全国的に吹いている台風級の強風のため全国のほとんどすべてのドライブスルー選別診療所が１９日は休診する。

行政安全部によると、全国のドライブスルー選別診療所１１６３棟のうち大部分が診療を一時中断した。このうち２４１棟が一時撤去され、７４５棟は強風被害を受けないよう縛って固定した。残りの棟にも安全装置を施した。これに先立ち行政安全部は１８日午後４時に災害管理室長主宰で関係機関対策会議を行い、選別診療所の撤去と固定など安全措置を強化するよう求めた。

このうちソウル市は瑞草区（ソチョグ）の消防学校など４カ所に設置したドライブスルー診療所を閉鎖した。釜山市釜山鎮区（プサンシ・プサンジング）は最大瞬間風速が時速９０キロメートルの非常に強い突風が予報されることから釜山市民公園野外駐車場で運営中のドライブスルー選別診療所を閉鎖した。釜山鎮区関係者は「野外に設置されたテントなどの施設管理と安全事故に備えた措置。気象状況により流動的だが２０日から正常運営できるように措置する」と話した。


世宗市（セジョンシ）も１８日に鳥致院邑（チョチウォンウプ）の世宗市保健所に設置されたドライブスルーと陰圧テントを一時撤去した。世宗市のドライブスルーは京畿道高陽市（キョンギド・コヤンシ）とともに先月２６日に全国の自治体で初めて設置された。これに伴い、世宗市はこの日保健所のコンテナ診療室１カ所と忠南（チュンナム）大学病院世宗医院選別診療室だけを運営する。忠清南道（チュンチョンナムド）の瑞山（ソサン）医療院と天安（チョナン）西北区保健所などに設置されたドライブスルーもこの日１日休診する。

ドライブスルー診療所は米国でも話題だ。トランプ米大統領は１３日、新型コロナウイルスによる肺炎拡散にともなう措置として非常事態を宣言しながらドライブスルー検査方式を導入すると明らかにした。

一方、気象庁は黄海と首都圏など一部地域に出されていた強風注意報をこの日午前９時から全国に拡大した。強風注意報は陸上で１０分間の平均風速が１４メートルか、瞬間最大風速が２０メートルを超える風が予想される時に発令される。これに先立ち気象庁はこの日午前２時ごろ、延坪島（ヨンピョンド）とペクリョン島を含んだ西海５島に、午前６時ごろにはソウル・京畿道・仁川（インチョン）の首都圏に強風注意報を発令した。

気象庁は「新型肺炎選別診療所で野外に設置したテントをはじめ、看板、建築工事現場、鉄塔など施設管理に格別に留意してほしい」と呼び掛けている。

すべての海には風浪注意報が発令された。風浪注意報は海上で風速１４メートル以上が３時間以上持続したり波高が３メートル以上と予想される時に出される。特に韓国西側海上と東側海上には突風とともに雷が発生する所があると予想され、航海や操業する船舶は留意しなければならない。