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米中外交安保トップ、コロナ発生地めぐり電話で衝突

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

ポンペオ米国務長官

米国と中国の外交安保トップが新型コロナウイルスの発生地をめぐり電話で衝突した。楊潔チ共産党政治局員・中央外事工作委員会弁公室主任が16日、ポンペオ米国務長官との電話会談で、「米国の一部の政治家が中国と中国の防疫努力を批判しながら中国の名を汚す行為を続けていて、中国人民の強い怒りを招いている」とし「中国はこれに強く反対して糾弾する」と述べた。続いて「中国は米国に厳粛に通告する。中国の顔に泥を塗るいかなる試みも意図通りにはならないはずであり、中国の利益を害するいかなる行為も必ず中国の強い反撃にぶつかることになるだろう」と明らかにした。

ポンペオ長官も「新型コロナに対する非難を米国に転嫁しようとする中国の動きに強く反対する」と反論した。米国務省の報道資料によると、ポンペオ長官は「今は虚偽情報やデマを広める時ではなく、新型コロナという共同の脅威に対抗するため各国が力を合わせる時だ」と強調した。

中国外務省の趙立堅報道官が12日、ツイッターで「米軍が新型コロナを武漢にもたらしたのかもしれない」と主張したことを念頭に置いたような発言だった。外交当局者間の非公開対話で交わされた内容を、特に相手国に対する露骨な非難をこのように公式的に発表したこと自体が異例だ。楊主任の「糾弾」発言もポンペオ長官の「強い反対」発言も通常使われる外交的修辞の中では最も強い表現に属する。


発生地をめぐる攻防は中国外務省がトランプ大統領の発言を公開的に問題にする状況でも見られた。トランプ大統領は16日、ツイッターに「米国は『中国ウイルス(Chinese Virus)』に影響を受けた航空業界などの産業を強力に支援する」とコメントした。これに先立ち新型コロナを「外国ウイルス」と表現していたが、さらに具体化したのだ。

中国外務省の耿爽報道官は17日の定例記者会見でこれに対する立場を尋ねられると、「最近、米国の一部の政治家が新型コロナと中国の関連性に言及している」とし「これは中国に汚名を着せるものだ」と批判した。

耿報道官は「このような行為には決然と反対する」とし「世界保健機関(WHO)と国際社会も感染病に特定国と地域を関連づけることに反対している」と主張した。続いて「直ちにこうした過ちを正すことを促す」とし「米国はまず自国の状況を収拾する必要がある」と皮肉った。

新型コロナの感染者が減少した中国は今では海外の大使まで動員して発生地を隠す外交に注力している。カザフスタンの中国大使は14日、フェイスブックで、米国に向けて「今はあなたたちが有権者と国際社会に何を隠しているのかを認めるべき時」とし「なぜならここには多くの疑問があるため」と主張した。ロシア語のこのコメントは新型コロナを米軍が武漢にもたらしたという趙立堅報道官のコメントと通じる。

ナイジェリア駐在の周平剣中国大使も「一部の米国の政治家とメディアが意図を持って偏見を広めている」と主張したと、香港言論サウスチャイナモーニングポスト(SCMP)は伝えた。



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