ディスプレー製造工程に使われる洗浄装備などを生産するDMSは2月以降に供給契約遅延公示だけで4回行った。総契約額は640億ウォン規模で同社の昨年売り上げ2000億ウォンの32%に達する。中国BOEとビジョノックス、LGディスプレー(広州)など中国国内のディスプレー生産施設が稼動に支障をきたし装備搬入時期を遅らせたためだ。
◇輸出ふさがった装備業界
新型コロナウイルスが世界的に拡散し装備・素材輸出企業が直撃弾を受けている。海外顧客が新型肺炎の影響で納期日程を先送りしたり供給契約規模を減らしているためだ。
29日の金融監督院電子公示システムによると、新型肺炎の感染拡大が本格化した先月初めから現在まで発注先の要請による販売・供給契約の訂正公示件数は49件だ。関連契約金額は総額1兆8136億ウォンに上った。
半導体装備メーカーのギガレーンは26日に中国の黄山ブライト半導体と結んだ81億ウォン規模の供給契約が49億ウォン規模に減ったと公示した。ギガレーンは訂正公示を通じ「顧客が新型肺炎にともなう経営悪化を理由に当初注文した装備10セットのうち4セットの購入を取り消した」と明らかにした。
半導体・ディスプレー装備業界は納品遅延と注文量縮小にともなう経営悪化を懸念している。1台当たり数十億~数百億ウォンに達する装備供給資金が得られなくなれば中小・中堅企業中心の装備メーカーの破産が相次ぐだろうという観測が出ている。ディスプレー業界関係者は「先月船積み予定だった装備が1カ月以上釜山(プサン)港に足止めされている」として苦しさを訴えた。
◇数兆ウォン台の工事も発注遅延
造船・建設など受注産業も新型肺炎の余派で発注遅延が相次いでいる。サムスン電子と現代自動車など大企業の海外工場稼動中断に続き中間財輸出までふさがり産業界が枯死の危機に陥ったとの懸念が出ている。
大宇造船海洋は8918億ウォン規模のコンテナ船6隻の引き渡し時期を発注元と再協議中だ。アフリカの海運会社が建造を終えた船の引き渡し時期を契約日である2022年10月31日より遅らせようとしているためだ。新型肺炎の感染拡大にともなう貿易量縮小など海運景気悪化が影響を及ぼしたものと業界ではみている。大宇造船海洋のイ・ソングン社長は25日の株主総会で「国際原油価格急落と海上物流量減少により船舶発注が萎縮して『受注の崖』の危機に直面した」と吐露した。
新型肺炎の余派で海外建設工事の発注延期も相次いでいる。世界最大の石油企業アラムコは23日に予定された35億ドル規模のサウジアラビアのガスプラント入札締め切りを5月5日に延期した。現代建設とGS建設など韓国の建設会社が入札を準備していた工事だ。
既存契約も相次ぎ延期されている。造船・海洋プラント企業のであるサムガンM&Tは27日に263億ウォン規模のプラントモジュール納期日を2カ月延期すると公示した。風力発電会社ユニソン(265億ウォン)と建物・発電用燃料電池メーカーのエスフュエルセル(27億ウォン)なども供給契約延長訂正公示をした。海外建設協会によると今月の海外建設受注額は2億604万ドルで昨年の7億8767万ドルより74%急減した。
◇サムスン・LGの体験型家電販路もふさがる
電子業界の体験型新家電発売行事も新型肺炎で日程を決められずにいる。サムスン電子は1月に米ラスベガスで開かれた世界最大の家電見本市「CES2020」で靴管理機を公開した。衣類管理機のように靴を置けば脱臭だけでなく湿気まで除去する製品だ。これまでになかった製品だけに消費者の性能体験が必須だが、新型肺炎感染の懸念から行事を進めるのが容易でない。室内でサンチュなど野菜を育てられるLGエレクトロニクスの植物栽培機も同様の難関に直面した。米国と欧州の店舗休業の余波でサムスン電子が先月発売した新型スマートフォン「ギャラクシーS20」の販売台数は昨年の「ギャラクシーS10」の60%水準にとどまったという。アップルも初の第5世代(5G)スマートフォンである「iPhone12」の発売時期を9月に延期することを検討している。
◇輸出ふさがった装備業界
新型コロナウイルスが世界的に拡散し装備・素材輸出企業が直撃弾を受けている。海外顧客が新型肺炎の影響で納期日程を先送りしたり供給契約規模を減らしているためだ。
29日の金融監督院電子公示システムによると、新型肺炎の感染拡大が本格化した先月初めから現在まで発注先の要請による販売・供給契約の訂正公示件数は49件だ。関連契約金額は総額1兆8136億ウォンに上った。
半導体装備メーカーのギガレーンは26日に中国の黄山ブライト半導体と結んだ81億ウォン規模の供給契約が49億ウォン規模に減ったと公示した。ギガレーンは訂正公示を通じ「顧客が新型肺炎にともなう経営悪化を理由に当初注文した装備10セットのうち4セットの購入を取り消した」と明らかにした。
半導体・ディスプレー装備業界は納品遅延と注文量縮小にともなう経営悪化を懸念している。1台当たり数十億~数百億ウォンに達する装備供給資金が得られなくなれば中小・中堅企業中心の装備メーカーの破産が相次ぐだろうという観測が出ている。ディスプレー業界関係者は「先月船積み予定だった装備が1カ月以上釜山(プサン)港に足止めされている」として苦しさを訴えた。
◇数兆ウォン台の工事も発注遅延
造船・建設など受注産業も新型肺炎の余派で発注遅延が相次いでいる。サムスン電子と現代自動車など大企業の海外工場稼動中断に続き中間財輸出までふさがり産業界が枯死の危機に陥ったとの懸念が出ている。
大宇造船海洋は8918億ウォン規模のコンテナ船6隻の引き渡し時期を発注元と再協議中だ。アフリカの海運会社が建造を終えた船の引き渡し時期を契約日である2022年10月31日より遅らせようとしているためだ。新型肺炎の感染拡大にともなう貿易量縮小など海運景気悪化が影響を及ぼしたものと業界ではみている。大宇造船海洋のイ・ソングン社長は25日の株主総会で「国際原油価格急落と海上物流量減少により船舶発注が萎縮して『受注の崖』の危機に直面した」と吐露した。
新型肺炎の余派で海外建設工事の発注延期も相次いでいる。世界最大の石油企業アラムコは23日に予定された35億ドル規模のサウジアラビアのガスプラント入札締め切りを5月5日に延期した。現代建設とGS建設など韓国の建設会社が入札を準備していた工事だ。
既存契約も相次ぎ延期されている。造船・海洋プラント企業のであるサムガンM&Tは27日に263億ウォン規模のプラントモジュール納期日を2カ月延期すると公示した。風力発電会社ユニソン(265億ウォン)と建物・発電用燃料電池メーカーのエスフュエルセル(27億ウォン)なども供給契約延長訂正公示をした。海外建設協会によると今月の海外建設受注額は2億604万ドルで昨年の7億8767万ドルより74%急減した。
◇サムスン・LGの体験型家電販路もふさがる
電子業界の体験型新家電発売行事も新型肺炎で日程を決められずにいる。サムスン電子は1月に米ラスベガスで開かれた世界最大の家電見本市「CES2020」で靴管理機を公開した。衣類管理機のように靴を置けば脱臭だけでなく湿気まで除去する製品だ。これまでになかった製品だけに消費者の性能体験が必須だが、新型肺炎感染の懸念から行事を進めるのが容易でない。室内でサンチュなど野菜を育てられるLGエレクトロニクスの植物栽培機も同様の難関に直面した。米国と欧州の店舗休業の余波でサムスン電子が先月発売した新型スマートフォン「ギャラクシーS20」の販売台数は昨年の「ギャラクシーS10」の60%水準にとどまったという。アップルも初の第5世代(5G)スマートフォンである「iPhone12」の発売時期を9月に延期することを検討している。
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