「トーマス・バッハ(ドイツ)国際オリンピック委員会(IOC)会長は落ち着いていて人間味があふれる方です。その日も特有のドイツ式冗談で愉快に始めたが、会議の主題が主題なだけにどうしても…。(バッハ会長の)言葉と表情は断固としていたが、その中に深い苦悩が感じられました」
チョ・ジョンウォン世界テコンドー連盟(WT)総裁は17日、バッハ会長がオリンピック(五輪)種目国際競技団体33団体のトップと行った緊急テレビ会議に出席した。五輪開幕を4カ月後に控えて種目別準備状況を点検する場だった。19日、ソウル太平路(テピョンノ)WT本部で会ったチョ総裁は「『東京五輪の日程変更について扱う』という報道が相次いで(今回の会議に)地球村の関心が集まった。バッハ会長が会議序盤部に断固たる語調で『五輪正常開催』を宣言したのは、今年が東京五輪の年という原則論を強調したものとみるべきだ」と話した。
テレビ会議ではあったが、IOC会長の主宰ということでチョ総裁はスーツにネクタイまで締めて出席した。スーツ姿は34人のうちチョ総裁ら3人だけだった。チョ総裁は「ランニングシャツだけを着た人もいた。身なりは自由だったが、会議の流れは真剣だった」と雰囲気を伝えた。この日バッハ会長は「東京五輪を予定通りに行う。種目別予選を6月末までに終えれば大会準備に支障がない」と話した。バッハ会長は18日には選手代表220人と、19日には国別オリンピック委員会(NOC)委員長206人と立て続けにテレビ会議を開き、同じ立場を繰り返した。
世論は新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)によって東京五輪の正常開催は難しいというのが支配的だ。IOCはこのような世論を冷遇しているのか。そうではない雰囲気だ。バッハ会長は先立って13日、「世界保健機関(WHO)が五輪中断を要請すれば従う」と言及した。新型コロナが五輪正常開催にとって深刻な脅威要因であるということを知っている。それでも世界的非難まで甘受して「正常開催」に言及したのはなぜだろうか。
チョ総裁はこれに関連して「4年前の2016年リオ五輪を控えてジカウイルスが深刻な問題として浮上した。だが、いざ大会期間にはこれといったことは起きなかった。当時の経験を通じてバッハ会長とIOCは『最終決定は急ぐ必要がない』という教訓を得た。(17日の)会議で『6月末』に言及したところからバッハ会長の意中を読むことができる」と話した。6月まで種目別予選を終わらせるためには遅くとも5月中にコロナ事態が落ち着かなければならない。5月はIOCと日本政府が共に定めた東京五輪日程「デッドライン(変更締め切り期限)」だ。チョ総裁は「バッハ会長が『6月までに予選日程の終了』と述べたのは『5月末まで待った後で大会強行の有無を決める』ということを遠まわしに表現したもの」と解釈した。
チョ総裁は「IOCは世論だけでなく、数年間大会を準備してきた開催国、4年間五輪だけを見て玉の汗を流した選手たちの声まで幅広くまとめなければならないので苦心している。日程を変える場合にも中止か、3~4カ月延期か、1~2年延期かによってステークホルダーたちの反応は交錯するだろう」と話した。続いて「五輪種目のすべての関係者は東京五輪開幕予定日の前に新型コロナが落ち着くことを願っている」とし「テコンドーの場合にも、東京五輪を控えて男女混成チームイベント、4Dカメラを使った立体中継、伸縮性のあるユニフォームなど革新を準備した。だが正常で安全な競技環境でないならば選手をマットに上げないだろう」と強調した。
チョ・ジョンウォン世界テコンドー連盟(WT)総裁は17日、バッハ会長がオリンピック(五輪)種目国際競技団体33団体のトップと行った緊急テレビ会議に出席した。五輪開幕を4カ月後に控えて種目別準備状況を点検する場だった。19日、ソウル太平路(テピョンノ)WT本部で会ったチョ総裁は「『東京五輪の日程変更について扱う』という報道が相次いで(今回の会議に)地球村の関心が集まった。バッハ会長が会議序盤部に断固たる語調で『五輪正常開催』を宣言したのは、今年が東京五輪の年という原則論を強調したものとみるべきだ」と話した。
テレビ会議ではあったが、IOC会長の主宰ということでチョ総裁はスーツにネクタイまで締めて出席した。スーツ姿は34人のうちチョ総裁ら3人だけだった。チョ総裁は「ランニングシャツだけを着た人もいた。身なりは自由だったが、会議の流れは真剣だった」と雰囲気を伝えた。この日バッハ会長は「東京五輪を予定通りに行う。種目別予選を6月末までに終えれば大会準備に支障がない」と話した。バッハ会長は18日には選手代表220人と、19日には国別オリンピック委員会(NOC)委員長206人と立て続けにテレビ会議を開き、同じ立場を繰り返した。
世論は新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)によって東京五輪の正常開催は難しいというのが支配的だ。IOCはこのような世論を冷遇しているのか。そうではない雰囲気だ。バッハ会長は先立って13日、「世界保健機関(WHO)が五輪中断を要請すれば従う」と言及した。新型コロナが五輪正常開催にとって深刻な脅威要因であるということを知っている。それでも世界的非難まで甘受して「正常開催」に言及したのはなぜだろうか。
チョ総裁はこれに関連して「4年前の2016年リオ五輪を控えてジカウイルスが深刻な問題として浮上した。だが、いざ大会期間にはこれといったことは起きなかった。当時の経験を通じてバッハ会長とIOCは『最終決定は急ぐ必要がない』という教訓を得た。(17日の)会議で『6月末』に言及したところからバッハ会長の意中を読むことができる」と話した。6月まで種目別予選を終わらせるためには遅くとも5月中にコロナ事態が落ち着かなければならない。5月はIOCと日本政府が共に定めた東京五輪日程「デッドライン(変更締め切り期限)」だ。チョ総裁は「バッハ会長が『6月までに予選日程の終了』と述べたのは『5月末まで待った後で大会強行の有無を決める』ということを遠まわしに表現したもの」と解釈した。
チョ総裁は「IOCは世論だけでなく、数年間大会を準備してきた開催国、4年間五輪だけを見て玉の汗を流した選手たちの声まで幅広くまとめなければならないので苦心している。日程を変える場合にも中止か、3~4カ月延期か、1~2年延期かによってステークホルダーたちの反応は交錯するだろう」と話した。続いて「五輪種目のすべての関係者は東京五輪開幕予定日の前に新型コロナが落ち着くことを願っている」とし「テコンドーの場合にも、東京五輪を控えて男女混成チームイベント、4Dカメラを使った立体中継、伸縮性のあるユニフォームなど革新を準備した。だが正常で安全な競技環境でないならば選手をマットに上げないだろう」と強調した。
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