだけをダウンロードできる「eショップ」の販売量は除外した数値だ。世界最大のゲーム市場の米国でもアマゾンビデオゲーム分野4位に入った。北米のニンテンドーeショップでも1位だ。
「どうぶつの森」はコンソールゲームの比率(3.7%、2019大韓民国ゲーム白書)が低い韓国市場でも人気を集めている。「どうぶつの森」をテーマにデザインされたコンソールゲーム機をひとつにまとめた「あつまれ どうぶつの森セット」は定価36万ウォン(約3万1800円)だが、発売当日、大手スーパーのemart(イーマート)とロッテマートでは完売となった。ゲームソフトだけを販売するパッケージ版もemartで解禁された1万2000本が27日に完売した。各中古取り引きサイトでは、追加金(チップ)を上乗せしてでも手に入れたいというコメントが次々と書き込まれている。emart関係者は「現在のところ全て品切れ」としながら「4月初旬になれば新規物量が入ってくるはずだが、まだ決まっていない」と話した。
任天堂「どうぶつの森」ヒットの秘訣は、世界を強打した新型コロナの影響が大きいものと分析される。2001年から出てきた有名知識財産権(IP)ゲームの最新作でもあるが、発売序盤の興行には「コロナブルー」効果をあげたということだ。つまり新型コロナで社会活動が萎縮すると、ゲームを通じて憂鬱感を解消しようとする人々が増えたということだ。
記者も実際にゲームを購入して直接やってみた。無人島で移住した後、自分が思うように島を育てていくことが主要ストーリーだ。おもしろいことに、ゲームの中の時間と現実の時間は連動している。午後6時にゲームをすればゲームの世界も薄暗くなる午後6時だ。何も強要しない自由度の高さが特徴だ。島に散在している果物をもいだり、雑草を除去して釣りをするその全過程に誰も介入しない。シャベル、斧、虫かごなど生存道具を獲得するためには、労働を通じて道具を自分で作らなければならない。家を建てるためにはローンを組まなくてはならない。それほど難しくはない。1~2時間の労働なら充分だ。望むなら友人を招いたり、逆に友人のところに遊びに行くこともできる。だが、それが嫌なら椅子に座ってただ移り変わっていくゲームの中の風景を眺めるだけでもいい。
梨花(イファ)女子大学コミュニケーションメディア学部のユン・ホヨン教授は「現実ではなかなかできないことを仮想で簡単に成し遂げられる過程からの慰安、また他の人々と対話して交流する過程からの慰安など、2つのことをどちらも満たすコンテンツ」とし「既存のシリーズも人気のゲームだったが、新型コロナで社会的距離の確保に疲れた人が増加する状況と合致して爆発的な人気を呼んだ」と説明した。
実際、新型コロナが広がったことでゲームの利用者は急増する傾向にある。韓国市場調査企業App Annieによると、韓国内の2月最終週の平均ゲームダウンロード数は前年比35%増となった。過去1カ月間、中国のゲームダウンロード件数は前年平均対比80%増加した。ITコラムニストのピーター・ズーダーマン氏が23日に米ニューヨーク・タイムズに寄稿した「ビデオゲームをするのに完ぺきな時間(It’s a Perfect Time to Play Video Games)」というコラムで「新型コロナによる社会的孤立感が長くなればなるほど、自由奔放であることと現実逃避が必要だ」とし「ビデオゲームは心身ともに緩和してくれる治療剤の役割を果たしてくれるだろう」と話した。
この記事を読んで…